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宅配の業務委託の単価はどのくらい?大手業者の契約形態や注意点を解説

  • その他ドライバー

「宅配の業務委託の単価ってどのくらい?」
「大手業者の宅配業務委託の契約形態や業務委託する場合の注意点を知りたい」
軽貨物運送を開業して宅配の業務委託を検討している人の中には、このような疑問や興味が出てくる人もいるのではないでしょうか。

 

本記事では、宅配の業務委託がどのようなものなのかという基礎知識とともに、業務委託を契約する場合の形態、単価や委託する場合の注意点について解説します。

 

この記事を読むことで、宅配の業務委託を選ぶ場合に単価はもちろん、それ以外にどのような点を比較すればいいのか、委託する場合に注意しなければならない点を把握できます。その知識をもとに、適切な業務委託先を検討しやすくなるでしょう。

 

宅配の業務委託を検討している人は、ぜひこの記事をチェックしてみてください。

宅配の業務委託とは

業務委託とは、外部の企業または個人事業主などに業務を委託することを指します。そして宅配の業務委託とは、運送会社が別の軽貨物運送会社または軽貨物運送を開業している個人事業主に宅配業務を委託するという内容の契約です。

 

軽貨物運送を開業している個人事業主の場合、多くは大手宅配業者と業務委託契約を結ぶことで宅配便などの荷物を運んで利益を得ています。こうすることで安定して運ぶ荷物を確保し、収入が見込めるようになるのです。

 

様々な背景から宅配の需要が増えており、人手不足となっていることから宅配の業務委託の需要が高まってきています。

宅配の業務委託の契約形態

宅配の業務委託の委託形態・業務内容・勤務時間などの契約形態は、業者によって異なります。そのため、どのような契約形態であれば無理なく働けるのか、自分の望む収入を得られるのかなど、事前に検討しておくことが大切です。

 

ここからは、個人事業主が業務委託を受けて行う宅配の仕事内容について、大手宅配業者4社のケースを例に紹介します。

ヤマト運輸の宅配業務委託

ヤマト運輸の宅配業務委託は、フランチャイズ契約の「ヤマト・スタッフ・サプライ(YSS)」、軽貨物委託業者からの紹介、直接契約の委託形態の3つです。

 

ほかにもECサイトからの販売商品を専門に配送する「イージークルー」があり、こちらは宅急便で禁止されている置き配が可能であることから、加盟金が要らないという特徴があります。

 

ほかの大手宅配業者は集荷業務も含まれていますが、ヤマト運輸の場合は集荷業務が含まれていないので宅配業務に集中できるところが特徴です。また規模の大きい業者だからこそ常に仕事がある安定感も、魅力として挙げられます。

 

注意点としては独自のルールが設けられていることがあり、事前に内容をしっかり確認しておくことが大切です。

 

出典:サービス紹介|ヤマト・スタッフ・サプライ株式会社
参照:https://www.y-staff-supply.co.jp/service/

 

出典:黒い制服のドライバー(EAZY CREW)も、ヤマト運輸のドライバーですか?| ヤマト運輸
参照:https://faq.kuronekoyamato.co.jp/app/answers/detail/a_id/3837/~/%E9%BB%92%E3%81%84%E5%88%B6%E6%9C%8D%E3%81%AE%E3%83%89%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%90%E3%83%BC%EF%BC%88eazy%E3%80%80crew%EF%BC%89%E3%82%82%E3%80%81%E3%83%A4%E3%83%9E%E3%83%88%E9%81%8B%E8%BC%B8%E3%81%AE%E3%83%89%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%90%E3%83%BC%E3%81%A7%E3%81%99%E3%81%8B%EF%BC%9F

委託形態 フランチャイズ契約、軽貨物委託業者からの紹介、直接契約
業務内容 決まったエリア内のみの配送業務(イージークルーはECサイトで販売された商品を個人宅宛に配送)
勤務時間 9:00~18:00(契約内容により異なる)
その他 研修あり、加盟金あり、限定車両、任意保険の条件有り

佐川急便の宅配業務委託

女性にとっても働きやすい労働環境を目指している佐川急便の宅配業務委託は、報酬付きの研修期間が設けられているため、初めて業務委託を受けるという人でも安心して始められるでしょう。

 

ただし、基本的に自分の車での業務になります。そのため、ガソリン代などの経費は自分持ちになる点を理解しておくことが必要です。

 

さらにもうひとつの委託形態として、自転車や徒歩、台車などで営業所の近隣のみの宅配を請け負う宅配メイトがあります。こちらはアルバイトでの雇用形態になりますが、希望する時間帯での勤務がしやすいことなどがメリットです。

 

出典:【佐川急便】セールスデリバリー職|佐川急便
参照:https://www.sagawa-exp.co.jp/recruit/partner/interview/02.html

委託形態 業務委託、宅配メイト
業務内容 自分の自動車・自転車で指定された集荷場所で受け取った荷物をコース内で配達する
勤務時間 7:00~21:00(契約内容により異なる)※原則8時間
その他条件 業務委託の場合、研修あり。週休1日(契約内容により異なる)

日本郵政の宅配業務委託

日本郵政は直接個人事業主との業務委託契約をするわけではなく、間に入っている法人と業務委託契約を交わす方法を取っています。そのため、契約している法人によって、サポート内容や条件が異なるため、契約前の比較や確認が重要です。

 

その点を注意しておけば、未経験でも応募しやすいところが魅力とされており、研修も受けられるので安心して仕事が始められるでしょう。

 

出典:日本郵政|日本郵政
参照:https://www.japanpost.jp/group/about/

委託形態 各法人と業務委託
業務内容 指定されたエリア内での、個人宅へのゆうパックを始めとした宅配業務
勤務時間 7:00~21:00(契約により異なる)※原則8時間
その他条件 研修あり、週休1日(契約により異なる)

Amazonの宅配業務委託

Amazonでの宅配業務委託は、子会社であるアマゾンフレックスとの契約という形になります。専用アプリでアカウントを登録してから業務を請け負うことになるのですが、ほかの大手と違って配送する時間と日時を自由に選べるところが大きな特徴です。

 

配送時間や日時はアプリを使って選択するため、業務する上でスマホが必須となります。また配送時間や日時を選べるため休日の設定も自分で調整する必要があるほか、20歳以上でなければ業務委託できないという制約があるため注意が必要です。

 

出典:日本でAmazonの配達業務を開始しませんか?|Amazon flex
参照:https://flex.amazon.co.jp/

委託形態 業務委託
業務内容 配達ブロックを選択してオファーを獲得した上での宅配業務
勤務時間 自由に選択可(休日も含めて)
その他条件 スマホ必須、20歳以上、任意保険の条件有り

宅配の業務委託の単価

ここまでは大手宅配業者の業務委託の契約形態について紹介しましたが、それを踏まえて知っておきたいのが報酬単価です。宅配業者によって報酬単価が異なるのはもちろん、評価される単価も違ってきます。

 

その点を踏まえて、業務委託契約をする業者を選ぶことが大切です。ここからは、宅配の業務委託の単価を大手宅配業者4社のケースを例にして紹介します。

宅配業社名 単価
ヤマト運輸 130円~170円
佐川急便 130円~200円
日本郵政 150円~170円
Amazon 最大1,886円(1時間程度の配達かつ関東エリアの場合)

ヤマト運輸の単価

ヤマト運輸の単価報酬は地域や時間帯、時期やコースによって異なります。その点を踏まえて業務委託の場合の単価としては、配達完了荷物が1日130個程度になることを目安として、1個あたりの単価は130円~150円程度です。

 

ただし、不在荷物の場合はノーカウントとされています。

 

出典:サービス紹介|ヤマト・スタッフ・サプライ株式会社
参照:https://www.y-staff-supply.co.jp/service/

 

佐川急便の単価

佐川急便も単価報酬が地域(営業所)や時間帯、時期によって異なります。配達完了荷物の目安としては、1つのコースで150個程度が一般的です。その点を踏まえた単価の目安としては、1個あたりの単価で130円~200円程度とされています。
 

出典:【佐川急便】セールスデリバリー職|佐川急便
参照:https://www.sagawa-exp.co.jp/recruit/partner/interview/02.html

 

日本郵政の単価

日本郵政の場合は契約している法人によって単価が異なるほか、地域によっても異なることが多いです。ちなみに繁忙期の場合は単価が上がる可能性もあるため、時期によって異なることがあります。

 

それを踏まえた1個あたりの単価の目安としては、おおむね120円~170円程度とされています。

 

出典:日本郵政|日本郵政
参照:https://www.japanpost.jp/group/about/

 

Amazonの単価

Amazon(アマゾンフレックス)の単価報酬は稼働時間が決まっていないため、配達地域1ブロックあたりの単価に稼働時間を掛け合わせた金額で算出されます。その上で、1ブロックあたりの時間や単価は配達地域によって違うのです。

 

その点を踏まえた単価(時間給)の目安としては、関東エリアの場合は1ブロック2時間で4,000円程度、関西エリアは1ブロック2時間で3,750円程度とされています。なお、選択できる最低配達ブロックは2時間からです。

 

出典:日本でAmazonの配達業務を開始しませんか?|Amazon flex
参照:https://flex.amazon.co.jp/

 

業務委託ドライバーは儲かるのか?

ここまで各大手宅配業者との契約形態や単価について解説してきましたが、そもそも業務委託ドライバーは儲かるのかどうかが気になるという人もいるのではないでしょうか。

 

一般的に業務委託ドライバーの年収には個人差があるとされているものの、その需要の高さから仕事がなくなることはなく、高収入になりやすいと考えられているようです。

 

ここからは、業務委託ドライバーが実際に稼げるのかどうかという点について解説していきます。

ガソリン代などの経費がそれなりにかかる

稼げるかどうかを考える前にまず理解しておかなければならないのが、仕事をする上でかかる経費です。業務委託ドライバーは個人事業主という扱いであり、自分の車で配送するためある程度の経費がかかります。

 

代表的な経費としてはガソリン代やオイル代、ほかにも自動車保険料や駐車場代、車検代、タイヤ交換などの費用が経費として計上可能です。

 

リースした車で行う場合はリース代もかかるため、それなりの経費がかかるところを踏まえて稼げるかどうかを考える必要があります。

歩合制の場合が多く収入が安定しないこともある

業務委託ドライバーの契約は歩合制であるケースが多く、宅配物を運べば運ぶほど収入を得られるようになっています。そのため自分のペースで働けることはメリットですが、どの程度仕事をしたのかによって月ごとの収入が変動しやすいのです。

 

このように歩合制の場合が多い業務委託ドライバーは、自分の働き方次第で収入が変動するため、安定しないことも少なくありません。しかし見方を変えれば、働き方次第で高収入を狙いやすいとも言えます。

固定給やチャーター便の仕事もある

業務委託ドライバーは歩合制が多いですが、配送業者によっては一定の宅配物を配送すれば固定の報酬を支払うという、いわゆる固定給のような契約を取っているところもあります。

 

またチャーター便のように緊急で高単価な案件を引き受ければ、通常よりも多い収入を得られる可能性も高いです。

 

このように歩合制の仕事だけではなく、固定給の契約をする、またはチャーター便の仕事なども請け負うことで、安定した収入や高収入を狙いやすくなります。

宅配の業務委託をやめる理由

軽貨物運送を開業した個人事業主の中には、収入以外の理由で業務委託をやめてしまう人もいます。特に代表的な理由として挙げられているのが、「配達のきつさ」や「体調不良」「休日が自由に取れない」などの点です。

 

ここからは、宅配の業務委託をやめる・やめたいと感じてしまう理由を3つ解説します。

配達がきつい

業務委託に関係なく、そもそも軽貨物運送は長時間労働になりやすい傾向が見受けられます。また稼ぐためにはある程度の個数を配送しなければならない上、個人宅への配送だと不在だった際に再配達しなければならないなどの手間や労力がかかります。

 

このような点から体力的なきつさがあり、特に中高年層にとってはきつい仕事になりかねません。結果として仕事を続けることが難しくなり、業務委託をやめる人もいます。

体調を崩した

業務委託ドライバーの業務時間は一定ではなく、配送する荷物の指定時間などが関係してくることから、不規則になりやすい傾向があります。

 

生活リズムが崩れてしまうと、年齢に関係なく体調を崩しやすいです。決まった休みがなく、仕事をしなければ収入がないという現状から休みを取りにくいため、ゆっくり体を休められないという人も少なくありません。

 

その結果、何度か体調を崩すなど体調管理が難しくなり、仕事を続けられないという状態につながってしまいます。

休みが自由に取れない

個人事業主は、ある程度自分で休日を設定することができます。ただ、業務委託ドライバーの場合は、その限りではないケースも多く、特に個人宅への宅配を行っていると土日でも稼働しなければならない場合があるのです。

 

クライアントワークに近い働き方をしているので、休日を自由に取れない部分が出てきてしまいます。さらに体調管理ができない・体がきついなどの理由も合わさって、業務委託をやめる判断をしてしまうのです。

宅配の業務委託で注意すべきポイント

宅配の業務委託をする際に安易に企業と契約してしまうと、自分に不利益な条件を付けられている事実を見落とす可能性があります。そのままの契約にしておくと思ったように稼げない、働きにくいなどの不利益を被ってしまいかねません。

 

そのため宅配の業務委託先を検討する際には、契約内容など注意してチェックしておきたいポイントを押さえておくことが大切です。

 

ここからは、そんな宅配の業務委託で注意すべきポイントを3つ解説します。

  • 契約条件をしっかり確認する
  • 過大な手数料が取られていないかチェックする
  • きちんとした収入を稼げるか見極める

契約条件をしっかり確認する

契約書の内容をしっかり確認せずにサインしてしまうと、思わぬトラブルに発展する可能性があります。そのような場合、自分で対処しなければならず思わぬ労力がかかりがちです。

 

場合によっては、裁判や損害賠償に発展してしまうケースもあるため、契約条件はしっかり確認し、自分が納得できるものであるかどうか把握してからサインをしましょう。

過大な手数料が取られていないかチェックする

委託ドライバーはロイヤリティを始めとして、いくつかの手数料が報酬から差し引かれます。手数料に関しては契約書などに明記されていることがほとんどですが、場合によっては明記されていない過大な手数料が取られてしまっていることもあるようです。

 

このため定期的に報酬の内容を確認して、過大な手数料が取られていないかチェックすることも重要なポイントになります。

きちんとした収入を稼げるか見極める

単価だけではなく、ロイヤリティや報酬体系によって、安定して稼げるかどうかも変わってきます。

 

配送してから報酬が手元に入るタイミング、研修期間中の報酬の有無なども確認しておくことも、稼げるかどうかを見極めるポイントとしてチェックしておくことがおすすめです。

宅配の業務委託は単価や条件をしっかり確認して選ぼう

宅配の業務委託を軽貨物運送を開業した個人事業主が選択する場合は、基本的に大手の配送業者(宅配業者)と業務委託契約をしてから仕事をもらうことになります。

 

ただ業務委託契約の内容や条件、単価は業者によって異なってくるため、必ず契約内容や条件を事前に比較・確認しなければいけません。そうすることで自分に合った業務形態で仕事を続けることができ、高収入も狙いやすいです。

 

本記事で解説した内容を参考に、宅配の業務委託の業者を検討してみてはいかがでしょうか。