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キャリアカーというトラックについて徹底解説│サイズや用途なども紹介

  • トラックドライバー

車を輸送する際に活躍するのがキャリアカーです。 

 

キャリアカーは一度に複数台の車を運搬できることから、 

 

効率よく車を輸送することができます。 

 

本記事では、キャリアカーのサイズや用途について、詳しく解説します。 

キャリアカーはどんなトラック?

キャリアカーとは、車を運搬するためのトラックのことをいいます。運搬するだけではなく、きちんと車を固定できる装備がある車でなければなりません。

 

日本語の「積載車」という方が、イメージは掴みやすいでしょう。

 

大きさもさまざまで、大きなものでは8台の乗用車を運搬することが可能な車種もあります。必ず車を固定するための固定設備が搭載されています。

 

中にはクレーン車を搭載している車種もあり、大型免許の他にけん引免許が必要になってくる種類のものもあります。

 

 

 

キャリアカーで車を運ぶ理由

自動車は当然タイヤが付いているため、移動の際はキャリアカーに頼らずも自力で走れます。では、なぜキャリアカーが必要なのでしょうか。

 

主な理由は、走行距離に関係します。新車にしろ中古車にしろ、その走行距離で値段や印象が変わってきます。

 

それに、1台につき運転手が1人必要になるよりは、1度に何台も運べる方が、人件費も燃料費も無駄になりません。

 

ただ車を運ぶのであれば、レッカー車もあります。

 

1度に何台も運べるキャリアカーに対して、レッカー車はタイヤを転がしながら1台の車を牽引していくため、走行距離が加算されてしまったり運搬車両に負担がかかったりします。

 

キャリアカーとレッカー車の大きな違いは装備品です。レッカー車にはアームと呼ばれるクレーン車のような装備があり、横転した車の立て直しなどに役に立ちます。

 

対してキャリアカーの場合の利点は、事故車でも車まるごと1台運べるため、それ以上の損傷やパーツの紛失を防げます。

 

要するに、この2種類はTPOに応じて使い分けられているのです。

【種類別】キャリアカーのサイズや寸法

キャリアカーのサイズや寸法について、種類別にみていきましょう。 

 

トレーラーの種類については、株式会社ジャパン・リリーフの 

 

トレーラーのシングル、ダブルとは?それぞれの違いやトレーラーの種類についても紹介!」の記事も役に立ちますので、 

 

合わせて参考になさってください。 

 

 

トレーラータイプ

トレーラータイプは、キャリアカーの中で最も大きい車種で、 

 

トレーラーを牽引するものです。 

  

正式には、特殊車両、特例五車種の自動車運搬用セミトレーラとよばれ、 

 

寸法が全長17m以下、総重量44トン以下の車となっています。 

  

このサイズは許可が下りる限度値で、重量など超えると許可が必要なため、 

 

走る予定の道路の管理者に問い合わせが必要です。 

  

2段式の亀の子車載とよばれる形態になっており、 

 

一般的には、リモコンやレバーで車体を傾け、 

 

ドライバーの運転で乗用車を載せていきます。 

 

 

ローダー

積載台数1台のキャリアカーがローダーと呼ばれている車種で、 

 

トランポなどともよばれています。 

  

使用のされ方としては、故障車や車検切れなどで道路を走れない車の運搬です。 

  

ローダーはほとんどが2トントラックを基にしたキャリアカーですが、 

 

車両を積載すれば重量を超えることから、準中型免許が求められます。 

  

2017年以前に普通免許を取得している人は、必然と準中型免許をもっていますので、 

 

カーディーラーや自動車整備工場などでも従業員が利用しやすく、 

 

キャリアカーの中では1番普及率の高い車種でしょう。 

 

 

単車

単車は、積載台数が2~5台のキャリアカーのことで、 

 

2段式で複数台運搬できることから、カーディーラーへの納車などに使用されます。 

  

前述のトレーラーよりは小ぶりですが、特例5車種を除く連結車にあたり、 

 

全長12m以下、総重量25トン以下とされていることから大型免許が必要です。 

  

新車を運ぶ際にも使用され、トレーラーに比べると若干小回りが利くため、 

 

街中でも目にする機会があるでしょう。 

 

 

 

キャリアカーの運転に必要な免許

前述した通り、キャリアカーにはさまざまなタイプがあります。

 

学歴について問われることはありませんが、運転免許は必須です。車両が特殊なため、大型自動車第1種自動車免許(大型免許)や、牽引免許などが必要な車種もあります。

 

平成29年3月より交通死亡事故削減と貨物自動車の若年層雇用促進のために、新たに準中型免許が新設されました。免許証の種類が細分化されたことにより、キャリアカーの種類によって必要な免許も変わってきたのです。

 

ここでは、キャリアカーの種類別に必要免許証、そしてその取得方法について説明していきます。

 

出典:準中型自動車・準中型免許の新設について|警視庁
参照:https://www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp/menkyo/menkyo/chugata.html

トレーラータイプに必要な免許

車両6台を積載するトレーラーのサイズは、全長19mとかなり大きいサイズです。

 

積載重量から考えても当然大型免許は必要です。それに加えてトレーラーを牽引するのですから、牽引免許は欠かせません。

 

大型免許証の取得には条件があります。年齢は21歳以上、3年以上の運転経歴が必要です。他にも両目の視力は0.8以上、なおかつ片目0.5以上であること、奥行知覚検査器で3回検査した平均誤差が2cm以下であることなどが資格取得条件です。

 

牽引免許にも詳細な取得条件がありますが、大型免許とほぼ同じで、唯一年齢が満18歳以上であることが違うくらいです。

 

免許の取得方法は、自動車教習所に通うか合宿免許で取得するかの2つです。ただし、近年免許制度の改正があり、練習用大型車に変更があったため、大型免許取得コースのある教習所が減っています。先に確認した方がよいでしょう。

 

合宿免許には大型と牽引の免許がセットになっているものもあります。しかし、上記で示した条件から21歳にならないとトレーラーを運転する資格はないため、注意してください。

 

出典:大型・中型免許試験|警視庁
参照:https://www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp/menkyo/menkyo/annai/ogata/tetsuzuki10.html

 

出典:受験資格|警視庁
参照:https://www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp/menkyo/menkyo/annai/other/tekisei02.html

ローダーに必要な免許

ローダーと呼ばれるキャリアカーは、積載台数1台のみです。大きさとしては小型トラック並みで普通免許のみでも大丈夫そうですが、問題は積載重量にあります。

 

現在普通免許では積載量2トン未満とされていますが、そもそも販売されているローダーの車種の積載量は2トン~3.5トン仕様となっているのです。そのため、準中型免許以上が必要となってきます。

 

準中型免許というのは、車の重量の細分化によりできた新しい資格です。ただし、改正前の平成29年以前に普通免許を取得していた場合は準中型免許とされるため、自分の免許証を確認してください。

 

ローダーはAT限定でも可能です。車を積載する際も、ラジコン操作で荷台をスライドさせたりできるため、キャリアカーの中では運転しやすい車種です。

 

出典:準中型自動車・準中型免許の新設について|警視庁
参照:https://www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp/menkyo/menkyo/chugata.html

単車に必要な免許

単車と呼ばれるキャリアカーは積載できる台数により重量の違いはありますが、主に2~5台積みの車両となるため、大型免許はあった方がいいでしょう。

 

車両総重量が11トン未満で納めれば中型免許で事足ります。

 

しかし、単純計算で重い車であれば1台で3トンはある乗用車×5台を載せるとなると、11トン以上の大型車になります。

 

大型免許については前述したため、中型免許の取得条件についても説明しておきます。

 

年齢20歳以上、準中型・普通・大型特殊免許のいずれかを取得しており、運転歴2年以上が条件です。そして、視力0.8以上、片目0.5以上あることと奥行知覚検査を3回検査し、平均誤差2cm以下であることも必須です。

 

免許の取得には自動車教習所、合宿免許などで仮免許を取得したのち、国の定める試験場にて取得可能になります。

 

出典:中型免許試験|警視庁
参照:https://www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp/menkyo/menkyo/annai/chugata/tetsuzuki22.html

 

出典:警視庁が所管する道路交通法に関する法律(通称:道路交通法)|社団法人 全日本トラック協会
参照:https://jta.or.jp/ippan/hayawakari/5-kubun.html

キャリアカーを運転するときの注意点

キャリアカーを街中で見かけて、運転が難しそうだと感じている方は多いのではないでしょうか。特にトレーラータイプの大型のものは、右左折するのですら苦労しているように見えます。

 

しかし、あらかじめ配慮すべき点を押さえておき、細心の注意を払う心構えがあれば落ち着いて運転できるでしょう。

 

ここでは、キャリアカーならではの注意点を中心にお伝えしていきます。

車両の積み込みには順番がある

5台積みの単車や6台~8台積みのトレーラーは、車両の積み込み方にコツがあります。

 

下にある車に傷をつけてしまう可能性が高いため、基本的には上段から積み込みます。

 

また、積み込んだ車から固定していくわけですが、下に車があると万が一使用するワイヤーや工具を落とした際、車に傷をつけてしまう可能性もあります。

 

荷下ろしの時にも注意が必要です。こちらは逆に下段から降ろしていきます。固定していた止め具は車から離しておくようにします。

 

面倒でもメーカーが提唱するガイドラインに沿って、細かい注意を怠らないようにしましょう。

車両はしっかり固定する

前述したように、キャリアカーとは車を固定して積載できる車のことです。

 

カーブでの遠心力や車の揺れなどに左右されず、安定して車の運搬を行えるようにするため、固定は大切な作業です。しっかり固定できていないと運搬している車両がぶつかりあい、傷がついたり、最悪の場合落下したりするという大事故にもつながります。

 

固定方法は、車両を積み込む際にタイヤストッパーに密着させます。キャリアカーにはフックが付いているため、運搬する車体にそのフックを引っ掛け、ワイヤーもしくはベルトでキャリアカーに固定します。その際に荷締め器という工具を使います。

 

積み込む車両間隔は最小で約10cmです。車種によって違いがあるためしっかりと確認しておきましょう。

 

 

 

キャリアカードライバーの年収はどのくらい?

キャリアカーについて説明してきましたが、ドライバーとしての年収はどのくらいなのか気になるところではないでしょうか。

 

トレーラー・ローダー・単車と、種類によってその年収は違います。それは必要免許の種類にもよりますが、労働条件にも違いがあるからでしょう。

 

トレーラーや単車の運転は長距離になることも多く、場合によっては宿泊を伴う勤務になることもあります。他のドライバー業務と比べ収入は比較的高めですが、その分拘束時間は長めです。

 

厚生労働省の統計データでは、トレーラーの平均年収は463.2万円でした。

 

その他のデータから、ローダーであれば年収約300万円~400万円、単車が年収約360万円~500万円となっていますが、仕事内容や地域などによって差はあるようです。

 

出典:トレーラートラック運転手|職業情報提供サイト(日本版O-NET)
参照:https://shigoto.mhlw.go.jp/User/Occupation/Detail/478

関連記事:「トラック運転手の年収をさまざまな角度から紹介!トラック運転手になる方法も解説- 株式会社ジャパン・リリーフ」

 

 

 

キャリカーに関するよくある質問

キャリアカーに関するよくある質問についてご紹介します。 

 

 

キャリアカードライバーの年収はどのくらい?

トレーラー・ローダー・単車と、種類によって年収は異なります。 

 

その理由としては、必要免許の種類にもよりますが、労働条件にも違いがあるからです。 

  

トレーラーや単車の運転は長距離になることも多く、 

 

場合によっては、宿泊を伴う勤務になることもあります。 

 

他のドライバー業務と比べ収入は比較的高めですが、その分拘束時間は長めです。 

  

厚生労働省の統計データでは、トレーラーの平均年収は463.2万円で、 

 

ローダーであれば年収約300万円~400万円、 

 

単車が年収約360万円~500万円となっていますが、 

 

仕事内容や地域などによって差はあるでしょう。 

 

 

未経験でもキャリアカーのドライバーになれるのか?

未経験でもキャリアカーのドライバーになることは可能です。 

 

ただ、キャリアカーの運転は難易度が高く、キャリアアップに時間を要するでしょう。 

 

早期のキャリアアップを図るためには、 

 

研修制度が充実している会社に入社することをおすすめします。 

 

 

キャリアカーのドライバーはどのような業務を担うのか? 

キャリアカーのドライバーは、ただキャリアカーを運転するだけが業務ではありません。 

 

キャリアカーに積載する車両の積み降ろしもドライバーの業務に含まれていますし、 

 

車両の運搬、目的地までのルート確認も業務に含まれています。 

 

また、キャリアカーが安全な状態なのかを 

 

運行前に確認するのもキャリアドライバーの仕事です。 

 

このようにキャリアカードライバーの仕事が多岐にわたります。 

 

 

キャリアカーのメリットは

キャリアカーのメリットは、運搬したい車両を、一度に複数台輸送できることです。 

 

また、運搬される車両は、キャリアカー内に収められますので、 

 

車両の損傷を防ぐこともメリットといえるでしょう。 

 

運搬したい車両を一度に輸送できることから、 

 

車1台にかかる輸送費が抑えられ経済具体的なメリットもあります。 

 

 

どこでキャリアカーの仕事ができるのか

キャリアカーを扱う仕事は、自動車関係の仕事です。 

 

カーディーラーはもちろんのこと、新車・中古車を扱っている自動車販売店などでは、 

 

顧客の車を輸送する必要がありますので、キャリアカーは必須といえるでしょう。 

 

また自動車解体業においても、不動車などをスクラップ工場に輸送する際に、 

 

キャリアカーは利用されます。 

 

扱う車の状態はさまざまですが、 

 

自動車関係の仕事をしているとキャリアカーを運転する機会があるといえるのです。

 

 

 

まとめ

本記事では、キャリアカーのサイズや用途について、ご理解深まりましたでしょうか。 

 

キャリアカーにはさまざまなサイズがありました。 

 

サイズによって、使用用途も大きく異なります。 

 

また、大型免許が必要なキャリアカーもありますので、 

 

実際にキャリアカーを運転する際は、どの免許が必要なのかの確認が必要です。 

 

本記事を参考に、キャリアカーを運転する仕事をめざしてみてはいかがでしょうか。