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横持ちとは?輸送効率との関係性や縦持ちとの違いについて解説!

  • 物流

「横持ちってどういうもの?」
「なぜ横持ちが発生するの?」
「横持ちを減らすためにはどうすればいい?」
このように、物流業界に興味がある人でも、「横持ち」についてよく知らないという人は多いのではないでしょうか。

 

この記事では、横持ちの概要や横持ちが発生する原因をはじめ、横持ちは流通においてどのようなメリットをもたらすのかを紹介しています。この記事を読むことで、横持ちとはどのようなものなのか把握できるでしょう。

 

また、横持ちを減らすためのポイントや横持ちと縦持ちの違いなども紹介するため、どのようにすれば横持ちを減らせるのか知りたい人も参考にできます。

 

物流業界に興味のある方や、横持ちについて詳しく知りたい人は、ぜひ本記事を参考にしてみてはいかがでしょうか。

横持ちとは?

「横持ち」という言葉を聞いて、「荷物の持ち方」の種類とイメージする人は多いのではないでしょうか。しかしながら、物流業界での「横持ち」は全く意味が違います。

 

ここでは、物流業界における「横持ち」について解説していくため、どのようなものなのか参考にしてみてください。

ひと言で表すと「拠点間輸送」

物流業界における横持ちとは、拠点間輸送のことを意味しています。たとえば、社内物流で自社の店舗の荷物を送る場合に、自店で配達するのではなく、他の拠点を経由して荷物を送ることが「横持ち」です。

 

「何らかの事情があり、直接目的地へ荷物を運搬できない場合に発生する輸送」と考えると分かりやすいでしょう。

 

通常の場合、物流では最短距離で配送することで、いかに時間やコストを削減するかを優先します。しかし横持ちは、時間や距離よりも、配達業務を効率化するためには、どのルートで、どの拠点に荷物を輸送するかという部分に注力しています。

 

なお、横持ちが発生するケースには、在庫過多などの理由によって、自社内で拠点を移動させるケースも多いです。

運送や引越しの場面で生じる

運送における横持ちは、何らかの事情によって、目的地へ真っ直ぐに運搬できないことから、回り道を伴う輸送を指します。

 

引越しでの横持ちは、周辺の道が狭いといった理由から、引越しのトラックが住所の場所までいけない場合に、荷物をトラックから降ろして小運搬することを指します。

横持ちの発生要因とは?

流通では、目的地に真っ直ぐ荷物を届けることで距離や時間を最大限に短縮し、コストを削減します。

 

しかし実際には、倉庫の面積や機能といった制約があるため、直接配送することが難しく、横持ちが発生するケースも少なくありません。

 

また、生産量が常に一定であるとは限らないため、在庫が一時的に多くなれば、倉庫から物流センターへ移動させる横持ちが発生するケースもあります。

流通において横持ちはメリットになるのか?

流通における横持ちは、自社内で荷物をやりとりすることになるため、メリットにはなりません。むしろ、横持ちが発生した分の人件費や燃料費が増加します。

 

また、移動距離が長くなるほど時間給も増えることになるため、より多くの費用が必要になるでしょう。さらに、横持ちが発生して移動距離が長くなると、それだけタイムロスにも繋がります。

 

他にも、荷物の積み下ろしなどの回数が増えれば、それだけ破損のリスクも高くなるといったデメリットもあります。

横持ちは減らすと輸送効率が上がる

物流における横持ちは寄り道が発生することを指します。つまり、横持ちを減らせば目的地に直接荷物を配送できるようになるため、輸送効率が上がることになります。

 

実際には、横持ちをゼロにすることは難しいですが、できるだけ減らすことで業務効率を向上させられるでしょう。

横持ちを減らすための2つのポイント

横持ちが発生するとコストが増えタイムロスに繋がるため、横持ちはできるだけ減らすのが好ましいです。横持ちを減らすための対策としては、分散している拠点を一か所に集中するなどの方法があります。

 

ここでは、横持ちを減らすための2つのポイントを紹介するため、ぜひ参考にしてみてください。

機能集中型の拠点づくり

横持ちが発生する理由は、生産拠点や倉庫、配送センターなど、拠点の機能がそれぞれ分散されていることです。そのため、これらの機能を一か所の拠点に集中させることで余計な移動を削減することに繋がります。

 

つまり、拠点の数が減るほど横持ちも減ると言えるでしょう。

在庫の管理能力を上げる

在庫が増えれば、その分の保管のスペースが必要になり、倉庫が狭い場合は横持ちによって移動させる必要が出てきます。

 

そのため、生産管理や在庫管理といった在庫の管理能力を上げることで、横持ちの削減に繋がります。

横持ちと縦持ちの違いとは?

横持ちとは、自社内で荷物を輸送することを指します。真っ直ぐに目的地に荷物を輸送するのではなく、別の拠点へ寄り道することです。

 

一方、縦持ちとは荷物を上下に移動させることを意味します。

 

たとえば、ビルの1階から地下へ荷物を移動させたり、上階へ荷物を輸送させたりすることで、納品先がビルだった場合などに発生するのが「縦持ち」です。

無駄な横持ちを減らして輸送効率アップにつなげよう

倉庫のスペースや在庫管理などの問題によって横持ちが発生することがありますが、横持ちが発生することで費用の増加やタイムロスに繋がるという問題があります。

 

横持ちが多い場合は、適切な対策を取ることで横持ちの回数を減らしていくことが大切です。

 

ぜひ、本記事で紹介した横持ちを減らすための2つのポイントなどを参考に、無駄な横持ちを削減して、輸送効率を向上させられるようにしましょう。