バス運転手の平均年収は453万円!年収アップのコツやおすすめの資格も紹介
- その他ドライバー
バス業界では、運転手不足に悩まされており、
求人にもバス運転手の募集がたくさん掲載されています。
バスの運転手になるために、まず注目したいのが年収です。
バスの運転手の平均年収はどれくらいなのでしょうか。
本記事では、バスの運転手の平均年収、
年収アップのコツやおすすめの資格について、詳しく解説します。
バス業界の最新の実情
バス業界の最新実情について、以下のようなものが挙げられます。
・まだまだ基本給が低いところが多い
・繁忙期と閑散期がある
・契約社員や嘱託社員として採用するところが増えている
・路線バスは人間関係のストレスが少なく長く働ける
・アルバイトとして短期採用することも稀にある
・残業は少なめである
詳細については、以下でご紹介します。
バス運転手はやめておいたほうがいいといわれる理由については、
株式会社ジャパン・リリーフの
「バス運転手はやめとけ」と言われる6つの理由!やりがいやメリットはある?」の
記事も役に立ちますので、
合わせて参考になさってください。
まだまだ基本給が低いところが多い
バス会社は、観光バスや路線バスなど様々な種類があります。
燃料費の高騰や世の中の人件費高騰の風潮を受けて、経営が厳しいところがあり、
基本給を最小限に抑えているところもあるのです。
繁忙期と閑散期がある
路線バスなどは比較的安定した需要がありますが、
観光バスの場合は繁忙期と閑散期があります。
閑散期は営業所などで待機する日が多く、乗務手当などの手当の支給が減ることから、
給与が下がる場合があります。
拘束時間と支給される給与のバランスが割に合わない時期があるのです。
契約社員や嘱託社員として採用するところが増加
民間のバス会社は経営難から、
契約社員や嘱託社員を運転手に採用するところが増加しています。
公営バスも、事業を民間委託に移行したり、
正規職員ではなく嘱託社員やアルバイトとして
採用したりするケースが増えているのです。
路線バスは人間関係のストレスが少ない
路線バス運転手は、運転中は一人が基本ですので、
他の業界と比べると職場の人間関係は希薄といえます。
職場での人間関係を築くのが苦手な人にとって、
路線バス運転手は、職場での上下関係トラブルなどの問題を抱えることは少なく、
ストレスが少ないでしょう。
アルバイトとして短期採用することもある
送迎バスなどの小型バス運転手は、大型2種免許が必要ありませんので、
アルバイトとして短期採用することもごくまれにあります。
ただ、路線バスや高速バスなど、大型2種免許が必要な場合は、
アルバイトとして短期採用するケースが難しいです。
理由としては、十分な教育ができないことが挙げられます。
残業は少なめ
バス会社により違いはありますが、
バス運転手の労働時間は非常に細かく計画が決められており、
基本的に残業はありません。
ただ、路線バスは通勤通学の時間、帰宅時間の渋滞に巻き込まれた場合、
労働時間が長くなる可能性があります。
観光バスや高速バスも同様に、
交通状況などによって
労働時間や拘束時間が変わってくることもあることを含んでおきましょう。
バス運転手の平均年収は453万円
厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査」が発表している
賃金攻勢基本統計調査によると、
バス運転手の平均年収は約453万円となっています。
約453万円のうち賞与は約62万円です。
全国的な平均年収は460万円
国税庁の「令和5年分民間給与実態統計調査」では、
日本の平均年収は約460万円となっています。
バス運転手の平均年収は、全国的な平均年収と大差はありません。
地域別の平均年収
バス運転手の地域別の平均年収は、都道府県によって大きく異なります。
首都圏では比較的年収が高く、東京都は約570万円、神奈川県約495万円です。
一方、秋田県は278万円、北海道は307万円といったように、
地方の都道府県では年収が低い傾向があります。
バス運転手の職種別の平均年収
バス運転手の職種別の平均年収についてみていきましょう。
路線バス(民営)の場合
民営の路線バス運転手の平均年収は約420万円で、
バス会社の規模や待遇によって差が出ます。
バス運転手の経験を積むと基本給は上がっていきますし、
担当する路線によっても給与は変わるでしょう。
路線バス(公営)の場合
地方自治体が運営する公営バスの運転手の平均年収は約440万円です。
東京都の場合は約500万円にもなり、他の地方よりも高く設定されています。
その理由として、夜勤手当、超過勤務手当などの手当がつき、
さらに年2回のボーナスによるものです。
夜行バス(民営)の場合
夜行バス運転手の平均年収は約450万円になります。
夜行バス運転手は、夕方から夜にかけて高速道路などを運転し、
明け方に目的地に到着させる仕事で、
走行距離による手当以外に、
深夜にずっと運転をすることから、
深夜乗務手当などが支給されるため、
路線バス運転手よりも年収が高くなります。
貸切バス(民営)の場合
貸切バス運転手の平均年収は約400万円です。
貸切バスの運転手は、団体旅行や修学旅行などの団体を目的地まで無事に運ぶ仕事で、
出庫前の車両点検や入庫後の給油、清掃も行ないます。
観光バス(民営)の場合
観光バス運転手の平均年収は約430万円です。
民営の場合は、大企業よりも中小企業のほうが給料が高いところが多くなっています。
バス運転手の年収をアップさせる方法
バス運転手の年収をアップさせることは可能で、
場合によっては年収1,000万円を目指すこともできます。
年収アップの条件は、
勤続数十年以上の超ベテラン運転手、無事故・無違反、遅延なしという完璧な状態や、
夜間走行業務を行ない、夜勤手当の支給を受けることなどです。
時間外労働も以前と比較すると減少傾向で、
その背景には、過剰労働による疲労や睡眠不足、
集中力低下で起こる事故を防ぐためなどがあります。
そのため、長時間、連日働いて稼げるだけ稼ぐことはできません。
では、どういった方法で年収1000万円稼ぐバス運転手に近づけるのかみていきましょう。
規模の大きいバス会社に就職する
バス運転手で年収をアップさせたい場合、規模の大きいバス会社を選んでください。
規模が小さい会社と比較すると基本収入が高額です。
規模の大きい会社は、賞与や給料、手当も手厚く、福利厚生もしっかりしています。
昇給頻度が高い会社に就職する
バス運転手の年収アップをさせたい場合、
基本給の昇給頻度が高い会社を選んでください。
技術や経験を積み、スキルアップした場合に昇給機会が多い会社を選びましょう。
期末・勤勉手当がある会社に就職する
期末手当とは、年末、夏季などに支給される基本給以外の賞与金(ボーナス)のことで、
支給条件は、標準以上の成果を出した人の能力に対して割り増しするもので、
必ずしも全員に支給されるものではありません。
また、勤勉手当とは、公務員に対し6月・12月に支給される手当(ボーナス)のことです。
期末手当や勤勉手当は、バス運転手が年収をアップするのに必要な条件ですので、
就職する際に確認しましょう。
バス運転手として実績を積む
バス運転手は、乗務員の勤務内容、乗務員評価、行動能力評価で給与が上がります。
安全運転で無事故であり、
乗客をスムーズに目的地まで運ぶことができたかが
評価のポイントで年収アップにつながるのです。
バス運転手におすすめの資格
バス運転手になるためには2種免許が必要で、運転するバスの乗車定員によって、
以下のようにおすすめの資格は異なります。
普通自動車免許
乗車定員が10人以下のバスを運転する場合は、普通自動車免許で運転可能です。
中型自動車免許
乗車定員が11人以上29人以下のバスを運転する場合は、
中型自動車免許が必要となります。
大型自動車免許
乗車定員は30人以上のバスを運転する場合は、大型自動車免許が必要です。
バス運転手がもらえる手当
バス運転手がもらえる手当には、以下のようなものがあります。
種類 | 内容 |
無事故手当 | 事故を起こしていない運転手に支給 |
優良運転手手当 | 運転技術や態度が優れている運転手に支給 |
深夜手当 | 深夜時間帯に勤務した場合に支給 |
乗務手当 | バスに乗務する際に支給 |
キロ手当 | 走行距離に応じて支給 |
時間外手当 | 勤務時間を超えて働いた場合に支給 |
宿泊手当 | 長距離運転などで宿泊が必要な場合に支給 |
長距離運転手当 | 長距離の運転を担当した場合に支給 |
扶養手当 | 扶養している家族がいる場合に支給 |
住宅手当 | 住宅の家賃の一部を補助 |
上記の手当の支給は会社によって異なりますので、
働いている会社にどのような手当があるのか確認してみましょう。
まとめ
バスの運転手の平均年収、年収アップのコツやおすすめの資格について、
ご理解深まりましたでしょうか。
バス運転手の平均年収は453万円で、日本人の平均年収と大きな差はありませんでした。
またバス運転手の基本給にプラスして、
年収アップの方法についても記載しましたのでお読みになってください。
本記事を参考に、あなたもバス運転手を目指してみてはいかがでしょうか。