大型トラックにおすすめのナビアプリ11選!選び方のポイントやメリットも紹介
- トラックドライバー
「大型トラック専用のナビアプリってあるのだろうか」
「カーナビや一般的なナビアプリと、大型トラック用のナビアプリはどう違うの?」
「トラックおすすめナビアプリとか、大型トラックナビアプリ無料、って検索すればみつけられるの?」
大型トラックで荷物を運ぶ際、どんなナビアプリが役立つか、どんな機能があるのか、気になる方は多いのではないでしょうか。
この記事では、大型トラックで使う場合のナビアプリを選ぶポイントを紹介しています。また、おすすめのナビアプリを11選取り上げています。
この記事を読むことで、大型トラックでナビアプリを使うメリットやデメリットについても理解できるでしょう。
大型トラックで荷物を運ぶ際にナビアプリを活用して仕事を効率的にしたいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
大型トラックで使うナビアプリを選ぶときのポイント
大型トラックでも、知らない土地に荷物を運ぶときにはカーナビは不可欠といえます。しかし、カーナビの取り付け費用が安くないために、カーナビが取り付けられていない大型トラックは少なくないでしょう。
そのようなときには、普段使っているスマホに大型トラック専用のナビアプリを入れて使うことで対応できます。どのようなナビアプリを選べばよいか、ポイントを紹介しましょう。
- コストパフォーマンスを考慮する
- 車両サイズを登録できるかで選ぶ
- トラックの駐車スポットを検索できるかで選ぶ
- オフライン機能の有無を確認する
- ボイスコントロール機能があるかで選ぶ
- ルート検索や提案機能が充実しているかで選ぶ
コストパフォーマンスを考慮する
ナビアプリによっては、月額または年額で利用料を支払う必要があります。ナビアプリ選びの際は、渋滞の回避に必要不可欠として有料のものを割り切って使うか、無料のものでも十分か、コストパフォーマンスを考慮する必要があるでしょう。
車両サイズを登録できるかで選ぶ
一般的なカーナビやスマホナビアプリと異なり、大型トラック用に作られたナビアプリには車両サイズを登録できる機能が装備されています。
トラックには、2トン車、4トン車、10トン車といったものがありますが、道路によっては法規上通ることができない道路があります。
さらに、道幅や高さ制限等もあるため、特に大型トラックでは車両サイズが登録できるカーナビを使うことで、これらのルートを避けて通ることができるというメリットがあるでしょう。
トラックの駐車スポットを検索できるかで選ぶ
ナビアプリによっては、大型トラックが駐車できる駐車スポットの検索に対応しているものがあります。トラックで納品に向かうとき、納品先への時間調整が発生し、どこかにトラックを止めておかなければならないこともあるでしょう。
そうしたときにナビアプリを使い、大型トラックで入れる休憩所や駐車場が検索できれば路上駐車をしなくても済むため、駐車違反での取り締まりを気にしなくてもよくなります。
オフライン機能の有無を確認する
ナビアプリによってはオフラインで利用できるものもあります。トンネルの中やビルが立ち並ぶ場所、木々の中等、携帯電話の電波が入りづらい場所でのナビアプリの活用を考えると、オフライン機能の有無も重要なポイントとなるでしょう。
ただし、オフライン時はGPSのみでナビゲーションの位置情報を捉えるため、数mから数百mの誤差が出てしまいます。
ボイスコントロール機能があるかで選ぶ
ボイスコントロールはスマホに触れず、話しかけるだけで操作できる機能です。大型トラックを一人で運転しているときにスマホを触ることはできません。
このようなときに、ボイスコントロール機能がついているナビアプリなら、目的地の設定などの操作を話すだけで操作でき、安全運転につなげることができるでしょう。
ルート検索や提案機能が充実しているかで選ぶ
ナビアプリを選ぶときは、リアルタイムの交通情報を取り入れた検索機能や燃費優先、時間優先等、様々な条件でのルート検索機能が充実しているものを選ぶとよいでしょう。
一般道優先など、よく使う機能を優先して並べ替えをしてくれるナビアプリなら、操作を簡略化して使いたい機能をすぐ使えます。
大型トラックにおすすめのナビアプリ11選
大型トラックにおすすめのナビアプリを11選紹介します。iPhoneで使うiOS対応とAndroid向けがあるため、ぞれぞれのアプリの入手方法について確認するようにしましょう。
なお、ナビアプリで有名なトヨタのTCスマホナビは2021年3月31日でサービスが終了しています。
他には、ホンダ車で使うことを想定した「インターナビ ポケット」といったものがありますが、ホンダ車以外では使いづらいでしょう。
出典:スマホとつながっているから安心:TCスマホナビ|トヨタ自動車株式会社
参照:https://toyota.jp/tconnectservice/service/tcsp_navi.html
トラックカーナビ
トラックカーナビは、ナビアプリで有名なナビタイムによるトラックドライバー専用のナビアプリです。
登録機能によりトラックの車高や車幅を考慮したルート検索が可能で、高精度な到着時間予測など、トラックドライバーにとって魅力的なアプリとしておすすめでしょう。
最新の道路地図や規制に即日で対応するところも、ナビアプリならではのメリットです。グッドデザイン賞を受賞している有料のアプリで、iOS版、Android版の両方が用意されており、スマホを選びません。
Googleマップ
Googleによるナビアプリで、無料ながら多機能なのがおすすめのポイントです。リアルタイムでのGPSナビや渋滞情報、最短ルート検索、ストリートビュー等の機能が充実しています。
音声機能もあり、事前ダウンロードが必要ではありますが、インターネット接続がなくても利用可能です。但し、狭い道を案内されることもあるため注意が必要でしょう。
カーナビタイム
無料ながら、交通状況や車のサイズを考慮したルート検索が可能なナビアプリです。音声による検索にも対応しているため、運転中スマホに触れずに操作ができるでしょう。
いつも通る道をアプリが学習して優先的に通るようにするといった機能もあります。さらに、地図データをダウンロードすることでオフラインでも使えるため、ネット環境が不安な山道でも有効でしょう。
前方が写るようにスマホをセットすれば、ドライブレコーダーとしても使用できて、事故などのトラブルに備えられます。
Yahoo!カーナビ
Yahoo!による、マップのみでなく音声によるルート案内も行ってくれるナビアプリです。所要時間や距離による様々なルート検索が可能な上に、無料なところがおすすめのポイントでしょう。
広い道路を優先して案内してくれるため、トラックの運転にもおすすめです。さらに、渋滞情報が入手できる点も魅力的でしょう。
ゼンリンいつもNAVI[マルチ]
地図をデータベース、コンテンツとして提供している、ゼンリンによるナビアプリです。車載ナビの地図情報をゼンリンが提供していることもあり、トラックでの配送に利用する際の安心感が違います。
無料版と有料版があり、有料版ではVICS表示による渋滞情報が加わるためさらに便利でしょう。iOS版は7日間、Android版は20日間の無料お試し利用が可能です。
出典:ゼンリンいつもNAVI[マルチ]|株式会社ゼンリンデータコム
参照:https://www.its-mo.com/multi/
ドライブサポーター
市販のカーナビのような交差点のイラスト表示などの機能が魅力のナビアプリで、ナビタイムが提供しているものです。渋滞情報やオービスなどの取り締まり情報も事前に知ることができます。
無料版と有料版があり、有料版でもプレミアムコースとプレミアムプラスコースの価格が異なるサービスが設定されているのも特徴です。プレミアムプラスコースでは車載カーナビに表示できるCarPlayに対応しています。
auカーナビ
auカーナビはスマホを車載カーナビのように使える本格的なナビアプリです。月額利用料は550円(税込)でauのサービスの一つとして提供されており、利用の申し込みも必要とされています。
横画面での表示や夜モードもあり、車載カーナビのように使えるので便利です。地図情報をスマホに保存することで、オフラインでもナビが使えるのが魅力といえるでしょう。
出典:auカーナビ|KDDI株式会社
参照:https://www.au.com/mobile/service/carnavi/
ライフレンジャーナビ
VICS情報やオービス情報がマップ上にてすぐわかるナビアプリです。運転中に必要な情報を音声で伝えてくれる音声カーナビを搭載しています。
無料機能と有料機能があり、MAPPLE地図・道路データを元にした地図表示と、周辺情報検索は無料機能です。VICS渋滞情報や目的地検索、ルート検索、音声案内などのカーナビ機能が有料機能となります。
moviLink
moviLinkは、TOYOTA Connected Corporationによるナビアプリです。シンプルな地図で見やすく、間違えやすい分岐をサポートするため交差点の名称や進路の変更を音声で知らせてくれます。
道幅の広い走りやすい道を優先してナビゲーションしてくれるため、トラックでも使いやすいでしょう。
MAPLUSキャラdeナビ 地図・ナビ・渋滞情報
株式会社エディアが提供しているナビアプリで、キャラクターや人気声優による音声案内が楽しいおすすめアプリです。地図上に渋滞情報を表示するなど、カーナビとして必要なポイントは押さえています。
さらに、月額で5種類のナビゲーターが使用できるゴールドパスがあり、案内表示やボタンなどもキャラクターに合わせた仕様となるなどのこだわりがあり、楽しめるでしょう。
ツーリングサポーター
バイク専用というナビアプリですが、排気量別の最短ルート検索や景色のよい道を優先して走行する検索など、特徴的な機能を装備しています。
バイク用に画面を注視しなくても理解できるように配慮されたUI、きめ細かな音声ガイダンスにより、安全運転をサポートしてくれることでしょう。
大型トラックでナビアプリを活用するメリット
ここまでおすすめのナビアプリについて解説しましたが、大型トラックでナビアプリを活用することにどのようなメリットがあるのでしょうか。
カーナビそのものを導入する場合と比較して考えられる利点について紹介していきましょう。
安価で導入しやすい
ナビアプリを導入する場合の費用は、トラックにスマホを取り付けるホルダーとアプリの利用料金のみのため導入しやすいというメリットがあります。
車載ナビを購入するのに数万円が掛かり、さらに配線等の取り付け費用がかかることを考えれば、ナビアプリは安価で導入しやすいといえるでしょう。
簡単に取り外しできる
ナビアプリの場合は、スマホにアプリを入れてスマホホルダーなどでトラックにセットするだけのため、簡単に取り外しできます。徒歩の際や通勤時のナビに使えるばかりでなく、別のトラックへ乗せ換えて使うといったことも簡単にできるでしょう。
車載ナビの場合は配線もあるため簡単に着脱できず、一つのトラックに一つ必要となってしまいます。
目的地の入力がスムーズにできる
スマホを活用したナビアプリの場合は、タッチの感度が良好なため目的地の入力がとてもスムーズでしょう。さらに、ボイスコントロール機能があればより簡単に入力できます。
車載ナビの場合は50音順の入力となり、スムーズな入力がやりにくくストレスを感じる場合がありますが、ナビアプリではそのようなことはないでしょう。
地図の更新を自動でしてくれる
ナビアプリを使うメリットの一つが地図の更新を自動でしてくれることで、常に最新の地図データを利用できます。カーナビの場合はデータの更新が必要な上、更新に数万円の費用が掛かってしまうでしょう。
工事や渋滞などの情報がリアルタイムでわかる
ナビアプリのメリットの一つに、渋滞や交通規制、事故による通行止めの情報をリアルタイムに取得できるという点があります。
これらの情報を把握することで、迂回するルートを選択し、運転に対するストレスを軽減できるでしょう。
トラック用のルートを案内してくれる
トラックの車高、車幅、重量の情報をあらかじめナビアプリに登録できるトラック用のナビアプリの場合は、トラックに合わせたルートを案内してくれます。
トラックへの対応を考慮していないカーナビの場合は、トラックが通れないような狭い道を案内されることもあるため、トラック対応のナビアプリの方が便利でしょう。
大型トラックでナビアプリを活用するデメリット
大型トラックのナビにナビアプリを活用すると様々なメリットがあることを紹介しましたが、デメリットはあるのでしょうか。考えられるデメリットについて紹介していきましょう。
バッテリーを消費しやすい
ナビアプリはスマホのGPS機能など様々な機能を一度に使うため、どうしてもバッテリーの消費が早くなってしまいます。
目的地に着く前にバッテリーが切れてしまうことがないように、シガーソケットからの充電や、ポータブル充電器を使うなどの対策が必要でしょう。
通信費が必要になる
ナビアプリはスマホの通信機能を使うことで、渋滞情報や事故情報を取得しています。そのため、ナビアプリを使いリアルタイムでこれらの情報を得るためには、1時間当たり15MB程度のパケット通信の費用が掛かってしまうでしょう。
車載ナビよりもGPS精度が劣りやすい
車載ナビはナビゲーションシステムの精度を向上させるために、従来のGPSとともに日本の「みちびき」という準天頂衛星の情報や、ロシアによる衛星測位システムの「グロナス」に対応するものもあります。
また、GPSの補正データである「SBAS」に対応することで、測位の精度が大幅に向上しているということもあるでしょう。
そればかりでなく、ジャイロセンサーや加速度センサー、そして地図データからのデータを演算処理することで正確な位置情報を導き出しているのです。
一方で、ナビアプリはGPSセンサーを備えているものの、車載ナビほどのGPS精度はありません。スマホはデータ通信を行うと基地局との距離を測ることで精度を向上できますが、車載ナビの精度には及ばないでしょう。
スマホホルダーが必要になる
大型トラックの運転席でナビアプリを使ってナビを確認するには、必要なときに画面を見られるようにスマホホルダーが必要になるでしょう。
スマホホルダーにはダッシュボードに直接取り付ける両面テープになっているものや、土台部分を両面テープで貼っておき吸盤で取り付けるといったものがあり、トラックに合ったものをよく検討する必要があります。
大型トラックでおすすめのナビアプリを活用してみよう
大型トラックで長距離運転をするときや知らない場所へ配送に行くときに、カーナビは欠かせないでしょう。しかし、購入費用や取り付け費用が掛かることから、車載ナビの取付は簡単ではない場合があります。
そのような場合、お手持ちのスマホにナビアプリを入れることで、無料または少ない費用でトラックでもナビを活用することができます。
おすすめのナビアプリの中にはトラックの車両サイズ登録に対応しているものや、その情報から車高や車幅、重量制限を考慮したルートを提案してくれるといったものもあり、大変便利です。
大型車が停められる施設の情報など、通常のカーナビでは得られない情報に対応しているものもあるため、この記事を参考にぜひ導入を検討してみましょう。