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準中型免許を取得すると乗れる車の種類とは?4トントラックは運転が可能?

  • トラックドライバー

「準中型免許をとったら運転できる車って何があるの?」
「準中型免許を持ってはいるけど仕事で使うことはできるかな?」
このように準中型免許の存在は知っているけれど、どのような車が運転できるのか、またどのような職種で役に立つのかを知らないという方もいるのではないでしょうか。

 

ここでは、準中型免許制度が作られた理由や運転できる車両の区分などの知識のほかに、車両を運転する前に確認しておきたい注意点、準中型免許の取得方法などを紹介しています。

 

この記事を読むことで、準中型免許の必要性や乗れる車の種類、仕事に生かすことができるかどうかなどを知ることができます。その知識をもとに、準中型免許を取得するかどうか決断することができるでしょう。

 

準中型免許でどのような車が運転できるのか知りたい方は、ぜひこの記事をチェックしてください。

準中型免許とは?

準中型免許は、2017年3月12日に新設された制度です。

 

準中型免許は、普通免許を持っていなくても取得することができる点や、18歳から取得可能な点などドライバー不足を解消できるような取得条件になっています。

 

また、車両総重量などが決まってはいるものの、2トントラックを運転することができる免許として注目を集めています。

 

出典:準中型自動車・準中型免許の新設について|警視庁
参照:https://www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp/menkyo/menkyo/chugata.html

準中型免許が作られた狙い

2007年に設けられた中型免許制度では、トラックなどによる事故防止のため普通免許取得後2年が経過していることが取得条件とされていました。

 

しかし、ドライバーとして就職することができる人が減ってしまうなど、ドライバー不足に拍車をかける条件となっていました。

 

社会問題となっているドライバー不足を解消すべく、準中型免許制度が新設されました。

 

出典:中型免許試験(直接試験場で受験される方) その他|警視庁
参照:https://www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp/menkyo/menkyo/annai/chugata/tetsuzuki22.html

区分を分かりやすくするため

準中型免許が設けられるまでの普通免許は、車両総重量が5トン未満、最大積載量3トン未満の車両が運転出来ました。

 

しかし、車両総重量によっては、一般的な2トントラックでも運転できるものとそうでないものがありました。

 

準中型免許制度の新設により、基本的には2トントラックの運転は準中型免許以上の免許取得者になるため、運転できる車両の区分が分かりやすくなったと言われています。

 

出典:準中型自動車・準中型免許の新設について|警視庁
参照:https://www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp/menkyo/menkyo/chugata.html

運送業界の人材を確保するため

2017年の準中型免許が新設される前までは、普通免許で運転できるトラックには限りがあり、運送業の需要は増える一方で業界の人手不足が問題となっていました。

 

18歳では普通免許しか取得することができず、中型免許を取得するには免許の停止期間を除き取得2年以上でないと免許試験が受けられません。そのため就職したくても難しい状況でした。

 

しかし、準中型免許を取得すれば18歳以上でも乗れる車が増え、人材の確保にもつながるようになると期待されています。

 

出典:準中型自動車・準中型免許の新設について|警視庁
参照:https://www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp/menkyo/menkyo/chugata.html

交通事故を減らすため

2007年以前は普通免許で乗れる車に4トンのトラックも含まれていました。

 

しかし、基本的に普通免許では普通乗用車の教習しか受けることができず、教習で乗ったことのない大きな車をいきなり運転することは危険だと考えられ、交通事故などを減らす目的としても新たな免許区分が新設されました。

 

統計として、免許区分の改正ごとに交通事故は減少傾向にあり、事故抑制などに一定の効果があると考えられています。

 

出典:警視庁の統計(平成23年)|警視庁
参照:https://www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp/about_mpd/jokyo_tokei/tokei/k_tokei23.files/kt23d025.pdf

準中型免許で運転できる車両区分

準中型免許を取得すると、車両総重量7.5トン未満、最大積載量4.5トン未満、乗車定員10人以下の車を運転することができるようになります。

 

18歳から取得ができるため、運送業界に興味があれば取得しておいて損はないでしょう。

 

仕事などで車両総重量7.5トン以上の車を運転する必要がある場合には、普通免許や準中型免許などの運転経歴が2年以上経過したのちに、中型免許を取得することで乗れる車を増やすことが可能です。

 

出典:準中型自動車・準中型免許の新設について|警視庁
参照:https://www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp/menkyo/menkyo/chugata.html

準中型免許を取得すると乗れる車の種類

現在、準中型免許を取得すると、保冷設備が備わったトラックや2トンショートトラック、ゴミ収集車などを運転することができます。

 

代表的なトラックを紹介していますので、自分が運転したい車が含まれているか確認してみてください。

 

出典:準中型自動車・準中型免許の新設について|警視庁
参照:https://www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp/menkyo/menkyo/chugata.html

保冷設備や断熱材等が備わったトラック

準中型免許を取得すると精密機器や青果などの運搬に使われることもある、保冷設備や断熱材などが備わっているトラックを運転できるようになります。

 

精密機械や青果などを運搬する際に使用されています。ただし、運転する車が、準中型免許で運転できる車両区分なのかは必ず確認しましょう。

2tショートトラック・ロングトラック・平トラック

2トンショートトラックなどの最大積載量2トン、車両総重量4~5トンのトラックも準中型免許で運転することができます。

 

2トントラックは引っ越しやコンビニなどの荷物の配送に広く使われているため、馴染みのあるトラックでしょう。

 

出典: 2.事業用トラックの種類|全日本トラック協会
参照: https://jta.or.jp/ippan/hayawakari/2-shurui-page1.html

高所専用の作業車

高所専用の作業車も、準中型免許で運転することができます。電線の工事など高所での作業に使用する高所作業車は、車両総重量が5トンを超えるものが多いです。

 

しかし、作業床の高さが10m未満では高所作業車運転特別教育を修了すること、10mを超える場合には高所作業車運転技能講習を修了することが必須となります。仕事などで使う際にはあわせて確認しましょう。

 

出典: 高所作業車運転技能講習について|労働技能講習協会
参照: https://www.rougi.or.jp/course/tokyo/kousyo

2ユニック車

クレーンのついた「ユニック車」と呼ばれるトラックの中でも、2トンユニック車は準中型免許で運転することができます。

 

クレーンを使う作業ができるトラックですが、クレーンを操作するには小型移動式クレーンと玉掛の免許が必要です。

 

出典:小型移動式クレーン運転技能講習|労働技能講習協会
参照: https://www.rougi.or.jp/course/tokyo/kogatakuren

ゴミ収集車

一般にゴミ収集車と呼ばれる「パッカー車」も準中型免許で運転することが可能なトラックです。

 

準中型免許新設前までは2トン車は普通免許で運転することができましたが、現在では2トン車は準中型免許、4トン車以上は中型免許以上が必要となります。

 

出典:免許の種類と運転可能な車両区分|全日本トラック協会
参照: https://jta.or.jp/wp-content/uploads/2020/11/poster.pdf

準中型免許における注意点

18歳以上から取得できる準中型免許ですが、車両によっては運転できないものもあります。

 

準中型免許では運転できない車と運転可能な車であるかどうかの確認方法を紹介していますので、確認を忘れずに安全第一で運転しましょう。

4トントラックは準中型免許が適用できない場合が多い

4トントラックは車両総重量が7.5トンを超えるものが多いため、準中型免許では運転することができないと考えていた方が良いでしょう。

 

2トントラックと3トントラックが含まれる小型トラックは、車両総重量が7.5トン、最大積載量4.5トン未満であることを条件に運転することが可能です。

 

車両総重量と最大積載量のどちらの条件も満たしている車両であれば運転できますので、確認を忘れずに行いましょう。

 

出典:免許の種類と運転可能な車両区分|全日本トラック協会
参照: https://jta.or.jp/wp-content/uploads/2020/11/poster.pdf

運転可能な車種であるかは運転免許証や車検証を確認する

運転免許証に記載してある免許種別を確認して、「5tに限る」など、免許の条件が書いてある場合にはその条件に従い運転します。

 

準中型免許に限らず、自分が運転できる車かどうか確認するには、車検証に記載されている車両重量、車両総重量、乗車定員などを確認しましょう。

 

他にも、車検証には車両番号、「軽自動車」「大型特殊」などの自動車種別、自動車メーカーの車名など、車に関する情報が様々記載されていますので、必要な情報を探せるようにしておくと安心です。

準中型免許の取得条件や費用

準中型免許を取得するには、いくつかの条件を満たさなければなりません。

 

まず、修了検定の際の年齢が18歳以上であるということです。

 

その他にも、視力が両眼で0.8以上(片眼で0.5以上)、深視力検査2.5mの距離で誤差が2cm以内、色彩識別として赤・青・黄の3色がわかること、聴力は10mの距離で90dbの警音器の音が聞こえること、運動能力として運転に障害を及ぼす身体障害がないことが条件となります。

 

費用として、普通免許を持っていない場合には、40万円前後で準中型免許の教習を受けることが可能です。

 

出典: 適性試験の合格基準|警視庁
参照: https://www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp/menkyo/menkyo/annai/other/tekisei03.html

準中型免許を取得する方法

準中型免許を取得するには、普通免許を準中型免許が新設された日より前に取得していた場合と、新設日以降に取得した場合、これから運転免許を取る場合で異なります。

 

それぞれポイントとなる部分を紹介していますので、該当の箇所をチェックしてみてください。

準中型免許新設日前に普通免許を取得していた場合

2007年6月2日~2017年3月11日までに普通免許を取得している場合は、車両総重量5トン未満、最大積載量3トン未満、乗車定員10人以下の「5トン限定準中型自動車免許」になります。

 

限定を解除するには、限定解除審査す合格すること、もしくは、指定自動車教習所で所定の教習を受け、技能審査に準じた審査に合格し、運転免許センターで手続をすることで免許条件の解除ができます。

 

出典:免許の種類と運転可能な車両区分|全日本トラック協会
参照: https://jta.or.jp/wp-content/uploads/2020/11/poster.pdf

準中型免許新設日以降に普通免許を取得していた場合

新設日である2017年3月12日以降に普通免許を取得した場合は、普通免許で乗れる車しか運転することができません。車両総重量が3.5トン未満、最大積載量2トン未満、乗車定員10人以下の車を運転することは可能です。

 

車両総重量3.5〜7.5トン未満、最大積載量2トン〜4.5トン未満、乗車定員10人以下の車を運転するには、準中型免許を別途取得する必要があります。

 

出典:免許の種類と運転可能な車両区分|全日本トラック協会
参照: https://jta.or.jp/wp-content/uploads/2020/11/poster.pdf

運転免許未取得の場合

準中型免許の取得を希望する方で、運転免許未取得の場合は自動車教習所で所定の教習を受けてみてはいかがでしょうか。

 

教習所で技能教習41時限と学科教習27時限を受け卒業試験に合格することで、運転免許センターで準中型免許の試験を受けることが可能になります。

 

出典:準中型免許Q&A|全日本トラック協会
参照: https://jta.or.jp/wp-content/themes/jta_theme//pdf/anzen/kotsuanzen_ichiran/jun_chugata_q_and_a_0210.pdf

準中型免許で乗れる車を把握しておこう

車両総重量、最大積載量、乗車定員の条件を満たす車であれば、準中型免許で運転することができます。

 

準中型免許を取得することで、ドライバー職への就職・転職に役立つ他、別途普通免許を取得しなくても乗ることができるため、興味がある場合には準中型免許取得に挑戦してみると良いでしょう。