トラックドライバーはいつトイレに行く?困るケースや対策も詳しく紹介
- トラックドライバー
「運送のトラックドライバーは長時間運転しているけど、トイレにいつ行っているの?」
「トラックを運転するとき何度もトイレに行きたくなってしまう」
「トラックを運転しているときに、腹痛に襲われたらどうしたらいいんだろう?」
このようにトラック運転手になりたいけれど、トイレ事情に不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
本記事では、トラック運転手のトイレ事情の深刻さや問題への対策、その他のトラック運転手の社会問題についても紹介しています。
この記事を読むことで、トラック運転手が直面する問題への対策や実際に緊急事態が起こったときの対処法などを知ることができます。
トラック運転手の方はもちろん、これからトラック運転手になろうと考えている方は、ぜひチェックしてみてください。
長距離トラックドライバーの運転時間
長距離トラック運転手は業務内容や会社にもよりますが、運転時間・拘束時間が長く、パーキングエリアで車中泊をする場合もあります。
厚生労働省によると、連続した運転時間は4時間までと定められています。また、4時間経過したら運転を中断し、30分以上の休憩を確保しなければなりません。
場合によっては、連続して30分休憩時間を取るのではなく、1回につき少なくとも10分以上を確保としたうえで、分割することも可能となっています。
出典:自動車運転者の労働時間等の改善のための基準|厚生労働省
参照:https://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/roudou/gyousei/kantoku/dl/040330-10.pdf
トラックの運転中にトイレで困るケースとは
ここからは、トラックの運転においてどういう場面で困るのかを紹介していきます。
トラックの運転手になろうと考えている方は、さまざまな状況を想定するための、参考にしてください。
高速道路で渋滞した場合
高速道路では、下道のようにトイレのある施設は限られるため、渋滞に巻き込まれた場合は逃げ場がありません。
トラックの運転手の仕事内容はさまざまですが、主に長距離の運送や配送で高速道路を使う場合が多いため、渋滞は当たり前にあると考え、トラックを運転する前にトイレを済ませておく必要があるでしょう。
駐車スペースがない場合
普通車と違いトラック運転手は大型トラックも運転するため、コンビニやスーパーを見つけたとしても、駐車スペースがなくてトイレを我慢することになるケースもあります。
行先が決まった時点で、駐車スペースのあるコンビニなどの施設の場所を確認しておくと良いでしょう。
トイレを我慢することで起きる問題
トイレを我慢することで、膀胱炎になる可能性があります。
膀胱炎は、細菌感染が多くの原因とされています。膀胱炎になると、排尿の終わりに痛みを感じ、残尿感や頻尿などの症状が現れます。また、尿が赤色に見えたり、尿を拭き取ったトイレットペーパーにピンクのにじみがつくなどの血尿も症状の1つです。
症状が軽ければ、水分を多く飲むなどして尿量を増やすと自然に治ります。症状が重い場合は、病院から抗菌薬を処方されるでしょう。通常2~3日で治ります。
出典:膀胱炎 – 診療案内|いりたに内科クリニック
参照:https://www.iritani.jp/medical/naika05.html
トラックドライバーのトイレ対策
ここまで、トラック運転手のトイレ事情について紹介してきました。トラック運転手は最悪の場合、膀胱炎になるなど身体に悪い影響を及ぼす可能性もあるため、対策を知っておきましょう。
現在トラック運転手の方も、これからトラックドライバーになろうと考えている方も、ぜひ参考にしてください。
運転前にトイレに行く
運転前に少しでも尿意を感じたら、トイレに行っておきましょう。基本的ですが、これだけでも十分対策になります。
運転前にトイレに行くことで運転中に行きたくなる回数が減り、運転にも集中できるようになるでしょう。
計画的にトイレに行く
先ほど紹介した運転前にトイレに行くという対策と同様に、計画的にトイレに行っておくことで、運転中に行きたくなることを減らせます。
トラック運転手は、高速道路を運転することが多いです。その際には、サービスエリアやパーキングエリアの位置や間隔を事前に調べて、計画的にトイレに行くようにしましょう。
大型駐車場付きのスーパーのトイレに行く
スーパーは、大型トラックを駐車できる可能性が高いため、大型駐車場付きのスーパーを探してみてください。
大型駐車場付きのスーパーには、トイレが複数あることが特徴といえるでしょう。よって、混雑していて時間を無駄にしてしまう、ということは少ないといえます。
コンビニだと、大型トラックを駐車できる場所がないところもあるため、そのときはスーパーに寄りましょう。
ガソリンスタンドでトイレに行く
長距離運転していると、ガソリンスタンドで燃料を補給することが多いため、その際にトイレに行っておくことも対策の1つです。
ガソリンスタンドでトイレに行かずに出発してしまうと、あとでコンビニやスーパーなど他の施設に行くという二度手間になってしまいます。
これもトラック運転手の方は習慣化しておくと良いでしょう。
コンビニのトイレに行く
コンビニのトイレは、トラック運転手にとって定番の場所でしょう。
大型トラックが駐車できないコンビニもありますが、長い時間知らない土地を移動するトラック運転手にとって、コンビニはもっとも見つけやすく、便利な場所といえます。
道の駅を利用する
道の駅は長距離トラックの運転手にとって、かなりゆったりと休憩できる場所といえます。また、道の駅は、さまざまなドライバーはもちろん、地域の方々にも親しみやすい交流の場所になるようにと願いが込められた施設です。
ただトイレ休憩として使うのも良いですが、レストランや温泉などもあります。長時間の運転は危険なので、道の駅でゆっくり休憩してみてはいかがでしょうか。
許可をもらい大型物流施設のトイレに行く
今まで紹介してきたコンビニやスーパーなどに、トラックを駐車できるスペースがない場合は、大型物流施設がおすすめです。
しかし、施設内での仕事がないトラックは基本的に入れません。腹痛などどうしてもトイレに行く必要があるときは、守衛の方や施設内にいる職員の方に許可をもらって入りましょう。
利尿作用がある飲料について知っておく
水分補給にお茶を飲む方もいるでしょうが、お茶には利尿作用のあるカフェインが入っています。また、玉露、煎茶、ほうじ茶、紅茶、ウーロン茶などもカフェインが多めに入っているので、注意が必要です。
お茶以外だと、コーヒーやココア、コーラにもカフェインが入っています。カフェインが入っていない飲み物は、水、麦茶、ルイボスティーなどです。水分補給には、カフェインを含まない飲み物を選ぶようにしましょう。
出典:水分の摂り方|水岡医院
参照:https://www.mizuoka-clinic.com/dr-blog/2018/08/18/%E6%B0%B4%E5%88%86%E3%81%AE%E6%91%82%E3%82%8A%E6%96%B9/
緊急時のトイレ対策は?
トラック運転手が困る場面は、トイレがないこと以外にたくさんあります。ここからは、その場合の対策を紹介していきます。
トラック運転手は長時間運転するので、緊急事態に遭うこともあるでしょう。これからトラック運転手になる方々は、本格的に仕事をする前に対策を知っておくと安心です。
簡易トイレを準備しておく
簡易トイレは災害時のトイレ対策として使われますが、どうしても我慢できない場合は簡易トイレを使いましょう。簡易トイレは持ち運びが可能で便座付きのものや、組み立て式の便器に袋を付けて使用するものがあります。
排出したし尿は凝固剤を使ったり、乾燥させて焼却したりして処理します。また、簡易トイレにはさまざまな種類があるので、自分にとって使いやすいものを調べて購入してみてください。
下痢止めを飲む
普段から下痢止めを持ち歩くことも、大切な対策の1つです。そうすることで、急に腹痛になっても一時的に便意を抑えられるでしょう。
ただし、効果は一時的なため、薬を飲んだからと安心しきってしまわないようにしましょう。
女性ドライバーも直面しているトイレ問題
トラック運転手は男性が多いイメージもあるため、女性ドライバーが安心して使える施設が整っていない会社もあります。
例えばトイレが男女共用のみだったり、着替えをするときも女性専用の部屋がなかったりするなどです。また、生理などの女性特有の悩みもあります。
昨今は大手企業がこの改善に取り組んでいますが、業界全体が改善するまでには時間を要するでしょう。
ペットボトルに排尿し社会問題に
空のペットボトルに排尿し、それを道端に捨てるトラック運転手がいたため、社会問題に発展したケースがあります。
道端に破棄してしまうとその地域の方々にも迷惑がかかり、衛生的にもよくありません。道路に落としてしまうと、そのペットボトルが原因で事故を起こしてしまうこともあるでしょう。
本当に我慢できなくなったり、近くにトイレがなかったりした場合は仕方ないのですが、その場合はしっかりトイレに尿を捨てて、ペットボトルをきれいに洗ってから捨てましょう。
トラックを運転するときは計画的にトイレに行こう
ここまで、長距離トラックや女性ドライバーが直面している問題や、どのように対策したら良いか、緊急時の対策法などを紹介してきました。
トラック運転手は、インターネットが普及した現在ネットショッピングをする人が増え、必要不可欠な職業といえるでしょう。
トラック運転手の方々は紹介した対策を参考にして、最悪の事態に陥らないようにしっかり計画的にトイレに行くようにしましょう。