ルート配送はきつい仕事?仕事内容やメリット・向いている人についても解説
- その他ドライバー
「ルート配送ってどんな仕事なの?」
「ルート配送の仕事がきついと言われる理由とは?」
「ルート配送の仕事にはどんなメリットがある?」
このように、ルート配送の仕事に興味を持っている人の中には、上記のような疑問や悩みなどを持っている人もいるのではないでしょうか。
この記事では、ルート配送の仕事がきついと言われる理由や、ルート配送の仕事のメリット、ルート配送ドライバーに向いている人などを紹介しています。この記事を読むことで、ルート配送とは、どのようなものなのか把握することができるでしょう。
また、ルート配送の仕事に必要とされる資格も紹介しますので、どのような資格が必要なのか知りたい人も参考にできるでしょう。
ルート配送の主な仕事内容
ルート配送とは、毎日決まった納品先に時間通りに荷物を届ける仕事です。指定された品物をトラックに積み込んで、企業や業者が指定する時間や場所に納品することが仕事です。
そのため、ルート配送の仕事では、荷役作業という力仕事と、トラックの運転業務という両方の仕事を行います。また、毎日決まったルートをまわって、配送することになるため、道順も毎回覚える必要はありません。
ルート配送の仕事がきついと言われる理由
ルート配送は業務内容がシンプルで、未経験者でもチャレンジしやすいと言われますが、一方できついと言われてしまうこともあります。
ここではルート配送の仕事がきついと言われる理由を紹介しますので、どのような理由があるのか参考にしてみてはいかがでしょうか。
残業が増える時期がある
繁忙期や悪天候といったタイミングで残業が増えるため、きついと言われることがあります。また、渋滞や悪天候などの場合も荷物の配送が遅れることがあり、そういった場合も残業が発生してしまうでしょう。
物流業界は繁忙期になれば荷物の量が増え、スケジュール通りに配送できなくなることがあります。
作業が単純だと感じる場合がある
ルート配送では、毎日同じ荷物を同じ配達先に納品することが仕事となるため、作業が単純で飽きやすいです。
ルーティンワークになってしまうため、変化を好むような人にとっては、やりがいの感じにくい仕事になる可能性があるでしょう。
力仕事が大変だと感じる場合がある
ルート配送の仕事では、荷物の積み下ろしも仕事に含まれるため、力仕事がきついと言われることがあります。扱う荷物によっては、何百キロものカゴ車を荷台から下ろし、納品場所まで運ばなければいけません。
飲料や種類の多い食品などを扱う場合、特に荷物の重さが負担になる可能性があるでしょう。またルート配送の場合は、長距離トラックと違って、何度もトラックから乗り降りをしなければいけないため、その部分でも体力が必要になります。
労働時間が長い場合がある
ルート配送は一般的には、残業の少ない仕事と言われていますが、悪質な会社によって労働時間が長くなる場合もあります。
適正な仕事量を超えた労働を強いる会社は、ドライバーにとって過酷な状況を生み出します。繁忙期には多少の残業は避けられませんが、毎日長時間の残業が必要な計画は適切ではありません。
特に長距離移動が必要なドライバーは、身体的・心理的負担が大きくなります。適度な休息や休暇が必要です。
時間に追われるのがつらいと感じる場合がある
ルート配送では厳密な到着時間が求められ、ドライバーは時間に追われる状況です。遅れると他の配送にも悪影響が及ぶため、常に時間を意識しながら作業を進めなければなりません。
一つの配送先で順調に進んでも、次の場所で遅れが生じる可能性があり、迅速な行動が求められます。
しかし、ルート配送は予め配送先が決まっているため、最適な道順を把握すれば余裕を持った対応が可能です。このような状況によって、ドライバーは時につらさを感じることがあります。
早朝や深夜など働く時間によって大変だと感じる場合がある
ルート配送の仕事は早朝や深夜の仕事に偏りやすいため、きついと言われることがあります。昼のルート配達の場合、出社時間が朝の7時頃になるケースもあるため、早起きが苦手な場合はきついと感じてしまうでしょう。
また、コンビニなどへのルート配達であれば深夜に配送しなければいけないケースもあるため、昼夜逆転した生活が肉体的にきついと感じることもあります。
休暇が取りづらい場合がある
ルート配送の仕事は自分の担当が決まっているため、休暇が取りづらい点がきついと言われることがあります。突然休めば担当コースの荷物の配送ができなくなるため、急な休みはルート配送の仕事ではNGです。
また、ルート配送の仕事は祝日、休日も稼働しているため、シフトや休日の調整が難しい場合も多いです。家族と休みが合わないことも多いため、きついと感じることもあるでしょう。
取引先とトラブルが起きる場合がある
ルート配送の仕事では、ドライバーに嫌な態度を取るような担当者がいるケースもあるため、きついと言われることがあります。中には契約にないような業務を依頼されるケースもあるため、取引先とトラブルになる可能性もあります。
このような場合は、会社と相談しながら冷静に対処するようにしましょう。
ルート配送の仕事の6つのメリット
ルート配送の仕事はきついと言われることがある反面、メリットも多い仕事です。そのため、人によってはルート配送の仕事に向いているという人もいるでしょう。
ここではルート配送の仕事のメリットを紹介しますので、参考にしてみてはいかがでしょうか。
- 様々な人とコミュニケーションをとりながら働くことができる
- 性別を問わず活躍することができる
- 一般的なトラックドライバーに比べて労働時間が短い
- 自分に合った働き方を選択することができる
- 荷物によっては力仕事の面で楽だと感じる場合がある
- ドライバー同士で協力しながら仕事をすることができる
1:様々な人とコミュニケーションをとりながら働くことができる
ルート配送の仕事は、人とコミュニケーションを取りながら働くことができるというメリットがあります。長距離トラックのドライバーの場合、長時間一人で運転をしなければいけません。
しかし、ルート配送の場合は、毎日決まった納品先とコミュニケーションを取ることになるため、人と関わりながら仕事ができます。また、長距離トラックのドライバーと違って毎日家に帰ることもできるため、孤独を感じる心配もないでしょう。
2:性別を問わず活躍することができる
ルート配送の仕事は性別を問わないため、男女問わず活躍しやすいというメリットがあります。ルート配送ではトラックだけでなく、軽ワゴン車で荷物を運ぶケースも多いため、荷物も他の配送業務に比べると軽いでしょう。
3:一般的なトラックドライバーに比べて労働時間が短い
ルート配送の仕事は、一日の予定と労働時間が固定されているというメリットがあります。ルート配送の仕事は、残業が発生するケースが少なく、休日もしっかり確保することが可能です。
繁忙期以外であれば、残業や休日出勤が発生するケースはほとんどないため、休みの日はしっかりプライベートを楽しむことができるでしょう。
4:自分に合った働き方を選択することができる
ルート配送の仕事は正社員だけでなく、フリーランスなど自分に合った働き方が選択できるというメリットがあります。フリーランスのルート配達員であれば、自分の裁量で業務を進められます。
また、ルート配達の仕事はアルバイトやパートでも仕事がしやすいため、短時間だけ働くといった働き方も可能です。
5:荷物によっては力仕事の面で楽だと感じる場合がある
ルート配送の仕事で運ぶ荷物の種類は様々であるため、軽い荷物を選べば力仕事が少ないというメリットがあります。ルート配達では、小さめの荷物を小型車や軽ワゴン車で配送することもあるため、力がない人でも無理なく仕事ができます。
6:ドライバー同士で協力しながら仕事をすることができる
ルート配送の仕事は、ドライバー同士で協力しながら仕事をするケースが多いというメリットがあります。会社によって環境は異なりますが、ルート配送では荷物の積み込みなど、ドライバー同士で協力しながら仕事をするケースも多いです。
そのため、他のドライバーとコミュニケーションを取る機会が多く、仲がいいというケースもあるでしょう。
ルート配送の仕事の年収
ルート配送ドライバーの平均年収は、380万円ほどとなっています。月収は22万円ほどとなっており、日本全体での労働人口の平均年収が約440万円と言われているため、低めの水準となっています。
出典:ルート配送ドライバー | job tag
参照:https://shigoto.mhlw.go.jp/Occupation/Detail?occupationId=482
ルート配送ドライバーに向いている人
ルート配送の仕事は、人によって向き不向きがあります。向いている人であれば、ルート配送の仕事を楽しいと感じやすいでしょう。
ここではルート配送に向いている人を紹介しますので、どのような人が向いているのか参考にしてみてください。
時間管理がしっかりとできる人
ルート配送の仕事は指定された荷物を時間通りに届けることであるため、時間管理がしっかりとできる人は、ルート配送の仕事に向いています。ルート配達の仕事は時間厳守となるため、時間にルーズな人は向いていません。
道を覚えることが得意な人
ルート配送の仕事は、毎日決められたルートをまわって荷物を納品します。毎日同じルートをまわるとしても、できるだけ早めに道を覚えた方がスムーズに荷物を配送することができます。
そのため、道を覚えることが得意な人の方がルート配送の仕事に向いていると言えるでしょう。
運転が好きな人
ルート配送の仕事では毎日車の運転をすることになるため、運転が好きな人に向いています。長時間の運転が苦にならないような人であれば、ルート配送の仕事も楽しみながら行えるでしょう。
ルート配送の仕事のデメリット
ルート配送の仕事にはいくつかのデメリットもあります。ルート配送に就くことを検討する場合は、具体的にどのようなデメリットがあるのかも把握しておくことが大切です。
ここではルート配送の仕事のデメリットを紹介しますので、参考にしてみてください。
事故に注意しなければならない
ルート配送の仕事では車を運転することになるため、事故に注意する必要があります。車を運転する以上、どんなに安全運転を意識したとしても、交通事故が発生する可能性はゼロにはなりません。
仕事中に事故を起こしてしまえば、納品先にも大きな迷惑を掛けてしまい、信頼関係にもひびが入ってしまう可能性があるでしょう。
シフトによって勤務の時間がつらいと感じる場合がある
ルート配送の仕事は、勤務時間が早朝や深夜になるケースがあります。そのため、シフトによっては勤務の時間がきついと感じる可能性もあるでしょう。
朝から仕事をする場合、その分早く仕事は終わりますが、朝が苦手な人にとっては早起きが厳しいと感じるケースもあります。ルート配送に限らず、配送ドライバーという仕事は、バランスの取れた生活はしにくいでしょう。
単純な作業に飽きてしまう場合がある
ルート配送の仕事は単純な作業の繰り返しであるため、飽きやすいというデメリットがあります。そのため、変化を求めるような人には向いていません。
逆に、前職でライン作業などを行っていたような人であれば、単純作業にも対応しやすいため、デメリットを感じにくい可能性があります。
ルート配送の仕事に必要とされる資格
ルート配送の仕事は車を運転して荷物を届けることであるため、車の運転免許は必須になります。
それでは、ルート配送のドライバーに求められる運転免許とはどのようなものなのでしょうか。ここでは最後に、ルート配送の仕事に必要とされる資格を紹介します。
準中型自動車免許
準中型自動車免許を保有している場合、車両総重量7.5トン未満、最大積載量4.5トン未満のトラックを運転することができます。準中型自動車免許とは、普通自動車免許と中型自動車免許の中間の資格として新しく設立された免許区分です。
準中型自動車免許を保有している場合、近距離で使用されている最大積載量4.5トン未満のトラックの運転が可能になります。
出典:[Q] 運転免許にはどんな区分と種類があるのですか?|JAF
参照:https://jaf.or.jp/common/kuruma-qa/category-procedure/subcategory-license/faq309
中型自動車免許
中型自動車免許を保有している場合、車両総重量11.0トン未満、最大積載量6.5トン未満のトラックを運転することができます。そのため、ルート配送の仕事では、中距離輸送向けのトラックの運転が可能になるでしょう。
なお、中型自動車免許を取得するためには、普通自動車免許を2年以上保有しており、20歳以上であるなどの条件を満たす必要があります。会社によっては、入社後に中型自動車免許の取得をサポートしてくれるケースもあります。
出典:[Q] 運転免許にはどんな区分と種類があるのですか?|JAF
参照:https://jaf.or.jp/common/kuruma-qa/category-procedure/subcategory-license/faq309
普通自動車免許
普通自動車免許を保有している場合、車両総重量3.5トン未満、最大積載量2トン未満のトラックを運転することができます。ルート配送の仕事では、軽ワゴン車や軽自動車を使って軽い荷物を配送することも多いです。
そのため、近距離のルート配送であれば、2トン未満のトラックを運転できる普通自動車免許があれば問題ないケースも多いでしょう。
出典:[Q] 運転免許にはどんな区分と種類があるのですか?|JAF
参照:https://jaf.or.jp/common/kuruma-qa/category-procedure/subcategory-license/faq309
ルート配送の仕事がきついのかどうかについて知っておこう
ルート配送の仕事はきついと言われることもありますが、メリットも多い仕事です。ルート配送の仕事に向いている人であれば、きついと感じることなくスムーズに仕事ができる可能性もあります。
ぜひ、本記事で紹介したルート配送の仕事がきついと言われる理由などを参考に、ルート配達の仕事について、理解を深めてみてはいかがでしょうか。