営業事務が「きつい」と思ったらどうすれば良い?6つの対処法や仕事のやりがいを紹介
- 事務職・コールセンター
「営業事務の仕事はきつい、っていうのは本当?」
「営業事務の仕事がきついけど、なんとかならない?」
営業事務の仕事は一般事務とは違うため、どんな仕事をしているのか分からず、きついと言われている噂だけ聞いて、本当にそうなのか疑問に思ってはいませんか。
本記事では、営業事務の業務内容やきついと言われる理由、営業事務をするメリットについて紹介します。また、営業事務に向いている人の特徴や、きついと感じたときの対処法についても紹介しています。
この記事を読むことで、営業事務の仕事について詳しくなれるでしょう。営業事務にはメリットがあること、きついと感じたときにとれる対処法があることも紹介しているため、仕事をきついと感じても対処していくことが可能になります。
営業事務に興味のある人、きついと聞いて本当なのか知りたい人は、ぜひこちらをチェックしてみてください。
営業事務の業務内容
「営業事務」の業務は、営業部門や営業を行う営業担当のサポートをすることです。
営業事務は、営業担当の人が営業をスムーズに行うために必要な書類を作成したり、データを入力したりしています。「営業」とついてはいますが事務であるため、実際に自社の製品やサービスを営業するということはなく、デスクワークでの仕事が中心です。
また、顧客からかかってきた電話への対応や来客への対応、メール対応などの営業に必要な業務を行うなど、社外の人とも関わります。
営業事務と一般事務の違いは?
営業事務と一般事務は同じ事務職です。しかし、一般事務は特定の部署にこだわらず文書作成やデータ入力、電話対応などの事務処理を行うのに対して、営業事務は営業部門や営業担当をサポートするために、さまざまな業務を行います。
一般事務をする人は、さまざまな部署にいますが、営業事務は、営業に関する部署にしかいません。営業事務は、一般事務と共通の業務だけでなく、受発注管理や納期の調整、売上管理など営業事務にしかない業務も行っています。
「営業事務がきつい」と言われる理由8つ
営業事務の仕事は「きつい」と聞いたことはないでしょうか。営業事務は一般事務では行わないような業務もあるため、仕事内容が幅広いです。そのため、一般事務と比べてもきついと言われてしまうことがあります。
ここからは、営業事務がきついと言われてしまうのはなぜなのか、主な理由を8つ紹介します。
1:専門知識が求められる
営業事務は実際に顧客に営業することこそありませんが、顧客からの電話やメールへの対応、来客対応などは業務内容に含まれています。そこで、自社が販売している製品や、提供しているサービスについて詳しく聞かれることもあるでしょう。
仕事をしていく上で、顧客への対応をしっかりするために、販売している製品やサービスについての専門知識が必要になります。
2:営業担当とのチームワークが必要
営業事務の業務内容は、営業担当のサポートをすることであるため、営業担当としっかりコミュニケーションを取る必要があります。問題なくサポートできればいいですが、営業担当が苦手としている人であった場合は、人間関係にストレスを感じてしまうでしょう。
自分1人で進めていける業務ではないため、営業担当との付き合いがきついと言われてしまうことがあります。
3:営業担当から急に仕事を依頼される
営業事務は、営業担当のサポートが業務であるため、営業担当から急に仕事を依頼されても断れないことがあります。
営業担当が余裕をもって仕事を依頼してくれていれば、スケジュール通りに進められるでしょう。しかし、そういう営業担当ばかりではないため、仕事の依頼を忘れていたり、スケジュール管理が甘い営業担当に、いきなり急な仕事を依頼されたりする可能性もあります。
急な仕事を依頼されても、営業事務の立場では断りづらいこと、急な予定変更に対応しなければならない可能性があることが、「きつい」とされてしまう理由でしょう。
4:顧客の都合でイレギュラーな業務が発生する
営業事務は、営業担当だけでなく顧客の対応もするため、顧客の都合によってはイレギュラーな業務が発生することもあります。
突然顧客が発注をとりやめたり、早く発送して欲しいといった要望を伝えてくることがあるでしょう。営業事務は、できるだけ顧客の要望に沿わなければならないので、本来の予定にはないイレギュラーな対応をするために新たな業務が発生してしまいます。
自分の決めたスケジュールで動けるとは限らず、顧客の都合に振り回されることもきついと言われる理由でしょう。
5:社内外とのコミュニケーションが多い
営業事務の仕事は、社内外とのコミュニケーションが多いため、コミュニケーションをとることが苦手な人にとってはきついでしょう。
社内では、営業担当とコミュニケーションを取ってチームで働くことが大切です。また、社外では顧客へ対応するために、きちんとコミュニケーションを取る必要があります。
社内外でコミュニケーションを取る機会が多いため、それが苦手な人にとっては苦痛になったりきついと感じてしまったりするでしょう。
6:営業担当のミスを自分のせいにされるケースもある
営業事務はときに、営業担当がしたミスを自分のせいにされるケースもあるでしょう。
たとえば、営業担当が時間をミスして覚えていた場合でも、営業事務がミスをしたためと説明してしまい、自分のせいにされてしまうケースがあるでしょう。これは、営業担当が営業事務に責任があるとすることで、自分と取引先の関係を維持したいと考えているためです。
営業をスムーズに続けるためには、自分のせいにされても受け入れなければならず、理不尽さにきつさを感じてしまうでしょう。
7:業務量が多くキャパオーバーになる
営業事務は、一般的に他の事務、たとえば一般事務よりも業務量が多くなりがちであるため、キャパオーバーになりやすいです。
これは、営業事務の業務が一般事務の範囲にとどまらず、営業担当のサポートという広い範囲をカバーしなければならないことが理由でしょう。営業担当の依頼によって必要な書類をそろえたり、場合によっては営業の代わりを務めたりと、どんどん業務が増えてしまいがちです。
自分のキャパシティを超えるほどの業務が発生しやすいことが、きついと言われてしまう理由でしょう。
8:頑張っても給料に反映されにくい
営業事務は、頑張っても成果を認められにくく、給料に反映されにくいです。
大変な仕事であっても、評価されて給料に反映されるのであればモチベーションを保てます。
しかし、営業事務の場合は、どれだけ頑張っても結局営業を成功させるのは営業担当であるため、その貢献具合はあまりハッキリとは分かりません。
頑張りが評価されなかった場合、きつさを感じてしまう理由になってしまいます。
営業事務の仕事をするメリット
ここまで紹介してきたように、営業事務の仕事は、決して楽なものとは言えないでしょう。きつい面があることは事実ですが、営業事務の仕事にまったくメリットがないという訳ではありません。
ここからは、営業事務の仕事をすることにどんなメリットがあるのか紹介します。きついとされている営業事務を長く続けている人は、どんなことにメリットを感じているのか、ぜひ参考にしてみてください。
- 業界知識やビジネスマナーが身につく
- 数値で仕事を評価される
- 仕事がマンネリになりにくい
- 人から感謝される
業界知識やビジネスマナーが身につく
営業経験のない人や業界の知識がない人であっても、営業事務として営業担当の補佐をすることで業界知識を得られ、営業のノウハウを知ることができます。
また、顧客へ電話やメールをする、来客があったときの対応をするといったことでビジネスマナーも身につきやすいでしょう。
数値で仕事を評価される
携わった営業の受注金額や営業成績など、目で見て分かる数値で評価してもらえる場合もあります。そのため自分の頑張った成果が分かりやすいというメリットがあるでしょう。
また、顧客データの整理といった業務を通じて営業成績に繋げられれば、営業事務の貢献として評価されます。いかに営業職への理解を深め、有効なサポートができたかどうかで仕事が評価されるでしょう。
仕事がマンネリしにくい
事務職は、基本的に日々同じ仕事になりがちで、マンネリ化しやすいという特徴があります。しかし、営業事務は、営業担当や顧客に合わせて仕事するため、いつも同じ業務にはなりづらいでしょう。
営業事務は、任される仕事の幅が広いため、日々自分で何を優先すべきか考えて仕事していく必要があります。ときには、営業担当や顧客に望まれて、イレギュラーな仕事が発生することもありますが、業務がマンネリ化しにくいことも事実です。
人から感謝される
営業事務の業務内容は、営業という部署や営業担当のサポートであるため、サポートしたことで人から感謝される機会があります。
営業事務がサポートを頑張ったことで結果に繋がれば、営業担当から感謝される機会があるでしょう。
事務職はやって当たり前や、できて当然といった見方をされることが多く、感謝される機会が少ないですが、営業事務はそうではありません。
営業事務に向いている人の特徴
営業事務に向いている人は人のサポートをすることが好きな人、多くの人とコミュニケーションを取ることが得意な人、臨機応変な対応を求められても柔軟な対応ができる人でしょう。
人のためにこうすればいいのではないか、ああすればいいのではないか、と考えサポートできる人は営業事務に向いています。
仕事の予定を立てていても、営業担当や顧客の要望によっては臨機応変な対応が必要になるため、自分で仕事の優先順位をつけ、スケジュール管理できる人も向いているでしょう。
営業事務に向いていない人の特徴
営業事務には向いていない人は、チームワークで働くことが苦手な人、仕事をする際に突然何か他のことを要望されると対応しきれない人などです。
営業事務は、営業担当とチームワークを組んで働くことになるため、柔軟な対応が苦手な人や、仕事上とはいえコミュニケーションをしっかり取ることが苦手な人にはあまり向いていません。
自分で仕事の優先順位をつけられない人、自分から動けない人も向いていないでしょう。
営業事務がきついと感じたときの対処法6つ
営業事務はやりがいや魅力、メリットの多い仕事です。しかし、その業務内容からきついと感じる部分もあります。ここからは、営業事務の仕事をきついと感じたときの対処法を紹介します。
営業事務の仕事をしているけれどきつい、疲れたと感じたときは、ぜひこれらの対処法を実施してみてください。
1:営業活動の流れを理解する
営業担当が、どういった営業活動をしているのか、流れを理解してみましょう。たとえば、突然営業から言われたことに「きつい」と感じることがあったとしても、営業活動の流れを理解すれば、どうしてそうなったのか納得できる可能性があります。
また、営業活動の流れを知ることで、今後発生する可能性のある業務についても予測できるようになるでしょう。
2:問題点を見つけて解決策を考える
営業事務で「きつい」と感じたときは、いったいどうしてそう思ってしまうのか、問題点を見つけてどうしていけばいいのか考えましょう。
たとえば、営業担当から対応の遅さを指摘されたことにきつさを感じているのであれば、どうして対応が遅れたのかを把握し、遅れそうな場合はあらかじめ連絡を入れておくといった対応をしましょう。
3:オン・オフの切り替えができるようにする
営業事務の仕事は、営業担当のサポートという幅広い業務であるため仕事が多くなりがちですが、休憩時はしっかり休憩するというようにオン・オフの切り替えをしっかりしましょう。
休憩せずにずっとオン・オフなく仕事をしてしまうとメリハリがなく、だらだらした仕事になってしまう可能性があります。休むときはしっかり休んで、オンのときは頑張るようにすると気持ちの切り替えもできるでしょう。
4:資格を取ってスキルアップする
仕事の効率が悪いことをきついと感じている場合は、資格を取ってスキルアップすることも考えてみましょう。資格を取るための勉強をすることで、新たにできることが増えたり、効率的に仕事できるようになったりします。
営業事務におすすめの資格は、簿記資格やマイクロソフト オフィス スペシャリスト(MOS)などです。
5:営業職への転向を検討する
営業事務の仕事がどうしてもきつい場合は、他の部署への転向も検討してみましょう。ここでは、営業職への転向も選択肢にあがります。
どうして営業職への転向が良いのかというと、営業事務として営業担当のサポートをしてきたことで、ある程度営業の仕事を理解しているためです。まったく違う分野の仕事に転向するよりも、対応しやすいでしょう。
6:一般事務に転職する
営業事務は、営業担当のサポートを主に行いますが、一般事務は、特定の部署に限らず一般的な事務仕事を業務としているため、社外の人と関わることはあまりありません。
そのため、営業事務ならではの業務をきついと感じている場合は、一般事務に転職することで解決する可能性があるでしょう。
社外とのコミュニケーションが負担になっている、営業担当をサポートする幅が広くて対応しきれないといった場合は、一般事務への転職を検討してみましょう。
営業事務がきついときは、転職も視野に入れよう
営業事務は営業成績に繋がることから、やりがいのある仕事です。しかし営業担当のサポートに疲れたり、顧客へ対応するのがきついと感じたりすることもあるでしょう。
営業事務の仕事がどうしてもきつい場合は、無理に我慢し続けないようにしましょう。営業事務の経験は他でも活かせるため、転職も視野に入れて今後のことを考えることが大切です。