長距離ドライバーの生活はどんなもの?1日の流れや必需品もあわせて紹介- 株式会社ジャパン・リリーフ
- トラックドライバー
遠く離れた場所から私たちの生活に欠かせない荷物を運んでくれる長距離ドライバーの仕事に興味はあるものの、深刻な人手不足のニュースを目にすることもあり、「休みは取れるの?」「自分の体力で勤まる仕事なの?」といった不安を感じる方もいるのではないでしょうか。
この記事では、長距離ドライバーの仕事や生活の現状、快適な長距離走行に欠かせないアイテムなどについても説明していきます。
この記事を読むことで、フリードライバーと固定ドライバーの違いや、それぞれのメリットデメリットが把握できるようになります。
その知識をもとに、自分は長距離ドライバーに向いているか、フリーと固定のどちらを選択するべきかなど、客観的に判断できるようになるでしょう。
長距離ドライバーになりたいと思っている人は、ぜひこの記事をチェックしてください。
長距離ドライバーの生活は業務形態によって異なる
長距離ドライバーと一口に言っても、業務形態や荷物の種別によって生活パターンも違ってきます。
朝出発して、夕方から夜にかけて目的地に到着する昼型ドライバーと、昼間に休憩をして夜間に走る夜型ドライバーなどの勤務形態があります。
また、個人でトラックを所有し契約先と直接取引をするフリーのドライバーと、会社と雇用関係を結び組織の一員として働く固定のドライバーの働き方もあります。
業務形態の違いによって仕事の内容はどう変わるのか、それぞれのメリットデメリットなど気になる点を見ていきましょう。
昼型と夜型での生活の違い
昼型と夜型ドライバーは活動する時間帯が違うため、生活パターンも大きく変わります。
昼型ドライバーは、朝早く出発し夕方から夜に目的地に到着し、即日配達便など比較的急ぎの荷物を運びます。
一方、夜型のドライバーは、遠距離を数日かけ届ける荷物を請け負い、昼間は休憩し夜を中心に走ります。生活パターンは夜働き日中に休憩、睡眠を取る生活です。
フリーと固定での生活の違い
フリーのドライバーと固定のドライバーでは、仕事や責任範囲の違いなどによって、収入や休みなど生活に違いが生じます。
フリーのドライバーは個人としてトラックを所有し、顧客と直接取り引きします。積み下ろしや運行スケジュールの管理もすべて自分で行いますので、固定のドライバーよりも高収入が期待できます。
会社に雇用される固定のドライバーは、業務形態や運ぶ荷物も固定されているのが基本です。有給休暇をはじめとした福利厚生が整備されているなど、固定のドライバーならではのメリットもあります。
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長距離ドライバーの1日の生活の流れ
長距離ドライバーの一日のはじまりは、目的地や荷物の確認と車両の点検です。固定のドライバーは、運行管理者によるアルコールチェックなどの点呼も受けなければなりません。
荷物の積み込みを行い準備が出来次第、目的地へ向けて出発したあとは、指定時刻までに到着することを念頭においた長距離走行です。
目的地に到着後、荷物を降ろせば仕事は完了です。スケジュールによっては、到着地で新たな荷物を積み、別の目的地へ向かうこともあります。
仕事の確認から始まる
その日の業務内容の確認は、配送先の情報や予定経路の交通状況から所要時間の設定です。想定される所要時間に応じて、経路途中での時間の使い方も変わります。出発後に事故や渋滞が発生することもあるので、目的地到着まで常に交通状況の把握と情報収集を怠ってはいけません。
フリーのドライバーは労働時間の長さに関わらず報酬があらかじめ決まっているので、交通状況を把握して効率的に働くことはとても大切です。
荷造りして荷物を載せ出発
業務内容の確認が終わったら、荷物の積み込みを行います。固定ドライバーは積み込み専任スタッフがいる場合も多く、ドライバーの負担が軽くなります。
一方で、フリーのドライバーは自ら積み込みの作業をすることが多く、出発前にゆっくりしている余裕はありません。積み込みが終了すれば、経路に従い出発となります。
昼食をとる
朝出発であれば、数時間運転すると間もなく昼食の時間になります。しかし、大型トラックは広い駐車スペースの確保が必須で、どこでも休憩できるわけではありません。
一般道の途中で休憩を取らなければならない場合は、あらかじめ休憩可能な場所を選定しておくことが大切です。
訪れた土地の名物が食べられることは長距離ドライバーの楽しみの一つですが、計画通りにいかず軽食で済ませることもあります。
到着時間を調整することもある
カーナビの性能向上により到着予定時刻の精度は良くなりましたが、想定する必要があるのは事故による交通渋滞など不測の事態です。
クライアントから仕事を請け負う上で、予定通りに送り届けることはなにより大切です。常に遅れる可能性を考慮した上で計画を立てなければなりません。
その結果、予定よりも早く到着し、到着先のスケジュールに合わせ指定通りの時間に到着するため、待機して時間調整をすることもあります。
長距離ドライバーの休憩に関して
長距離ドライバーは一日の大半を車内で過ごします。そのため、休憩中をいかに快適且つ有意義に過ごすかは非常に大切な問題です。休憩時間にリフレッシュを行い、疲れが癒せれば、休憩後の運転においても集中力の復活が期待できます。
勤務時間が長くなるため、睡眠時間やシャワー、入浴についても気になるところですが、実態はどうなっているのでしょうか。
休憩場所について
高速道路のサービスエリアや道の駅では、トイレや食事施設以外にコインシャワーや、温泉施設を兼ね備える場所もあり、これらの施設を有効に活用し長めの休憩時間を確保することもあります。
経路によって、いつも宿泊・休憩できる場所があるわけではないため、運転席後部にある寝台ベッドで休憩・睡眠を確保するのが一般的です。
休憩中の主な食事内容について
時間や駐車場所の問題で、しっかりした食事を取れないといった状況もありがちで、コンビニのおにぎりを運転しながら食べることもあります。
バランスの良い食生活を送れないときには、ドライバーはいつも以上に体調の変化や不調に注意を払う必要があります。
トラックドライバーにとって体調を良好な状態に維持することはとても大切なため、食事に気を配る意識が求められるのです。
睡眠時間について
運転は、どちらかといえば単調な作業であり、長距離ドライバーにとって一番怖いのが居眠り運転です。大型車両を扱う仕事をする長距離ドライバーは、一瞬のミスで人の命を奪ってしまうリスクと常に向き合わなければなりません。
睡眠をしっかりと取ることはドライバーにとって最重要課題であり、時間の調整を行なって休憩時間を確保する管理能力が求められます。休憩や待機時間の過ごし方として仮眠を取ることも必要な心がけです。
長距離ドライバーの生活は不規則なのか?
長距離ドライバーの生活サイクルは一般の会社員と比べ不規則で、一度出発すれば、その日のうちに家に帰ることができないことがあります。
最近は業界としてもコンプライアンス意識も高まり、会社に雇用されるドライバーは比較的休みを安定して確保できるようになってきました。
しかし、フリーのドライバーは稼働を上げることが収入に直結することもあり、休みが不定期になりがちで数日間連続で勤務することも珍しくありません。
長距離ドライバーの必需品
数日にわたって自宅に戻れない長距離ドライバーにとって、仕事中・休憩時間をより快適に過ごすための必需品があります。
長距離ドライバーの車内生活を快適にする色々なグッズが商品化されており、多くのドライバーが車内生活を快適にする努力を惜しみません。長距離ドライバーの必需品とは何か、代表的なアイテムを紹介します。
トラベルセット
休憩時間のお風呂・シャワーは長距離ドライバーにとって疲れを癒し、リフレッシュするために欠かせないものです。
どのようなものを選べば良いかわからない方は、このトラベルセットのように、持ち運びが容易で1つで全て揃う商品がおすすめです。
愛用しているメーカーがある方は、そのメーカーから出されているセットを購入するか、持ち運びのしやすい容器に移すなどして使うと良いでしょう。
ドライビングシューズ
運転中は緊張感を維持しなければならないのは当然ですが、このドライビングシューズのように身体にかかる負担はできるだけ少なくすることも安全運転のためには大切です。
荷物の積み降ろしなどの作業中は危険を伴うため、安全靴を履くことが必須ですが、運転中はいかに疲れないかが大切です。安全靴とドライビングシューズはセットで持ち歩き、運転中はドライビングシューズに履き替えて、なるべく足にかかる負担を減らすようにしましょう。
DC/ACインバーター
AC(交流)電源に対応している家庭用電気製品をトラックで使用する際にはDC/ACインバーターが必要です。
トラックの中で飲食することが多い長距離ドライバーにとって、湯沸かしポットや小型冷蔵庫はカップラーメンを食べたり、冷たい飲み物を飲んだりするのに便利です。
DC/ACインバーターを使うことによって、休憩時間を過ごすためのモバイル端末の充電や冬期に重宝する電気毛布も使え、長距離ドライバーの車内生活は格段に快適なものになります。
モバイルWi-Fi
業務連絡や家族や仲間たちとのコミュニケーションの大半をモバイル端末経由で行っているドライバーは多く、スマートフォンやタブレットなどのモバイル端末はドライバーにとって今や必須アイテムと言えます。
モバイル端末とポケットWi-Fiをセットで持っていれば、快適にインターネットを使い情報収集もできますし、休憩中に動画を楽しむことも可能です。
トラック用寝具
長距離ドライバーにとって欠かせないのは快適な睡眠です。
毛布やタオルケットでの仮眠やキャンプ用のシュラフ(寝袋)を使うこともできますが、布団でなければ熟睡できず、疲れが取れないドライバーも少なくないと言われ、トラック用の布団セットが様々なメーカーから発売されています。
丸洗いできるものや充電式の電気毛布まで、豊富なラインナップで長距離ドライバーの快適な睡眠をサポートしてくれます。
長距離ドライバーの生活が苦にならない人の特徴
仕事時間の大半を一人で過ごすのが長距離ドライバーの業務です。そのため、他人とのコミュニケーションによるストレスはさほどありません。人との付き合いが苦手、職場の人間関係がストレスになる、そんな人には最適な仕事といえるでしょう。
また、時間に追われハードなスケジュールをこなす体力があり、不測の事態やトラブルに冷静に対処できる性格の人は仕事が苦にならず、長距離ドライバーに向いている人であるといえます。
- 運転をすることが好きである
- 睡眠時間が少なめでも大丈夫
- 自宅に頻繁に帰れなくても問題ない
運転をすることが好きである
自分が好きなことを職業にして生活したい、これは誰もが考えることでしょう。長距離ドライバーは、仕事時間の大半を運転しなければならないわけですから、運転が好きな人がこの仕事に向いているのは言うまでもありません。
自分が好きなことを仕事にできているという納得感や感謝の気持ちがあれば、仕事上の苦労やストレスがあっても、前向きな気持ちで乗り越えていけるでしょう。
睡眠時間が少なめでも大丈夫
長距離ドライバーの日常には、事故や渋滞、自然災害など計画通りに仕事が進まなくなる多くのリスクがあります。計画通りであれば睡眠や休憩も不足なく取れますが、現実にはそう都合良くはいきません。
ひとたび遅延が発生すれば、貴重な睡眠や休憩の時間を短縮せざるを得ないでしょう。このような業務上の特性を考慮すると、睡眠時間が少なめでも大丈夫なショートスリーパーの人は長距離ドライバーに向いているといえます。
自宅に頻繁に帰れなくても問題ない
長距離ドライバーは、案件によっては自宅に帰れるのは10日に1回ほどになることも覚悟しなければなりません。比較的規則性のある案件を担当する場合でも、一般的な会社員に比べ、家族と過ごせる時間は非常に少ないのが実情です。
このため、一緒に過ごす時間がとれないことが家族との関係に影響を及ぼすこともあります。
留守がちでも家族関係が良好に保てる人や、一人暮らしの方は長距離ドライバーの仕事に向いているといえるでしょう。
長距離ドライバーの生活や仕事について理解を深めよう
長距離ドライバーの仕事は決して楽ではありませんが、他の仕事では得られないやりがいがあります。
人々の快適な生活を支える物流シーンで貢献できることは大きなやりがいにつながりますし、インターネット取引が主流の現代社会では、物流システムを支える長距離ドライバーは欠かすことのできない存在です。
人々の快適な生活を支える長距離ドライバーの仕事について理解を深めていきましょう。