物流における梱包とは?仕事内容や梱包のコツ、梱包が重要視される理由について紹介!
- 軽作業
商品を輸送するときに、商品を箱に入れる「梱包」作業を行ないます。
梱包は物流の重要視されるのですが、
その理由にはどのようなことがあるのでしょうか。
本記事では、物流における梱包とは何か、
仕事内容や梱包のコツについて、詳しく解説します。
梱包とは
梱包とは、「荷造り」ともいわれ、輸送や保管中に商品が破損しないように守ることをいいます。
商品によっては、しっかり梱包をしておかなければ、
輸送中に商品が壊れてしまう可能性が出てしまいます。
商品を輸送するためには、梱包は重要なのです。
物流の梱包の仕事内容と梱包手順について
前述で梱包が重要であることをお伝えしました。
ここでは、物流の梱包の仕事内容や手順についてご紹介します。
物流の梱包以外の仕事内容については、株式会社ジャパン・リリーフの「物流倉庫の仕事内容は?身につくスキルやメリット・デメリットもあわせ紹介」にも
記載していますので、合わせて参考になさってください。
物流の梱包の仕事内容
梱包の仕事内容は、輸送する製品を段ボールなどの梱包材に入れ、
安全に輸送できる状態にパッキングすることです。
梱包作業の職場は、運送会社や倉庫、配送センターといった製造業・物流業の現場となります。
食品、電化製品、日用品、衣料品など、扱う商品はさまざまです。
物流の梱包手順
物流の梱包は、以下の手順で行なわれます。
手順①梱包材の選択
製品の大きさや重さに合った梱包材を選択します。
選択できれば、配送する製品を梱包材に入れます。
手順②緩衝材を入れる
梱包材に製品を入れた際に、製品がぴったりと梱包材に収まるとは限りません。
その場合は、エアキャップなどの緩衝材を梱包材と製品の間に詰めて、
輸送中に製品が動かないようにします。
そうすることで、輸送中に製品の破損を防ぐことができるのです。
手順③梱包材にガムテープを貼る
最後に、梱包材にガムテープなどで封をします。
重量がある製品の場合は、梱包材の底もガムテープで固定しておくことで、
底が抜けるようなことがなくなります。
物流の梱包作業のコツ
上記の流れで梱包作業を行ないますが、梱包作業のコツは、
製品の大きさに、ゆとりのある大きさの梱包材を選択するということです。
梱包材の大きさが小さいほど送料が安くなるなど、
コスト削減がでくきる面もありますが、
製品に対してゆとりのある大きさの梱包材を選ばなければ、
緩衝材が入れるスペースが少なくなり、輸送中に製品を破損してしまう可能性があります。
荷積み・荷下ろしの際に、運転手も製品が破損しないように気を付けていますが、
もしものことを想定して梱包作業を行なう必要があるのです。
梱包と包装の違いについて
ここまで「梱包」の話しをしてきましたが、
似たような言葉で「包装」という言葉があります。
包装には「工業包装」「商業包装」の2種類があるのですが、
「梱包」は工業包装にあたることから、梱包は包装の一種といえるのです。
梱包は輸送中や保管中の商品保護が目的です。
商業包装は、お中元やお歳暮など、商品の価値を高める意図があります。
一般に「包装」というと、商業包装をさすことが多いといえるでしょう。
物流の梱包で使用される資材の種類について
前述で梱包材について触れましたが、
梱包材はどのような種類があるのかみていきましょう。
物流の梱包で使用される梱包資材の種類
まず梱包資材の種類についてみていきます。
種類①段ボール
梱包資材で利用されることが多いのが段ボールです。
段ボールは三辺の大きさが60~200サイズのものが梱包に利用されています。
段ボールは厚みがあるものもあり、もちろん厚みがあるほうが
商品保護につながりますが、厚い段ボールはコストがかかります。
段ボールには、以下のような種類のものがありますので、
用途に応じて選択してください。
・ジッパー付き段ボール
・メール便対応段ボール
・テープ不要組み立て式段ボール
・長尺商材専用段ボール
種類②紙袋
段ボールのように強度はありませんが、コストを抑えたい場合に使用されます。
サイズは60~120サイズが多く、60サイズは角2封筒サイズで、
メール便にも対応しています。
破損の恐れが少ない製品を輸送する際に適している梱包資材です。
種類③ビニール袋
紙袋と同じく、段ボールほど強度はありませんが、コストが低いのが特徴です。
テープがついているビニール袋を使用すれば、梱包作業にかかる時間も短縮できます。
割れ物などには使用せず、衣服など使用するようにしましょう。
物流の梱包で使用される緩衝材の種類
次に、物流の梱包で使用される緩衝材の種類についてご紹介します。
種類①エアキャップ
一般に「プチプチ」ともいわれるビニール製の緩衝材です。
エアキャップは以下の種類があります。
シート | CD・DVD・陶器などを包む |
平袋 | 小さな部品やパーツ、酒類などを包む |
ロール | 自由な大きさに切りながら使える |
自由な大きさに切りながら使える突起には7mm~32mmの大きさがありますので、
梱包するものに合わせて使用しましょう。
種類②バラクッション材
バラクッション材は、繭と似たような形をした緩衝材です。
段ボールと商品の間の隙間に埋めるために利用されます。
1つずつの大きさが小さいため、わずかな隙間を埋めることができますが、
商品を完全に固定するのには適していません。
素材がコーンスターチのものは潰れやすいですが、
ポリエチレンやポリスチレンの合成樹脂製のバラクッション材では潰れにくいため、
強度を高めることが可能です。
種類③紙
紙は、段ボールと商品の隙間を埋めるために使われます。
会社では再生紙が使用が一般的ですが、新聞紙を使っても緩衝材の役割を果たします。
ただ紙は高い緩衝性は得られません。
隙間が多いと大量の紙が必要になる場合もあります。
物流で梱包を行うメリットを紹介!
物流で梱包を行なうことは、以下のようなメリットが挙げられます。
メリット①輸送効率が向上する
輸送する荷物が梱包されていないとどうなるでしょうか。
荷積みする際に、荷物を重ねて積むことができませんし、
輸送中に荷崩れを起こしてしまい、大切な荷物を破損する可能性が高くなります。
きちんと梱包することでこれらのリスクが軽減されますので、
輸送効率が向上し、安全に荷物を運ぶことができるのです。
メリット②顧客からの信頼度が向上する
例えば商品を購入して自宅に届いた際、きちんと梱包されている場合とされていない場合では、
きちんと梱包されているほうが安心感や信頼感が得られるでしょう。
当然のことながら、きちんと梱包されていることで、
自宅に商品が届いた際も、破損がない状態で届きます。
このように商品を丁寧に梱包することで、信頼度が向上するのです。
物流において梱包が重要とされるワケ
物流において、梱包は荷物を守るために欠かせないものといえます。
前述のように、梱包がなければ顧客からの信頼度も上がりません。
ただ注意していただきたいのは、過剰な梱包は顧客によっては嫌がる可能性があります。
なぜなら、梱包資材を廃棄する手間が増えますし、
送料を顧客が支払う場合、商品が小さいのにも関わらず、
緩衝材がたくさん入れられることで段ボールが無駄に大きくなり、
サイズアップによる送料が高くなるからです。
このように梱包は重要ですが注意しなければならないこともあることを知っておいてください。
まとめ
物流における梱包とは何か、仕事内容や梱包のコツについて、
ご理解深まりましたでしょうか。
梱包資材や緩衝材を使うことで、荷物を輸送する際に大切な商品を守ることができます。
梱包の手順についても記載しましたので、参考になさってください。
本記事を参考に、梱包について知っていただき、物流の仕事に関わってみてはいかがでしょうか。