軽貨物車両が故障したらどうしたらいい?対処法や注意点について解説
- 物流
「軽貨物車両が故障した場合はどうなるの?」
「どんな場合に軽貨物車両の保険が下りるの?」
「軽貨物車両をレンタルする場合にはどんなことに気を付ければいい?」
このように、軽貨物の運転手という仕事に興味がある人の中には、軽貨物車両が故障した場合どうすれば良いのか、不安に感じているという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、軽貨物車両が故障した場合の修理日数や、どのような車が代車として利用できるのか紹介しています。この記事を読むことで、軽貨物車両が故障した場合の対応について把握することができるでしょう。
また、軽貨物車両の保険なども紹介するため、軽貨物車両の保険の特徴について知りたい人も参考にできます。
軽貨物車両が故障した場合に、どうしたらいいのか知りたい人は、ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。
軽貨物車両が故障するとどうなる?
車の運転をするドライバーの場合、普段仕事で利用している軽貨物車両が故障すれば、仕事にも大きな影響があります。できるだけ車両のトラブルは避けたいものですが、万が一軽貨物車両が故障した場合はどうなるのでしょうか。
ここでは、軽貨物車両が故障した場合の修理日数の目安や、代車サービスについて解説していきます。ぜひ参考にしてみてください。
軽貨物車両の修理日数の目安
軽貨物車両の修理日数は、修理する箇所にもよりますが、一般的には1~8日程度が目安となります。たとえば、板金塗装を行う場合は、修理までに5日~1週間程度の日数が必要になります。
また、フレームまで修理が必要になる場合は、さらに5日~8日程度の時間が必要です。しかし、修理に必要な部品を取り寄せなければいけないケースでは、1カ月以上の時間がかかる可能性もあります。
そのため、軽貨物車両の修理を行う場合は、見積もりを依頼することで修理にどのくらいの日数が必要になるのか把握しておくことが大切です。
【注意】黒ナンバー以外の車両は代用不可
仕事で使用している軽貨物車両が故障した場合、カーリースを利用するのがおすすめです。ただし、軽貨物を運転するドライバーの場合、黒ナンバー以外の車両を代用することはできません。
白ナンバーや黄色ナンバーの車両は、自家用車用の車両です。自家用車用の車両を使って荷物配送の業務を行うことは、貨物自動車運送事業法に違反することになるため、軽貨物車両のドライバーの場合は、黒ナンバーの車しか代用することはできません。
出典:貨物軽自動車運送事業における軽乗用車の使用について|国土交通省
参照:https://www.mlit.go.jp/report/press/content/001518568.pdf
軽貨物車両の代車に新車・中古車は使用できる?
使用している軽貨物車両が故障した場合、カーリースではなく新車や中古車を購入するという選択肢もあります。ただし、一般的に新車の軽貨物車両を購入するには在庫があっても4日~1週間、在庫がない場合は1カ月ほどの時間がかかります。
また、中古車の場合は、早ければ2日ほどで納車できるケースもありますが、改めて整備が必要な場合には、1週間程度の時間がかかるケースもあるでしょう。
このように、新車や中古車を購入するには時間がかかる可能性が高いため、カーリースを利用したほうが、時間的にも、コスト的にもおすすめです。
軽貨物車両の保険
自家用車を運転している際に事故が発生した場合、加入している保険が下ります。しかし、仕事で使用している軽貨物車両で事故が発生した場合には、保険が使えるのかどうか、気になっている人も多いのではないでしょうか。
ここでは、軽貨物車両の保険について紹介していくため、参考にしてみてください。
軽貨物車両の保険に代車特約はつかない
代車特約(レンタカー費用特約)とは、交通事故によって車を修理しなければいけなくなった場合に、レンタカーを借りる費用を補償してくれる特約です。しかし代車特約は自家用車用の特約であるため、黒ナンバーの車両には代車特約はつきません。
また、黒ナンバーの任意保険には「臨時代替自動車特約」という特約がありますが、この特約は、代車を手配する際には使用できない場合があるため注意が必要です。
事故で代車用意の保険が下りる場合
軽貨物車両を運転している際にもらい事故が発生した場合は、代車用意の保険が適用されます。そのため、保険で代車を出してもらうことが可能です。
このようなケースでは、事故の相手の保険会社と交渉して費用を負担してもらうことになります。
親身になってくれる保険会社を選ぼう
前述のとおり、もらい事故の場合は、代車用意の保険が適用されます。ただし、任意保険会社は、自身に過失がある場合であれば保険金の支払いがあるため動いてくれます。100対0で相手に過失がある場合、保険会社は動いてくれません。
そのため、親身になってくれる保険会社を選ぶことが大切です。
軽貨物車両の代車に保険は使用できる?
軽貨物車両を運転する場合は、任意保険に加入しておく必要があります。軽配送業の場合は、任意保険に加入していることが契約条件になっているケースが多いです。
黒ナンバーの車両に適用できる任意保険は、大手の損保会社に限られていますが、加入しておくことで保険を使用することが可能です。
軽貨物車両をレンタルする時に気を付けること
本記事でも紹介してきたとおり、軽貨物車両が、故障した場合はカーリースを利用するのがおすすめです。実際に軽貨物車両をレンタルする際には、いくつか気を付けなければいけないポイントがあります。
ここでは最後に、軽貨物車両をレンタルする時に気を付けることを紹介していきます。
営業車を必ず借りる
自家用車である白ナンバーや黄ナンバーの車両を使って有償の配送業務を行うことは貨物自動車運送事業法違反になります。軽貨物車両をレンタルする場合は、必ず営業車を借りるようにしましょう。
そのため、必ず黒ナンバーの車両をレンタルするようにしましょう。
出典:貨物軽自動車運送事業における軽乗用車の使用について|国土交通省
参照:https://www.mlit.go.jp/report/press/content/001518568.pdf
利用期間によっては高くつくことも
カーリースにもさまざまな種類があります。最低利用期間が長いサービスを利用する場合、修理が終わってからも利用期間分はレンタルする必要があり、その分だけ費用が追加で発生します。
このように、最低利用期間が長いサービスを利用すると高くつくことから、損をする可能性があるため注意が必要です。
軽貨物車両の故障の対処方法を考えておこう
軽貨物車両が故障した場合には、カーリースを利用するのがスムーズです。また、カーリースを利用する場合は、どのくらいの修理期間が必要になるのか、きちんと見積もりを取っておくことが大切です。
ぜひ本記事で、紹介した軽貨物車両が故障した場合の修理日数の目安や、軽貨物車両の保険などを参考に、配送業務で使用している軽貨物車両が故障した場合の対処方法について、理解を深めてみてはいかがでしょうか。