「配送助手とはどんな仕事？」
「配送助手の仕事をすることには、どんなメリットがあるの？」
「配送助手はきついって本当なの？」
配送助手の仕事内容を知らない人や、名前は知っていてもどういった仕事をしているのか知らないという人も多いのではないでしょうか。

この記事では、配送助手の仕事内容から、配送助手として働くことで得られるメリットや配送助手がきついと言われてしまう理由について紹介しています。記事を読むことで、配送助手の仕事内容やどんな点が懸念されているのかが分かるでしょう。

また、配送助手に向いている人も紹介しているため、自分がこの仕事に向いているかどうかも把握できます。

配送助手という仕事に興味がある場合や、配送助手がきついと聞いて疑問や不安があるという場合は、ぜひこちらをチェックしてみてください。

配送助手とは

「配送助手」とはどんな仕事かご存じでしょうか。宅配を利用したことがある人でも、配送助手という言葉を聞いたことがない人や、存在自体を知らない人も多いでしょう。

配送助手とは、その言葉通り荷物を配送するドライバーをサポートする仕事です。

配送助手の仕事内容

ここからは、配送助手の仕事内容として代表的なものを紹介します。配送助手の仕事は基本的に、ドライバーの仕事がスムーズに進むようにサポートする内容とされていますが、具体的にはどのような仕事をしているのでしょうか。

荷物を仕分ける

配送する荷物は、いったん配送センターに集められた後、適切なルートで配送できるよう仕分けられます。この荷物の仕分け作業を行うのが配送助手です。

ここで、万が一荷物の仕分けを間違ってしまえば、適切に配送できなくなってしまいます。そのため、送付先住所をしっかり確認し、適切なルートで配送できるようしっかり仕分ける必要があります。

積み込み・荷下ろし

配送助手の仕事には、配送する車への荷物の積み込みや、配送先で荷下ろしする際にドライバーをサポートする仕事もあります。

ドライバーと一緒に配送する荷物の積み込みや配送先での荷下ろしが仕事ですが、取り扱いに注意が必要な荷物や重い荷物は、基本的にドライバーが担当します。

しかし、ドライバー1人では積み込みや荷下ろしが難しい、大きな荷物や重い荷物があった場合は、配送助手がドライバーの指示で一緒に積み込み、荷下ろしすることになります。

配送時の道案内

配送助手は、ドライバーが適切なルートで配送できるように配送ルートをチェックしたり、配送時の道案内をしたりすることも仕事です。

時間指定の荷物があるため、ドライバーが無駄なく時間内に配送できるように配送ルートを決めなければなりません。ドライバーが道に自信がない場合は、道案内を担当することもあるでしょう。ドライバーとしっかりコミュニケーションを取って、サポートする必要があります。

荷物の受け渡し

配送先での配送助手の仕事には、お客様へ荷物を受け渡す仕事があります。基本的にはドライバーが荷物の受け渡しをしますが、ドライバー1人では難しい場合に配送助手がサポートします。

とくに、引っ越しのように大きな家具や荷物を配送する場合、荷物を傷つけないように荷物の取り扱いには注意が必要です。しっかりドライバーの指示を聞いて、お客様に対して失礼にならないよう、適切に荷物を受け渡す必要があります。

車両メンテナンス

配送助手の仕事には、配送に使う車両のメンテナンスが含まれる場合があります。

たとえば、配送に使う車がトラックであった場合、事業用自動車として1日1回の日常点検整備と3か月ごとの定期点検整備が定められています。もし車両メンテナンスを怠ってしまうと、配送中にトラブルを起こしてしまい、配送がスムーズにいかない可能性があるでしょう。

日常点検整備では、ブレーキやタイヤ、バッテリーなどの点検、3か月ごとの定期点検整備では制動装置（ブレーキ・タイヤ）や走行装置（ホイール等）、緩衝装置（サスペンション）や電気装置（点火プラグ）などの点検を行う必要があります。

出典：点検・整備の推進｜国土交通省
参照：https://www.mlit.go.jp/jidosha/anzen/03safety/inspection.html

問い合わせやクレームの対応

配送助手は、お客様の問い合わせやクレームへの対応などもします。お客様からの問い合わせやクレームについては、真摯に受け止めて適切な対応を心掛けるようにしましょう。

もし問い合わせ内容やクレーム内容に疑問があった場合は、ドライバーやベテランの人に聞いて判断し、対応するようにしてください。

お客様に誠意のある対応をすること、誤った対応をしないように自分で判断せず、分からないことは周囲に聞いて確認してから対応することが大切です。

配送助手として働くメリットは？

配送助手の仕事内容について紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。これらの仕事をする配送助手には、多くのメリットがあると言われています。

ここからは、配送助手として働くことにはどのようなメリットがあるのか具体的に紹介します。

• 未経験でも始めやすい
• 日当保証が付く場合もある
• 運転はドライバーさんがしてくれる

未経験でも始めやすい

配送助手はドライバーの指示に従って仕事をするため、未経験からでも始めやすいことがメリットでしょう。

配送助手の仕事をするにあたっては、とくに難しい資格や経験を求められることはありません。荷物の積み込みや荷下ろし、荷物の受け渡しをするような場合でも、基本的にドライバーがするため、ドライバーの指示通りに動ければ問題ないでしょう。

日当保証が付く場合もある

配送助手のバイトの求人の中には、日払いで日当保証が付いているものがあることもメリットでしょう。日当保証があることによって、配送助手の仕事が想定していたよりも短時間で終わったような場合でも、日当をしっかり支払ってもらえます。

配送助手の仕事は、時間がかかる場合もあれば、想定よりずっと早く終わってしまうような場合もあります。

時間給であれば早く仕事が終わると収入が減ってしまいますが、日当保証が付いている場合、早く仕事が終わることは大きなメリットでしょう。

運転はドライバーさんがしてくれる

配送助手の仕事は、あくまでもドライバーのサポートのため、運転を担当することはありません。車の運転が必要ないことから、運転免許証がない人でも配送助手として働けます。移動時間中には好きに過ごせる場合が多く、自由な時間が多いこともメリットといえるでしょう。

さらに、移動中の時間が時給に含まれることもメリットです。そのため、配送先が遠い場合は、短い実労働時間でしっかり収入を得られるでしょう。

配送助手がきついと言われる理由

配送助手の仕事には、未経験でも挑戦できることや日当保証が付く場合があること、運転しないといったメリットがありますが、その一方で「配送助手の仕事はきつい、つらい」という声があることも事実です。

ここからは、配送助手の仕事がきついと言われてしまうのはなぜか、その理由を紹介しましょう。

相性の合わないドライバーと組む可能性がある

配送助手とは、ドライバーのサポートをする仕事です。そのため、自分と相性の合わないドライバーと組んでしまうと、1日中気まずい思いをしたり、上手くコミュニケーションが取れずに怒られたりする可能性があるでしょう。

しかしながら、配送助手はどうしてもドライバーと一緒の時間が長くなる仕事です。相性については割り切って「仕事第一」と考え、どんなドライバーでもしっかりサポートする姿勢で取り組みましょう。

重い荷物を運搬する場合がある

基本的に、荷物の運搬はドライバーが主体となって行います。しかし、重い荷物がある場合は配送助手も手伝う必要が出てくるため、肉体的にきつい場合があります。

とくに、エレベーターがない建物の上階に配送しなければならない場合や、エレベーターがあっても使えないような場合、階段を使って手で運搬しなければならないでしょう。

配送助手の仕事をする際は、どんな荷物を配送しているのかもチェックしておくことをおすすめします。

収入は低い傾向にある

配送助手の仕事は、未経験でも始めやすい分、収入が低い傾向にあることで「きつい」と言われます。

配送助手とは、あくまでもドライバーのサポートが仕事です。加えて、運転等の責任があまりないこと、仕事量が少ないことが低賃金の理由でしょう。

運転免許証がなくても未経験でも始められるなどのメリットはありますが、高い収入は望めません。収入面で考えるのであれば、配送助手を続けるよりもドライバーになる方がよいでしょう。

配送助手に向いているのはどんな人？

配送助手の仕事にも向き不向きがあるため、以下で配送助手に向いている人について紹介しましょう。配送助手になることを検討している方は、自分が向いているかどうか知るためにぜひこちらをチェックしてみてください。

コミュニケーションが得意

ドライバーのサポートをする配送助手の場合、ドライバーとしっかり連携が取れるなど、コミュニケーション能力が高い人が向いています。

配送助手の仕事は、時として長距離移動になることがあります。長時間ドライバーと一緒にいても問題なく会話でき、ドライバーの指示をきちんと理解できるようなコミュニケーション力が必要でしょう。

ドライバーときちんとコミュニケーションが取れれば、仕事もやりやすくなります。

臨機応変に対応できる

配送助手の仕事として、お客様からの問い合わせやクレーム対応が入ることもあります。お客様からの問い合わせで配送先が変更になったり、何かしらの対応が求められたりすることがあるため、臨機応変に対応できる人が向いています。

逆に、立てられた予定通りに物事を進めたい人や、少しでも予定が変わってしまうと動けなくなってしまうような人は、配送助手の仕事にはあまり向いていないでしょう。

車に乗るのが好き

配送先が遠方の場合、実際の配送助手としての作業時間よりも車に乗っている時間の方が長い、ということも珍しくありません。

こういった理由から、配送助手には長時間車に乗っていても苦にならない人、車に乗るのが好きな人が向いているでしょう。

正確で丁寧な仕事ができる

配送助手は配送センターで配送ルートごとに荷物の仕分けを行います。配送に際して、配送ルートの道案内をすることもあるでしょう。

もし、荷物の仕分けを間違ったり道案内で迷ってしまったりすると、配送するのに必要以上の時間がかかるため、仕事に支障が出る可能性があります。

そのため、正確で丁寧な仕事ができる人は配送助手に向いているといえるでしょう。

体力がある

配送助手は荷物の仕分けや荷物の積み込み、荷下ろしなどの仕事を行います。基本的にドライバーが主体的に荷物の運搬を行うとはいえ、重すぎたり大きすぎたりする荷物を運搬する際には、配送助手のサポートは不可欠です。

そのため、配送助手には体力がある人が向いているでしょう。

収入が低くても楽に働きたい

配送助手がきついと言われる理由の1つとして、収入が低い傾向にあることが挙げられます。実際、仕事によっては数十分で終わったり、移動時間の方が長かったりして実労働時間が短いというのも特徴といえるでしょう。

収入が低くても、車の運転をする必要がなく、ドライバーのような責任を負う必要がないこと、作業時間が短時間になりがちなことから、楽に働きたい人に向いています。

配送助手とはどんな仕事か知っておこう

本記事では、配送助手の仕事内容や、きついと言われる理由について紹介してきました。配送助手は、重い荷物を運搬しなければならない場合もあるといったことから、きつい面もあるのは確かでしょう。

しかし、ドライバーのような責任はなく、実労働時間が短いなどのメリットもあります。

この記事を参考に配送助手の仕事についての理解を深め、自分が向いているかどうかチェックして挑戦してみましょう。