運送業界でホワイト企業を見分ける目安とは?運送会社の仕事について紹介
- 物流
「運送会社の就職にはどのような職種があるの?」
「ホワイト企業を見分けるポイントは?」
「どのような会社がホワイト企業と呼ばれているの?」
このように運送会社への就職を希望している方で、運送会社についての全体像を把握したい方はいませんでしょうか。
本記事では運送会社の中でも、ホワイト企業と呼ばれる社員が働きやすい環境整備が行われている場所には、どのような共通点があるのか、実際にどのような会社がホワイト企業とされているのかを紹介します。
この記事を読むことで、運送業界の抱える現実やこれからの問題を押さえることができ、現状把握とこれからを理解できるでしょう。
ぜひ運送業界を検討している方は、この記事をチェックしてください。
運送会社の主な職種と仕事内容とは?
まずは運送会社には、どのような職種があるのかや、仕事内容について全体像を把握しましょう。仕事によっては、他の業種とは違うものもあるので、特徴を押さえてください。
仕事内容をイメージすることで、自分に合っているのかの判断材料にもなるでしょう。
営業職
営業職は、新規顧客の開拓や既存顧客に対して問題解決、要望提案などを行います。営業が契約することで、会社にとって利益を出せるかが変わっていきます。
会社によっては、新規顧客獲得のためにノルマが課せられ、日本全国や場合によっては海外の顧客と打ち合わせする機会もあるでしょう。いわばその会社の玄関口の役割を担っています。何かあれば取引先との話し合うため、コミュニケーション能力がある方がおすすめです。
ドライバー職
運送会社と聞いて、やはり1番に思い浮かぶのがドライバー職でしょう。ドライバー職は、主に貨物輸送や旅客輸送の2種があり、ものを運ぶか人を運ぶかで変わります。
また荷物の多さによって、トラックの大きさも変わるので、大型や中型ドライバーに分かれます。自宅への配達物を運ぶ人は、セールスドライバーと呼ばれます。
全ての仕事で荷物を目的の場所に届ける点では共通していますが、距離や貨物の種類などによって変動するものが大きいです。
管理職
管理職は、主に物流や配送、在庫管理などを担う職種になります。荷物に間違いがないかやどのくらい発注されているか、何がどれくらい必要なのかを判断し、発注数を決定するなどやることは非常に多くなっています。
配送スケジュールを製作したり、人員配置なども考えるために、全体の動きを把握し、指示出しがうまくできる人材が求められるのです。少しのミスで周りに影響が出やすいので、非常に難しい仕事とも言えるでしょう。
運送業界でホワイト企業を見分ける目安
ホワイト企業と呼ばれる会社には、働き続ける社員に何かしら仕事を続けられる要因があります。例えば、働く環境の整備がされているや、社員への教育方法が徹底されているなどです。
人によってこだわる点は異なるので、あなたが参考にすべき点を見つけ、ホワイト企業と呼ばれる会社はどのような数字を目安にすればいいのかを押さえてください。
ここでは運送会社でホワイト企業を見分ける目安を3つ紹介します。
残業時間
仕事の都合上、残業することはあるでしょうが、ブラック企業と呼ばれる会社は、残業時間が長い傾向にあります。また残業時間も明確に指示されない場合もあり、長時間労働へと繋がってしまうのです。
そのため入社を検討している場合は、その会社の残業時間を確認しておきましょう。ホワイト企業であれば、残業時間も少ないことや月に何時間までと決められている会社もあります。
特に職種によっても残業時間は異なるので、自分のやりたい職種の残業時間について調べるのがおすすめです。
離職率
会社の人の出入りが激しい会社であるかを確認しておきましょう。その際に目安になるのが離職率です。離職率は、入社した社員に対して辞めた社員の割合を示しています。
この離職率が高い場合は、入社した社員が辞めていく理由がどこかしらにあり、合わないと感じた部分があったからです。そのため離職率が低い会社であれば、社員が勤続し続ける環境整備ができていることにもなります。
ホワイト企業かどうかの目安に離職率を参考にすると良いでしょう。
平均勤続年数
離職率と同様に参考にするべき値として、平均勤続年数も参考にできる数字と言えるでしょう。平均勤続年数は、入社してから全体の社員が平均して約何年働いているかを示しています。
平均勤続年数が長い会社は、社員がその会社で働き続ける環境整備が整っていること、お給料が良い、自分に合っていると感じている人が多い傾向にあります。そのため他の会社と比較して、平均勤続年数が長い会社には、働き続ける理由があるので、探してみましょう。
自分に合った企業を選ぶ際のポイント
自分に合った企業であるかを選ぶ際には、あらかじめ自分の中にある条件と働く環境にマッチするかが非常に重要です。
まず運送業界に必要なことは、資格や運転経験、体力などが挙げられます。トラックドライバーなどは、大型や中型のトラックを運転するための資格が必要であったり、時には荷下ろしを自ら行うこともあるでしょう。また長時間の運転や移動により、体力面も必要です。
これらのように働く際に必要とされる能力や、離職率などの数字を参考にして、自分に合っている企業なのかを見分ける必要があります。
関連記事:「運送業及び運送ドライバーの年収を様々な観点から比較|高い収入を得る方法も解説」
ホワイト企業とされる運送会社5選
では運送業界の中では、どのような会社がホワイト企業とされているのでしょうか。ここでは実際にホワイト企業と称されている運送会社を5選紹介します。
これらの会社は、どのような点でホワイト企業と言われているかの理由を押さえ、会社を探す目安にしてください。またこれらの企業の数字を参考にするのも良いでしょう。
日本郵船
まずホワイト企業として挙げられるのが、日本郵政です。この会社は運送会社の中でも売上高も良く、平均年齢は39.8歳と他の会社と比較すると、若くなっています。。
企業規模が大きいため、関わる仕事のスケールが段違いで、ジョブローテーションが採用されており、数年に一度職種が変わる場合があるのです。さらに労働環境では、育児や病気になった際の休みが取りやすいという声もあります。
阪神阪急HD
阪神阪急HDは、関西方面の物流に大きな影響力がある会社です。会社の体制として、従業員が約2万人を超える中で、勤続年数は約20年と長い数字になっています。勤続年数が約20年というのは、他の会社と比較すると長い値であり、働き続ける環境が整備されていると言えるでしょう。
ワークライフバランスも適切であるという声も多数あり、運送会社としては非常に働きやすいでしょう。平均年収は約800万円であり、業界の中では高めと言われています。
アルプス物流
アルプス物流は、神奈川県に本社がある会社で、売上高は他の会社と比較すると低い値ですが、平均年収が約600万円と他の会社と引けを取らない額です。平均年齢は40.6歳で、秀でているわけではありませんが、比較的若い数字です。
また若いうちから様々な仕事を任せられられたり、海外への異動が可能であったりもします。さらに土日祝日が休日なので、オンとオフを切り替えやすいと言えるでしょう。
近鉄エクスプレス
近鉄エクスプレスは、平均年収は約810万円と安定感のある企業と言えます。また平均年齢が38.1歳と運送会社の中では、若い値を示しています。
他には財政が安定していたり、社員間での関係性や雰囲気が良かったりする評価もあるそうです。また仕事では個々の力量に頼っている傾向があります。
日立物流
日立物流は、運送会社の中でも平均年収が高く、約810万円となっています。また勤続年数が約20年であり、他の会社と比較すると長い値です。
コロナ禍であっても対策が充分にされており、社員が働く環境整備がされています。しかし勤務時間では不満を上げている人もいるので、家族との時間を大切にしたい人には合わない可能性があるでしょう。
運送業界の近年の動向は?
まず運送業界の現状としては、物流は社会を支える一大産業として、2018年では就業者が約258万人と全産業の約4%を占めています。特に宅配便の取り扱いに関しては、年々増加の傾向にあります。
しかし課題としては。トラックドライバーが不足しており、ドライバーの高齢化も進んでいます。そのため労働条件の緩和や、改善が求められています。
現在では、政府機関によって長時間労働の是正や労働条件の改善がされています。今後も輸送物は、増加傾向にあるので運送業界はなくてはならない職になるでしょう。
ホワイト企業の運送会社への就職を目指してみよう
ここまで運送会社の職種や仕事内容、ホワイト企業を見つける際のポイントなどを紹介してきました。改めて参考になる点はありましたでしょうか。
運送会社では、他の会社と比較すると体力が必要であるため、特に勤続年数や離職率の値を見ておくことで、社員が長く働ける環境整備が行われているかを参考にできます。またホワイト企業を5選紹介したので、その企業の離職率などを調べてみるのもおすすめです。
ぜひ運送会社に就職を検討している方は、不明な点を少しでも無くし、長く働ける会社を見つけてください。