「検品の仕事はどういったものなのだろう？」
「検品作業をする際、何に気をつければいいのだろう？」
「検品する意味って何だろう？」
このように、検品という仕事をする際、疑問や不安を抱える人もいるのではないでしょうか。

本記事では、検品とはどんな仕事でどれほど重要性があるかの説明に加え、検品作業をアウトソーシングするメリットについても詳しく紹介していきます。

この記事を読むことで、検品の仕事内容や自社での検品とアウトソーシングでの検品の違いについても把握することができます。また、検品の仕事をする際にも、効率的かつスムーズに作業できるでしょう。

検品の仕事を探している人や、これから検品を行うという方は、ぜひこの記事をチェックしてください。

検品とは

検品とは、発注した商品が規格通りに納品されているか、その商品の品質・性能・数量を検査する作業のことです。

ここからは具体的に、検品とはどのような仕事でどのように行うのかを紹介していきます。

検品の仕事内容

発注した商品が規格通りに送られてきているかどうか、品質・性能・数量などが間違っていないかを確認・検査するのが検品の仕事です。

商品を出荷する場合も同じで、品番や数量に間違いがないか、破損しているものはないかの検査も行います。

検品作業は2種類に分かれる

検品作業には、入荷検品と出荷検品があります。

入荷検品とは、自社に納品された商品を伝票と照らし合わせ、実際の品番や数量と相違がないかを検査することです。この時、初期不良等がないかをはっきりさせるために、納品された商品に破損や汚損がないかの確認も同時に行います。

出荷検品の場合は、自社から発送する商品を注文書と照らし合わせ、品番・数量に間違いがないか、破損等はないかの検査を行います。

検品作業の重要性

検品作業は、商品の品質や数量を確認するためにも重要な仕事です。

もし検品を怠れば、注文より商品が少なく入荷していても気づくことができず、正しい在庫数が把握できなくなってしまいます。

また、品番や色違い、破損や初期不良などが発生していても弾くことができず、自社から不良品を発送してしまうなど、お客様からの信用を失う可能性もあります。

物流の世界では、「決められたものを決められた品質で決められた日までにお届けする」ことが必達のミッションです。

お客様の目線に立つと、不良品を発送したり納期遅延をする企業は信頼できません。たった一度のミスで、次回以降の発注を見送られてしまう可能性があります。

このように自社が損益を被らないためにも、検品作業は重要なものと言えるでしょう。

自社で検品を行う際に生じるトラブル

企業におけるリスクヘッジに欠かせない検品作業ですが、精度の高い検品作業をするには様々な課題が生じます。

ここからは、検品作業の際に企業が抱える主な問題を2点紹介していきます。

人的ミスが発生する確率が高い

検品を目視や手作業で行うことで、人為的なミスが起きる確率が高まります。

管理台帳を手書きで行っている場合は記入間違いによるミスが起きたり、目視で確認していると破損しているものや個数を数え間違えたりすることもあります。

また、検品するものの個数が多くなればなるほど時間もかかります。集中力が途切れると更に人的ミスは増える可能性があるため、検品作業は人的ミスが起こるリスクを想定しながら行いましょう。

コストがかかる

検品する商品が少なければ、人員も最小で行えるだけでなく通常業務との兼務もできます。反対に、商品数が多くなればなるほど人員が必要となり、兼務も難しくなるため時間的コストがかかります。

自社で精度の高い検品を行うにあたり、「検品のダブルチェックを徹底する」ことや「検品専用の機械を導入する」ことが考えられますが、そこまで自社で仕組みを整えたところで、人件費や設備投資費を回収できるかどうかは疑問でしょう。

検品は確かに重要な作業工程ですが、そこに資金を投入しすぎると、利潤追求の側面で大きな負担になる可能性があります。

検品作業をアウトソーシングするメリット

検品作業をアウトソーシングすることは、企業にとって多くのメリットをもたらします。検品作業には時間とリソースが必要で、自社だけで対応するのは困難な場合もあるでしょう。

ここからは、検品作業をアウトソーシングする具体的なメリットについて詳しく解説します。

検品ミスの減少

自社で精度の高い検品を目指すのであれば、マニュアル整備や教育・育成のための時間を確保する必要があり、時間的コストがかかってしまいます。

その点アウトソーシングでの検品は、すでに専門的な知識を持ったスタッフが対応するため効率が良いだけではなく、ミスや漏れのない質の高い検品を行ってもらえるでしょう。

固定人件費の削減

物流の仕事には繁忙期と閑散期があるため、繁忙期に合わせて人員配置をすると、閑散期に人件費がかかりすぎてしまう場合があります。

検品をアウトソーシングすることで繁忙期には人員を確保し、閑散期には人員を削減するなど、状況に応じての人員配置が可能となるため、固定人件費が削減できるでしょう。

設備を整える必要がない

検品の商品が多くなると、効率を上げるためにバーコードスキャンなどの設備導入も必要ですが、設備の導入やメンテナンス、バージョンアップにもコストがかかります。

検品をアウトソーシングすると、設備の買い替えや修理などの必要もなく、維持費などのコスト削減にもつながるでしょう。

まとめ

検品は物流の仕事の中でも非常に重要な役割を果たす作業です。商品の品質や数量を確認するこのプロセスは、顧客の満足度を維持し、返品やクレームの発生を防ぐために欠かせません。

検品作業は時間と労力を要し、専門的な知識やスキルも求められるため、企業にとって大きな負担となることがありますが、検品作業をアウトソーシングすることで、作業効率を向上させ、質の高い検品作業を実現できます。

アウトソーシングのメリットを最大限に活用し、負担やリスクを軽減しながら、より効果的な品質管理を行えるようにしましょう。