長距離運転手の必需品30選|生活の特徴と運転中や休憩中などに必要なものを紹介
- トラックドライバー
「長距離運転手ってどんな生活をしているの?」
「長距離運転手にとっての必需品って?」
「長距離トラックにはどんな設備があるの?」
このように、長距離運転手として働く場合にどのようなものが必要になるのか知りたいという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、長距離運転手の生活の特徴や長距離運転手の運転中の必需品、休憩中の必需品などを紹介しています。この記事を読むことで、長距離運転手の必需品にどのようなものがあるのか把握できるでしょう。
また、長距離トラックの設備についても紹介するため、どのような設備が整っているのか確認しておきたいという人も参考にできます。
長距離運転手の必需品について知りたい人は、ぜひ本記事を参考にしてみてはいかがでしょうか。
長距離運転手の生活の特徴
長距離トラックの運転手として仕事をする場合、一般的な会社員とは全く違った生活リズムになります。そのため、長距離運転手という仕事を検討する場合、具体的にどのような生活になるのか予め把握しておくことが大切です。
ここでは長距離運転手の生活の特徴について解説していくため、ぜひ参考にしてみてください。
- 生活リズムが不規則で体調を崩しやすい
- 数日間車中泊もある
- 座っている時間が長い
- 荷物の積み下ろしもあり体力を使う
- 休憩はパーキングエリア・サービスエリアや道の駅が多い
生活リズムが不規則で体調を崩しやすい
長距離運転手は基本的には定時があり、日勤と夜勤で分かれているケースが多いです。しかし、配送のスケジュールなどによっては、早朝や深夜に仕事をしなければいけない場合もあります。
長距離運転はもちろん、夜間の運転や車中泊が発生するケースもあるでしょう。そのため、どうしても生活リズムが不規則になりやすく、体調も崩しやすいです。
長距離運転手として健康的に仕事をするためには、生活リズムを整えたり、体調を崩したりしないような工夫が必要でしょう。
数日間車中泊もある
長距離運転手は配送スケジュールによっては、数日間トラックで車内泊をするケースもあります。睡眠不足の状態では運転中の事故のリスクも上がるため、適度に仮眠を取ることも大切です。
また、長距離運転手が車内で泊まる場合、トラックを停める場所はサービスエリアやトラックステーション、パーキングエリアなどになります。
座っている時間が長い
長距離となると業務時間も増えるため、同じ姿勢で長い時間座ることで腰にダメージがかかります。そのため、長距離運転手は特に腰痛に注意する必要があるでしょう。
長距離運転手は年収も良いですが、身体への負担が大きくなる点は念頭に置いておく必要があります。また、腰だけでなく同じ姿勢でハンドルを握り続けることになるため、肩や腕、首などへのダメージにも気を付ける必要があるでしょう。
長距離運転手として仕事を始めたばかりの人の中には、ふくらはぎが筋肉痛になるという人もいます。
荷物の積み下ろしもあり体力を使う
長距離運転手の仕事はトラックの運転というイメージがありますが、荷物を配送する仕事であるため、荷物の積み下ろしの作業も行います。
運送会社によっても異なりますが、中小企業であれば運転手が自分で荷物の確認をして、荷物積みも行うケースも多いです。
荷物の積み込みだけでも1~2時間程度の時間が必要となるため、長距離運転手は体力も必要になります。
休憩はパーキングエリア・サービスエリアや道の駅が多い
長距離運転手が使用しているトラックは、一般的な乗用車に比べて車体が非常に大きいです。そのため、配送の工程に支障が出ず、トラックが問題なく駐車できるような場所は限られています。
長距離運転手が休憩に主に利用する場所としては、パーキングエリアやサービスエリア、道の駅などになるでしょう。しかし運送会社が多数あるような場所の場合、道の駅やサービスエリアの駐車場がトラックで埋まっており、休憩するのが大変なケースもあります。
長距離運転手の必需品【運転中13選】
ここまで紹介したように、長距離運転手として仕事をする場合は、一般的な仕事と違った苦労が発生する可能性があります。長距離運転手として仕事をするには、いくつかのアイテムを用意しておくのがおすすめです。
ここでは長距離運転手にとっての運転や荷下ろしといった作業中の必需品を紹介していくため、ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。
1:座席用クッション
長距離運転手が一日の内で長い時間を過ごすのが車内です。
運転するトラックは運送会社の所有物であるため、座席シートをカスタマイズすることは難しいです。そのため、快適に運転ができるように座席用クッションを用意しておくと良いでしょう。
同じ座席用クッションでも手触りや通気性、フィット感などさまざまな種類があるため、自分に合ったクッションを選びましょう。座席用クッションがあるだけでも、運転後の疲労感が違います。
2:手袋
運転中は汗や皮脂などによってハンドルが滑ることがありますが、ドライビンググローブを使用することで事故を防止できます。
また、荷物の積み下ろしの際にも素手のままでは怪我をするリスクがあるため、作業用のグローブを使用するのがおすすめです。汚れや怪我を防止できるだけでなく、力も入れやすくなるため身体への負担が軽減されます。
3:スマホホルダー
近年ではスマホを利用する人の割合が増えており、トラック運転手向けのスマホアプリなどを利用する長距離運転手も増えてきています。
また、好きな音楽やラジオを聴きながら運転をしている長距離運転手も多いです。そのため、スマホを便利に利用できるようにするためにも、スマホホルダーを設置するのがおすすめです。
スマホホルダーを利用せずにスマホを使っていると、運転中に滑り落ちてしまったり、落ちたスマホを拾おうとして事故につながったりするリスクもあります。また、運転中にスマホを持ったり、注視したりすることは道路交通法で禁止されています。
出典:やめよう!運転中の「ながらスマホ」違反すると一発免停も!| 政府広報オンライン
参照:https://www.gov-online.go.jp/useful/article/201707/2.html#firsrSection
4:ハンドルカバー
ハンドルカバーをオシャレの一つとして取り入れる運転手もいますが、ハンドルカバーをしているだけでも運転時の負担軽減につながるためおすすめです。
ハンドルカバーと言っても素材や太さなどがそれぞれで異なるため、自分が使いやすいハンドルカバーを選ぶことが大切です。値段もさまざまなため、いくつかの種類を比べてみて検討すると良いでしょう。
5:カーナビ
トラックは運送会社の持ちものですが、意外にもカーナビが搭載されていないトラックも多いです。同じルートを毎回通るのであれば別ですが、見知らぬ土地を走らなければいけない場合はカーナビが必須になるでしょう。
スマホアプリで代用することも可能ですが、運転中のスマホ操作は交通違反です。事故につながるリスクもあるため、カーナビを設置するようにしましょう。
6:ハンズフリーイヤホン(Bluetoothイヤホン)
ハンズフリーで利用できるワイヤレスイヤホンは、長距離運転手の仕事では必須アイテムとなっており、会社からの指示やドライバー同士での連絡など必要になるシーンも多いです。
荷物の積み下ろしをしている最中は電話が鳴っていることに気付きにくいため、すぐに対応するためにもワイヤレスイヤホンを使用することが大切です。
7:安全靴
長距離運転手の中には運転がしやすい靴を履く人も多いですが、荷物の積み下ろしをする際は、足先をガードするためにも安全靴を履くのがおすすめです。
重たい荷物を足に落としたとしても、安全靴を履いていれば怪我はしにくいでしょう。
また、作業中はフォークリフトに足を踏まれる可能性もあるため、万が一のことを考えて安全靴を使用するようにしましょう。
8:コンバーター(車載用DC/DC)・インバーター(車載用DC/AC)
トラックでカーナビなどの機器を利用するためには、トラックのAC電圧をDC電圧に下げるコンバーター(車載用DC/DC)・インバーター(車載用DC/AC)が必須です。
車載用DC/DCのコンバーターを用意しておけば、スマホの充電などもできるため便利でしょう。
9:腕時計
スマホでも時間を確認できますが、運転中のスマホ操作は交通違反になるため、意外に時間を確認するのが難しいです。
長距離運転手は時間厳守で荷物を配送する必要があるため、長距離運転手として働いている人の中にはデジタル時計とアナログ時計の両方を持ち込んでいる人も多いです。
10:サングラス
夏場はもちろん、時間帯によっては陽の光が眩しく運転しにくいケースもあります。目が疲れると全身の疲れにもつながるため、目の日焼け防止にサングラスを用意しておくことが大切です。
11:ドリンクホルダー
トラックには元々備え付けられている純正のドリンクホルダーがありますが、エアコンの吹き出し口に取り付けられるドリンクホルダーを用意しておくのがおすすめです。
エアコンの吹き出し口であれば風が当たるため、夏は冷たいドリンク、冬は温かいドリンクを長時間楽しむことが可能です。
12:シフトノブ
長距離運転手の運転中の必需品として、シフトノブが挙げられます。オシャレ目的でシフトノブのカスタムを行う人も多いですが、自分に合ったシフトノブを使用すれば操作もしやすくなります。
13:ヘルメット
運転中にヘルメットを使用することはありませんが、重たい荷物の荷下ろし作業を行う際には重要なアイテムになります。
業務で必要な場合は会社が支給してくれるため、自分で用意しなければいけないケースは少ないでしょう。特にフォークリフトなどを扱う現場であれば、ヘルメットは必須です。
長距離運転手の必需品【休憩中12選】
ここまで長距離運転手の運転中、作業中の必需品について紹介してきましたが、休憩中にも用意しておくと便利なアイテムがあります。
ここでは長距離運転手の休憩中の必需品を紹介するため、参考にしてみてはいかがでしょうか。
1:冷蔵庫
小型の冷蔵庫を車内に用意しておけば、夏場でも冷たい飲み物を用意しておけるため便利です。
長距離運転手の場合、重たい荷物の積み下ろしなどの力仕事もあるため、体力の消耗が激しいです。特に夏場には熱中症などのリスクもあるため、いつでも冷たい飲み物が飲めるように冷蔵庫を用意しておくと良いでしょう。
クーラーボックスでも代用は可能ですが、氷を買い足す必要があるため、小型冷蔵庫がおすすめです。
2:入浴セット
トラックの中で入浴することはできないため、サービスエリアなどに併設されているシャワーや日帰り温泉などの施設を利用することになります。
設備が整っているサービスエリアがあればいつでも入浴できるように、入浴セットを用意しておきましょう。
3:遮光カーテン
長距離運転手はトラックの中で休憩や睡眠をとることになりますが、陽の光が眩しく感じる状態ではしっかりと睡眠をとることができません。
普通のカーテンではなく、日差しを遮れる遮光カーテンを用意しましょう。また、サイズの合う遮光カーテンが見つかるまでは、遮光シートを貼るだけでも良いです。
4:毛布や枕などの寝具
トラックで利用できるような寝具セットは、インターネットでも多数発売されているため、使用しているトラックの寸法に合った寝具を購入するようにしましょう。
また、毛布や枕、マットレスなどの寝具と合わせてLEDライトも用意しておくと、暗い車内でも作業がしやすいでしょう。
5:目覚まし時計
長距離運転手は時間通りに荷物を届けることが重要です。遅れることは厳禁であるため、スマホのアラームで起きられる自信がない人は目覚まし時計を用意しておくと良いでしょう。
目覚まし時計を購入する場合は、暗い車内でも画面が見やすいものを選ぶことが大切です。
6:扇風機
車内にはエアコンがあるため涼しいように思われていますが、大型トラックになると運転席の空間も広いため、冷房が効くまで時間がかかります。
そのため、扇風機を用意しておくと快適に過ごしやすくなるでしょう。首からぶら下げることができるコードレスタイプの扇風機があれば、外での作業にも活用できます。
7:サンダル
一日中安全靴などを履いて運転していると、足がむくんだり蒸れたりして不快です。そのため、休憩中は靴を脱いでリラックスできるようにするため、サンダルを用意しておくと良いでしょう。
また、サンダルが足元にあるとブレーキに挟まり事故につながる可能性があるため、きちんと収納できるようにしておくことも大切です。
8:電気ポット
車内に電気ポットを用意しておけば、カップ麺やインスタントコーヒーなどがいつでも用意できます。
長距離運転手は食事に悩むことも多いですが、電気ポットとカップ麺さえ用意しておけば、手軽に済ませることが可能です。
9:粘着カーペットクリーナー(掃除用)
長距離運転手の場合は車内で食事を済ませることも多いため、食べかすなどのごみが落ちることも多いです。車内に粘着カーペットクリーナーを用意しておけば、食べ物のごみや髪の毛など、ごみが気になったときにいつでも掃除ができます。
10:モバイルWi‐Fi
長距離運転手をしていると、荷物の搬入や搬出時に待ち時間が発生するケースも多いです。
待機時間は数時間に及ぶ場合もあるため、暇な時間ができてしまった場合はアプリやゲーム、動画などで暇つぶしをすることになります。このような場合にモバイルWi‐Fiがあれば、時間を有効活用して快適なインターネット環境を利用できるでしょう。
11:ノートパソコン
長距離運転手の休憩中の必需品として、ノートパソコンが挙げられます。長距離運転手は車内で過ごす時間が長いため、普段からノートパソコンを利用する場合は、車内に持ち込んで利用するケースも多くなるでしょう。
12:テレビ
テレビを持ち込んでいても運転中は映りませんが、休憩中や荷待ち待機中などはニュースを見て情報収集をするのに役立ちます。
サービスエリアに停まっていれば地デジが受信できるため、見たい番組がある場合はテレビが必須になるでしょう。
長距離運転手の必需品【その他で必要なもの5選】
長距離運転手として仕事をする場合、用意しておくと便利になるアイテムがあります。ここでは緊急時や非常時など、その他の場合に長距離運転手が必要になるものを紹介するため、参考にしてみてください。
1:非常食
長距離運転手は時間厳守で荷物を配送する必要があります。そのため、食事をとりたくても買い物をする時間がないという場合もあるため、非常食を用意しておくと良いでしょう。
電気ポットと非常食のカップ麺などを用意しておけば、スケジュールに合わせて食事が取れます。
2:救急箱
長距離運転手は力仕事が多いため、怪我をしてしまうリスクや、体調不良になってしまう可能性があります。
そのため、傷テープや包帯、ガーゼ、風邪薬やロキソニンなどを入れた救急箱を用意しておくのがおすすめです。
3:携帯用トイレ
長距離運転手は長い時間ノンストップで運転をすることになりますが、渋滞などに巻き込まれるとトイレにも行けなくなる可能性があります。緊急時のために、携帯用トイレも用意しておくようにしましょう。
4:カセットコンロ
カセットコンロを車内に用意しておけば、車内で簡単な料理もできるようになります。交通事故などのトラブルや災害発生時にも役に立つため、電気ポットだけでなくカセットコンロを用意しておくと良いでしょう。
5:お守り
ドライバーにとって大切なことは、交通事故を起こさないことであるため、長距離運転手の中にはゲン担ぎを行う人も多いです。車内にお守りなどのゲン担ぎができるものも用意しておくと良いでしょう。
長距離トラックの設備も要確認
本記事では長距離運転手にとっての必需品を紹介してきましたが、まずはトラックの設備を確認しておくことが大切です。シートやクーラー、ヒーターといった使用するトラックの設備を確認したうえで、必要なアイテムを用意して快適な環境を確保するようにしましょう。
長距離運転手の必需品を用意して快適な環境を整えよう
長距離運転手は長い時間を車内で過ごすことになります。その時間を快適にするためにも、長距離運転手にとっての必需品を用意することが大切です。
また、長距離運転手は体調も崩しやすいため、睡眠がしっかり取れるように遮光カーテンや寝具などを用意しておくことも重要です。
ぜひ本記事で紹介した長距離運転手の必需品を参考に、必要なアイテムを用意して快適な車内環境を整えてみてはいかがでしょうか。