CLOSE

コラム記事を探す

Category カテゴリ検索

あなたの将来にちょっぴり役立つ情報を配信中

Owned Media For Recruit

トラックの死角対策は?ポイントやミラーについても合わせて紹介- 株式会社ジャパン・リリーフ

  • トラックドライバー

トラックは、普通乗用車と比べると車体が大きく車高が高いため見晴らしはいいですが

 

目視やミラーだけで周りの安全確認がとてもしづらいです。

 

トラックを運転する単位資格に関しては充分に対策を取らなければなりません。

 

本記事では、トラックの死角対策のポイントと、

 

トラックの特有のミラーについて詳しく解説します。

 

 

 

トラックの死角とは?

 

トラックの死角とは、運転席から目視できない範囲を表し、

 

おもに前方や左後方、後ろが該当します。

 

トラックは車高が高いがゆえに、トラックの足元部分が広く死角となってしまうのです。

 

死角はミラー確認では補いきれませんので、

 

常に死角を意識した運転をしなければなりません。

 

 

 

トラックの死角で気を付けたほうがいいポイント3つ

 

トラックの死角で気をつけたほうがいいポイントについてみていきましょう。

 

 

トラック「前方」の死角

トラックは、運転席の下にエンジンが積載されており、

 

ドライバーの視界を幅広く確保するためにこのような構造になっています。

 

そのため、運転席が高いところにある遠くはよく見えますが、

 

トラックの目の前の足元部分は死角になってしまうのです。

 

 

トラックの「左側」の死角

普通乗用車であっても、運転席の反対側は、

 

ドライバーから確認しづらい死角となっています。

 

トラックは車体が車幅が広いため、

 

助手席側の窓を覗いたとしても、見える範囲は限られています。

 

そのため、トラックの進行方向左側に自転車やバイクがいたとしても

 

気づかないことが多いのです。

 

 

トラックの「真後ろ」の死角

普通乗用車であれば、後部座席にも窓があるため、後方を確認することができます。

 

ただ、トラックの場合は、アルミトラックの場合は運転席から後ろは全く見えませんし、

 

運転席の背後に窓がある平ボディトラックであっても、

 

後方の足元まで確認することはできません。

 

そのため、トラックの真後ろは死角となっているのです。

 

 

 

トラックの死角を補う3つのミラーの役割

 

普通車に比べて窓の数も少なく、目視できる範囲が少ないトラックには、死角を補うサイドミラー、アンダーミラー、サイドアンダーミラーの3つのミラーが存在します。

 

ここでは、それぞれのミラーの役割について紹介します。

サイドミラー

サイドミラーは、普通車と同様に、左右に装備されています。左ミラーは左側面と左後方、右ミラーは右側面と右後方の安全確認をするためのものです。

 

なお、サイドミラーが上下2段の場合は、上のミラーがサイドミラーにあたります。

アンダーミラー

アンダーミラーは、サイドミラーの下に装着されている、主に丸形のミラーです。車高の高いトラックでは、前方の真下は死角となります。この死角を補う役割を果たすのがアンダーミラーです。

サイドアンダーミラー

サイドアンダーミラーは、サイドミラーの下段に装着されているミラーです。

 

広角ミラーを採用されており、サイドミラーでカバーしきれない側面や後方の死角や、車体に近い側面の巻き込みの安全を確認する役割があります。

 

 

 

ミラーの調整方法

ひとことで言うと、トラックの各ミラーの調整に正解はありません。各々のトラックの特性や、それを運転する運転手の体格や身体能力も異なります。

 

一番大切なことは、できる限り危険を防ぎ事故を起こさないように安全を確保することができるかに尽きます。そのために、いかに死角を減らすかということが重要になります。

 

ここでは標準的なミラーの調整方法を紹介しますので、これを参考にご自身に最適なミラーの角度等を調整してみましょう。

サイドミラーの場合

サイドミラーの場合は、運転席側と助手席側は最適な角度が若干異なります。

 

運転席側の場合、左右比は1/4~1/5程度車体が映り込むように調整し、上下比は1/3~1/4程度路面が映り込むように調整します。助手席側の場合、左右比は1/4程度車体が映り込むように調整し、上下比は1/2~2/3程度路面が映り込むように調整しましょう。

 

自分の感覚と合わせて、適切な角度を調整しましょう。

アンダーミラーの場合

アンダーミラーの場合はキャビンが少し映り込み、運転席から死角になっている場所がしっかり確認できるようにしましょう。このとき、サイドアンダーミラーが映る部分との境目が死角にならないように調整します。

 

車高が高ければ高いほどアンダーミラーは重要な役割を発揮します。

サイドアンダーミラーの場合

サイドアンダーミラーは、サイドミラーの死角とアンダーミラーの死角を補う目的で装備されています。

 

巻き込み事故を極力防止するために、特に車体に接近している対象物を確認できる位置に調整しましょう。後輪がサイドアンダーミラーで確認できる位置が良いでしょう。

 

 

 

ミラーでは補いきれない死角に注意

トラックは、車両の構造上どうしてもミラーでは補いきれない死角が存在します。運転席が右側にあるため、特に左側の死角が大きく、人や自転車、自動二輪車など小さい対象物は見落とす危険性があります。

 

また、箱型の荷台を搭載したトラックの後方についてはミラーで確認することはほぼ不可能です。

 

後退時車両直後確認装置に係る保安基準によると、後退時車両直後確認装置を備えることができないもの以外の車両は、新型車は2022年5月から、継続生産車(既存モデルの新車)は2024年5月から装着が義務化されます。

 

このように、ミラーでは補いきれない死角を常に意識した運転が要求されます。

 

出典:2-1. 後退時車両直後確認装置に係る基準(UN-R158)|国土交通省
参照:https://www.mlit.go.jp/common/001396654.pdf

トラックの死角対策ポイントとは

トラックは車両の構造上、どうしても死角が存在することは防ぎようがありません。この死角を減らし安全を確保することが、事故を発生させない重要なポイントとなります。

 

ここでは、6つのポイントに絞って対策を紹介します。

~ポイント①~正しい運転姿勢

正しい運転姿勢は、対象物を発見できるかできないかの分かれ目であり、事故を起こさないためには非常に重要なポイントです。

 

普通自動車より死角の多いトラックは特に注意する必要があります。ポイントを2つ紹介します。

 

・シートの位置
シートとおしりの間にすき間ができないように座り、背もたれの角度を直角よりやや倒した105度前後に合わせます。シートの高さは、ももの下に手が入るくらいに調整します。シートの前後は、左足の土踏まずでクラッチペダルが完全に踏み込める位置が最適です。

 

・ハンドルの位置
背中がシートから離れない状態で手を伸ばし、ハンドルの上部に中指の第一関節が掛かるように調整します。ハンドルは9時15分の位置で握ります。

~ポイント②~ミラーの位置を調整

トラックは死角が多く、安全確認のためのミラーへの依存度が非常に高いので、適切な角度調整が必要となります。

 

対象物がミラーに映り込むかそうでないかは、生死の分かれ目と言っても過言ではありません。運行前の点検では、その都度最適なミラーの角度を確認することが重要です。

~ポイント③~目視もしっかり行う

トラックは車両の構造上、ミラーの確認だけでは補いきれない死角がどうしても存在するため、目視による安全対策が必要になります。

 

身体の姿勢を変えたり、頭を動かしたり、時には車両から降り自分の目で直接確認して安全を確保しなければなりません。

~ポイント④~モニター・カメラの利用

箱型のトラック車両の場合は、バックミラーで安全確認することは実質不可能です。平型ボディーの車両では後方の確認は可能ですが、後方の死角はかなり広くなります。

 

その死角を補うために車両後部に設置したカメラの映像を、運転席のモニターに映し出し、安全を確認することが可能になります。

 

このバックカメラ・モニターを利用することで従来に比べて後方の安全対策はし易くなりましたが、モニターの画面だけに過信せず、誘導員がいる場合は誘導員の指示に従い、いない場合はいったん下車して確認することを心掛けましょう。

~ポイント⑤~助手席をすっきりさせる

国産車のトラック助手席ドアには、左側方巻き込み事故を防止するために、安全窓が設置されています。安全窓を塞いだり、助手席にものを置いたりすることは安全を遠ざけ、危険を作り出していることに他なりません。

 

助手席をすっきりさせて、死角を作らないように努めましょう。

~ポイント⑥~減速を心掛ける

トラックは車体が大きければ大きいほど、積載重量が重ければ重いほど制動距離は伸びます。制動距離が長ければとっさの時にブレーキが間に合わず、事故の危険性が増します。

 

急ブレーキを必要としない減速を心掛け、控えめな速度を意識しましょう。

トラックの死角に注意し運転しよう

トラックは車両構造上による死角が大きいことを自覚して運転しなければなりません。事故を発生させないために、常に死角には十分注意して運転する必要があります。

 

現在トラックドライバーの方も、これからトラックドライバーとして働くことを考えている方も、トラックの死角の特性をしっかり理解して安全運転に努めましょう。

 

また、トラックを運転するときのコツの記事もありますので

 

トラックを運転する時のコツとは?乗用車との違いや注意点も合わせて紹介- 株式会社ジャパン・リリーフ

 

こちらの記事も合わせご覧ください。