回送ドライバーの仕事とは?主な勤務場所やメリット・デメリット・年収などを紹介- 株式会社ジャパン・リリーフ
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「回送ドライバーの仕事に興味はあるけれど、どのようなものかわからない。」
「回送ドライバーの年収はどのくらい?」
新たな働き先として回送ドライバーに関心はあるものの、こうした疑問を持たれている方も多くいるのではないでしょうか。
この記事では回送ドライバーの仕事の内容や勤務場所、メリットやデメリット、年収、働くために必要な資格について紹介しています。
この記事を読むことで、回送ドライバーの仕事の内容や勤務場所、年収についてのイメージを明確に持てるようになります。また、回送ドライバーという職種への理解が深まり、仕事探しの大きなヒントとなるでしょう。
ドライバー・物流関連への就職に興味を持っている方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。
回送ドライバーの仕事とは?
回送ドライバーは新車や中古車、商用車、レンタカーなどを目的地に運ぶドライバーのことを指します。積荷や商品を運ぶ他のドライバーとは違い、車両そのものを運ぶ点に特徴があります。
予約に合わせて車両を移動したり、別の店舗に移動された車両を回収したり、場合によっては整備が必要な車両を整備工場に運ぶこともあります。自動車業界や運送業界を支える仕事と言えるでしょう。
仕事をする上で重要なことは、預かった車両を無事に目的地まで運ぶことです。安全運転に対する高い意識や、期限内に確実に業務をこなす責任感が問われます。
回送ドライバーの主な勤務場所と仕事内容
仕事内容は勤務場所によって異なります。ここからはレンタカー店、回送専門会社、自動車販売店の3か所の勤務場所別に詳しく紹介していきます。
回送ドライバーの勤務場所と仕事内容について知りたい方は参考にしてください。
レンタカー店
レンタカーでは、利用客が借りた店舗とは別の店舗で車両を返却できる乗り捨てサービスがあります。レンタカー店で働く場合は、返却されたレンタカーを元の店舗に回送するのが仕事です。
また、これとは逆に、利用客が貸し出しを希望する店舗へあらかじめ車両を納車する業務もあります。いずれにせよ、レンタカー店舗間を行き来することになるでしょう。
回送専門会社
回送専門会社では、会社からの指示を受けて指定の日時・場所に車をピックアップし、目的地まで運びます。
店舗からユーザーの自宅までの近距離や店舗間を走る中距離、工場から店舗までの遠距離など、案件によって走行距離はさまざまです。そのため、短時間で終わる場合もあれば、深夜に回送する場合もあります。
自動車販売店
自動車販売店(ディーラー)に直接雇用される、自動車販売店専属の回送ドライバーという仕事もあります。
自動車販売店で働く場合は、ユーザーへの納車が主な内容となります。その他、修理や点検の納車や引き取り、店舗と車庫の間の回送などもあります。
ユーザーからは自動車販売店の従業員と見られることもあるため、責任感を持って仕事に臨むことが求められるでしょう。
回送ドライバーとして働くメリット
運送業の中でも回送ドライバーとして働くとどのようなメリットがあるのでしょうか。ここからは、回送ドライバーとして働くメリットを3点紹介していきます。
回送ドライバーとして働くメリットについて知りたい方は参考にしてください。
さまざまな車種を運転できる
一般的な乗用車はもちろんのこと、高級車やスポーツカー、貴重なヴィンテージカーまでさまざまな車種を運転できます。車好きであれば、こんなに楽しい仕事は他にないと言えるでしょう。
中には特定の高級車やスポーツカーを専門に扱う会社からの仕事もあり、こうした車を運転できるというのは、他の仕事ではなかなか経験できないものです。
運転技術・知識が向上する
回送ドライバーはさまざまな車種の車で走行するため、運転技術の向上が期待できます。場合によっては狭い路地を走行したり、縦列駐車をしたりする必要性も出てくるでしょう。
また、自分のものではない車両を運転するため、より慎重・丁寧に運転する技術を身に付けることが可能です。多くの車種に触れることになるため、車そのものに対する知識も自然に増えていくでしょう。
一人の時間が長い
回送の業務は基本的に一人で行うため、一人で黙々と仕事をこなしたい人にはぴったりと言えます。他人とのコミュニケーションが苦手だったり、上司の顔色をうかがいながら仕事をしたくないという人にとっては大きなメリットとなるでしょう。
また、目的地までの時間制限を守れる範囲内であれば、休憩などを自分のペースで決められるのもメリットの一つです。
回送ドライバーのデメリット
とても魅力的な回送ドライバーの仕事ですが、どんな仕事であれメリットの裏にはデメリットもあります。ここからは回送ドライバーのデメリットを4点紹介していきます。
デメリットもしっかり理解した上で、納得した職業選択ができるよう、しっかり確認してください。
交通事故のリスクがある
自動車を運転する以上、交通事故のリスクをゼロにすることはできません。交通事故に遭う可能性があることは十分に理解しておく必要があります。
また、回送ドライバーは多くの車種を扱うため、普段慣れていない車種を運転しなければいけないケースも多く発生します。車種の全長や全幅、高さといったサイズや車の特性に合わせた丁寧な運転が求められるでしょう。
レンタカーの回送には期限がある
レンタカーの回送には明確に期限が決められています。期限は余裕を持って設定されることがほとんどですが、交通渋滞など予期せぬ事態によって時間制限が厳しくなることも予想されます。
回送期限をプレッシャーに感じながら業務に当たることがないよう、あらかじめルートを下調べしておくといった準備も大切です。
回送に伴う経費を立て替える必要がある
回送業務に必要な経費を立て替えなければならない場合があります。高速道路代や燃料満タン返却のためのガソリン代、指定場所まで移動するための公共交通機関の運賃などが該当します。
数日で会社より振り込んでもらえるものの、事前にある程度の経費を立て替えるだけの予算を確保しておく必要があります。
経費が自己負担になる場合もある
業務に関わる経費が自己負担になるリスクがあるということも知っておくべきでしょう。
想定されるケースとしては、回送ドライバーのミスによるものです。回送車両に傷をつけてしまった場合はドライバーの負担となります。日頃から安全運転を心掛けることで、こうしたリスクを最小限に抑えることが可能です。
加えて、仕事の請負先業者が悪質だったために自身の持ち出しになってしまうというケースも考えられます。こうした事態を防ぐには、案件を探す際に情報収集を抜かりなく行うことで対処できるでしょう。
回送ドライバーの収入はどのぐらい?
回送ドライバーを仕事にしたい方にとって、やはり気になるのが収入ではないでしょうか。ここからは会社勤務とフリーのドライバーについて、それぞれのケースの収入について紹介していきます。
会社勤務の場合
レンタカー会社や回送専門会社に直接雇用される場合は、月収でおよそ20~25万円といったケースが多いです。実際には時給や日給という給与形態を採用している会社も多くあります。
当然、まじめに長期期間働いていれば給与アップを望むこともできますし、待遇の良い会社に就職することでより高い給与収入を期待することも可能です。
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フリーの場合
フリーの回送ドライバーの場合には、収入は完全に歩合制となります。
運転する距離や時間によって案件ごとの回送代金はさまざまなため、自身の経験などによって案件を選びます。運転時間が長いドライバーや稼働日の多いドライバーは高い報酬を得られやすい傾向にあると言えるでしょう。
また、基本的に車両を取りに行く移動や、目的地から戻る際の移動にかかる交通費に関しては報酬が発生しないことも理解しておいた方が良いでしょう。
回送ドライバーに必要な資格
回送ドライバーとして働くために必要な資格は、普通自動車第一種免許です。
AT限定免許でも基本的には問題ありませんが、会社によってはMT免許が必須であったり、免許取得後1年以上経過といった条件が課される場合もありますので注意してください。
また、大型免許や牽引免許を持っていると運転できる車種の幅が広がるため、より活躍できる可能性が高まります。特にキャリカーを運転する際には二種免許も必要となります。キャリアアップを目指すのであれば、こうした免許を取得しておくのがおすすめです。
自動車免許さえあれば大抵の仕事を始めることができるという点は、回送ドライバーの大きな魅力の一つと言えるでしょう。
出典:普通免許試験(直接試験場で受験される方)|警視庁
参照:https://www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp/menkyo/menkyo/annai/futsu/tetsuzuki14.html
車の運転が好きなら回送ドライバーとして働いてみよう
回送ドライバーの仕事内容や勤務場所、働く際のメリットとデメリット、収入、働くのに必要な資格について紹介しました。
車の運転が好きだったり、多くの車種に乗ってみたいという方、また一人で黙々と仕事をこなしたいといった方におすすめできる働き方と言えるでしょう。
その一方で、車を運転するということで常に自己に遭遇するリスクがつきまといます。そういった意味では、日頃から安全運転の意識を高く保つ必要があり、責任感の伴う仕事でもあります。
興味を持たれた方は、ぜひこの記事を参考に回送ドライバーとして働いてみてはいかがでしょうか。