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深視力検査に合格するコツとは?検査方法や事前にできる準備を解説

  • 物流

大型免許やけん引免許を取得・更新する際に必要な深視力検査に不安はないでしょうか。「深視力検査ってどういったものだろうか?」「不合格になったらどうするの?」と疑問を感じている人も少なくありません。

 

本記事では深視力の意味や検査方法に加え、合格するコツについて紹介しています。さらに、検査前に心がけることや日々のトレーニング法にまで言及しているのが特徴です。

 

深視力検査の方法や合格するためのコツを理解することで、不安を払拭して大型免許やけん引免許の取得・更新にチャレンジすることができるでしょう。

 

また、深視力の重要性を理解することで日々のトレーニングにも集中して取り組むことができます。深視力の重要性を理解し、深視力をアップさせたい人は是非読んでみてください。

深視力とは?

大型自動車免許・けん引免許などを取得・更新するには深視力検査に合格しなければなりません。運転免許の取得・更新時には視力検査が行われますが、大型自動車免許・けん引免許では不十分です。

 

いくら視力が合格基準に達していても、深視力検査が不合格だと免許を取得・更新することはできません。ここでは、大型自動車免許・けん引免許の更新に不可欠な「深視力」について詳しく解説します。

立体感や遠近感を正確に把握できる能力

「深視力」とは、遠近感や立体感を正確に把握する能力・視力のことです。人間は左右の目で見たものを1つの物体として認識します。しかし、左右の目の位置には微妙な差があるのが一般的です。

 

つまり、同一の物体であっても、それぞれの目で見る像にも微妙なズレが生じています。1つの物体として認識するには微妙なズレを修正することが必要であり、立体感・遠近感を正確に把握する深視力が重要だといえるでしょう。

重要なのは「両眼視機能」

左右それぞれの目で見たものを認識している状態が「両眼視」です。先に紹介したとおり、人は左右それぞれの目で対象物との距離・高さ・位置を把握し、脳内で1つの像として認識しています。つまり、両目で見たものをそのまま認識しているわけではありません。

 

両眼視機能が低下すると、モノがずれて見えるなどの症状を引き起こします。深視力は視力の高さだけを重要視するものではありません。とりわけ、自動車などを運転する際には両目をバランスよく使う両眼視機能が重要視されています。

深視力検査が必要な運転免許証の種類

深視力検査は全ての免許に必要なわけではありません。大型免許・けん引免許など7種類の免許に深視力検査は適用されます。なお、深視力検査は免許取得時だけでなく、更新時にも必要であることを忘れてはなりません。

深視力が必要な免許の種類 内容
大型免許 車両総重量11t以上(最大積載量6.5t以上)の車両
中型免許 車両総重量11t未満(最大積載量6.5t未満)の車両
準中型免許 車両総重量7.5t未満(最大積載量4.5t未満)の車両
大型二種免許 乗車定員30人以上の車両・他人を運ぶ職業で必要
中型二種免許 乗車定員11人以上29人以下の車両・他人を運ぶ職業で必要
普通二種免許 普通自動車・他人を運ぶ職業で必要
けん引免許 自走できない車両(車両総重量750kg以上)をけん引する免許

大型車両の運転に深視力が必要な理由

大型車両の運転手が深視力の能力が低いまま運転すると、大きな事故を引き起こす危険性が高くなります。例えばトレーラーを駐車する時、深視力が低下していると周囲の車両との位置関係を見誤ってしまい、他の車にぶつけてしまいかねません。

 

交差点では右折もしくは左折の際に、停車中の車両にトラックのリア部分をぶつけたり、巻き込んだりする可能性もあるでしょう。深視力が低下・欠如しているとリスクマネジメント能力まで低下し、大事故を巻き起こす可能性もあります。

 

つまり、大型トラックなど特に遠近感や立体感を必要とする車両を運転する際には、事故防止の観点からも深視力が重要だといえるでしょう。

深視力検査の検査方法

大型免許などで採用される深視力検査は「三桿法(さんかんほう)」と呼ばれています。測定方法は3本の棒を横一列に立て、真ん中の1本だけを前後に動かすシンプルなものです。

 

受験者は2.5m離れた位置に立ち、前後している棒が横の棒と並んだタイミングで合図を送ります。同じ方法で3回測定し、その平均誤差が2cm以内であれば合格です。

 

とても簡単な方法ですが、いざ行ってみるとタイミングが測れず苦戦する人も少なくありません。しかし、事前にしっかりとトレーニングしてコツを掴んでおけば、比較的簡単に深視力を鍛えることは可能です。

深視力検査のコツとは?

深視力検査に合格するにはちょっとしたコツを掴むことが不可欠です。深視力検査は一般の視力検査とは異なり、単に見る力を検査するものではありません。

 

また、日常的に行う検査でもないことから「慣れ」ていないと思わぬ失敗も少なくありません。ここでは、深視力検査に合格するために知っておきたいコツについて紹介します。

  • 左右の棒に焦点を合わせる
  • 棒の見え方に注目する

左右の棒に焦点を合わせる

深視力検査を攻略するには、外側左右2本の棒に焦点を合わせることが重要です。三桿法では同じ長さの3本の棒を用いますが、同じ位置に並んでいない時は微妙に長さが違って見えます。

 

動いている真ん中の棒に注目しがちですが、ポイントは外側に固定された棒に焦点を合わせておいて真ん中の棒を見ることです。動いている真ん中の棒に焦点をあてていると、固定されている棒に焦点が合いにくくなり、判断が鈍くなることを理解しておきましょう。

棒の見え方に注目する

3本の棒が並列になった時の見え方の目安を確認しておくと、深視力検査本番でも焦ることはありません。三桿法において3本の棒が並列になった時の見え方は以下のとおりです。

 

・3本の棒が同じ長さに見える
・3本の棒が同じ太さに見える
・3本の棒に均等に焦点が合う

 

先に紹介したとおり、動いている棒を追いかけないことがコツです。視点を固定させるには外側2本の棒に焦点を合わせるのが一般的ですが、どちらか1本に絞るのも良い方法だといえます。

 

ボタンを押すタイミングとしては、真ん中の棒が折り返してきた時の方が中央地点を見逃す確率が低くなりベターです。また、真ん中の棒は往復運動を繰り返しているため、焦らずに折り返しを待ちましょう。

深視力検査の前に心がけること

深視力検査に合格するためには、事前の準備・心構えが大切です。しっかりと準備をしないで受検すると、焦ってしまい思わぬミスをしてしまうことも少なくありません。ここでは、深視力検査の前に心がけておきたいことを解説します。

一度深視力検査を受けてみる

運転免許の取得・更新の前に深視力検査を受けておくと安心です。深視力検査は眼科や一部の眼鏡店でも行っています。深視力は自分では実感しにくく、見えているつもりでも低下していることも少なくありません。

 

深視力検査の当日までに測定しておけば、深視力に問題がないか確認できます。また、一度受検しておけばコツを掴むことも可能です。万が一、問題があっても眼鏡を作るなどの対策ができますので、安心して本番の深視力検査に臨めます。

度数の合った眼鏡やコンタクトレンズを準備する

視力は徐々に低下することから、気付かないことも少なくありません。とりわけ、深視力検査を正確に計るには、必要な視力を保っておくことが大切になります。

 

先に紹介したとおり、深視力計を設置している眼鏡店で深視力・視力検査を行い、度数に合った眼鏡を新調するのも得策です。

 

いずれにしても、視力や深視力の低下は大きな交通事故の要因にもなりかねません。度数の合った眼鏡・コンタクトを準備することは、交通事故防止の観点からも重要だといえるでしょう。

前日は目と体を充分に休める

深視力試験の前日には目と体を十分に休ませて、体調を万全にするよう心がけましょう。目を酷使したり疲れたりした日の翌日は、モノが見えづらくなることは多くの人が経験しています。

 

寝不足や目・身体が疲れている状態だと、本来の視力・深視力を発揮することはできません。特にスマホ・ゲーム・パソコンを長時間使用していると、焦点が近くなり動体視力に大きな影響を及ぼします。深視力検査に合格したいなら、目と体は十分に休ませましょう。

深視力検査で不合格になったら?

深視力検査で不合格になったら、当日もしくは後日に再検査を受検することが可能です。時間を空けて当日再検査を受ける場合は、スマホなどは見ないで目のコンディションを整えることに集中しましょう。

 

目のコンディションを整えるには、遠くを眺めるのも効果的です。後日、再検査を受検する場合は、眼科で検査をしてもらうのも1つの方法です。また、先に紹介したとおり深視力計のある眼鏡店で深視力検査の練習を行い、眼鏡やコンタクトレンズを調整するのも良いでしょう。

自宅でできる深視力検査のトレーニング法は?

深視力は自宅でできるトレーニングで鍛えることができます。深視力検査に合格することも大切ですが、交通事故を防止するには深視力を低下させない・回復させることも重要です。ここでは自宅で簡単に実践できる深視力のトレーニング法を紹介します。

指を使って行うトレーニング法

指を使って深視力を鍛えるトレーニング法は2種類あります。1つは人差し指を鼻の手前に立てて、遠ざけたり近づけたりする方法です。非常にシンプルですが、両目で見た対象物を脳内で一つの像に認識する能力を高めるのに効果があります。

 

2つ目も同じく人差し指を前に立てますが、今度は360°自由に動かしてみましょう。人差し指を両目で追いかけることで深視力が鍛えられます。いずれも、ちょっとした時間に実践できますので、まずは習慣づけることを意識しましょう。

目測で距離を測ってみるトレーニング法

目測で対象物の距離を測るのも深視力アップに効果が期待できます。まずは対象物を決めて自分との距離を目測し、その後、実際の距離を測って目測との乖離を確認する方法です。

 

最初は苦労しますが日々続けることで目測と実測の差がなくなり、正確な「距離感」を掴めるようになります。このトレーニングのコツは、対象物を体の真正面で見ることです。シンプルな方法ですが、距離感を掴むには最適だといえるでしょう。

目標物にピントを素早く合わせるトレーニング法

目標物に素早くピントを合わせるのも効果的なトレーニング法です。まずは、室内にある時計・本棚・デスク・クローゼットなどの目標物の位置を覚えます。

 

その後、目を閉じて1つの目標物を定め、体の真正面に来たと思った瞬間に目を開き素早くピントを合わせる方法です。一旦目をつぶるとピントが合いにくくなることが実感できるでしょう。しかし、トレーニングを重ねることで確実にピントは合いやすくなります。

深視力検査のコツをつかみ検査合格を目指そう!

深視力とは対象物を立体的に捉え、正確な距離感を測る能力です。大型免許やけん引免許を取得・更新する際には深視力検査に合格しなければなりません。

 

深視力検査に合格するには、事前の準備や日々のトレーニングが大切です。しかし、深視力を鍛えるのは深視力検査に合格することだけが目的ではありません。

 

あくまでも、トラックなどの大型車を運転する際、大きな交通事故を起こさないことが目的です。悲惨な交通事故を未然に防ぐためにも、日々のトレーニングを怠らず必要な深視力を身につけましょう。