トラックが自動運転になる未来も遠くはない!?自動運転の課題やメリットなどについても紹介!
- 物流
年々、自動運転の技術のけ研究開発が進められており、
トラックにも自動運転技術が搭載されています。
トラックの自動運転は、トラック運転手を大きくサポートしてくれるに違いありません。
本記事では、トラックの自動運転、自動運転の課題やメリットについて、詳しく解説します。
トラックに自動運転技術が搭載!?機能は?
今後、自動運転技術はますます普及していき、物流業界にもその波はやってきています。
ただ無人トラックの普及にはまだまだ課題が多く残されており、
完全実現には時間がかかりそうです。
2023年8月現在、日本におけるトラックの自動運転技術は、
世界で初めて自動運転レベル3を実現しました。
実際に自動運転レベル3までの技術を搭載した商業市販車が実用化されているのです。
自動運転レベル3では、自動運転中はハンドルを手から離す
「ハンズオフ」の状態にできます。
ハンズオフ中は、運転席に座りながら、座席でくつろいでいていいのです。
また自動運転レベル3では、自動運転中にドライバーが前方を見ていなくてもいい
「アイズオフ」も実現しています。
アイズオフが導入されたことで、
運転中のカーナビ操作やモニターでDVDを視聴していても問題ありません。
ただ自動運転が可能なのは高速道路などに限られているのです。
また自動運転システムが作動できなくなった場合は、
ドライバーが従来通り運転する必要があります。
トラックが自動運転になるメリット・デメリット
トラックが自動運転になるにはメリットもあれば、デメリットもあります。
ここではどのようなメリット・デメリットがあるのかみていきましょう。
トラックが自動運転になるメリット
まずはメリットについてみていきます。
メリット①安全運転が行なえる
自動運転では、通信システムが作動するため、
前方車両との車間距離が一定に保たれます。
そのことで追突事故が減少し、安全・安定に走行することが可能です。
メリット②燃費が向上する
前述のように前方車両と一定の距離を保ちながら走行するため、
後続車両は空気抵抗が少なくなることから後続車の燃費が向上します。
また一定の速度を保って走行することから、さらに燃費向上が期待できるのです。
メリット③ドライバー不足を解消できる
自動運転が採用されることでドライバー不足の解消が実現できます。
今後、自動運転レベルが向上していくことで、
完全無人化の長距離運転が現実のものになるのです。
メリット④輸送が効率化される
ドライバーには休憩時間が必要で、
休憩する際は運転を中断してトラックを停車させなければなりません。
しかし自動運転が採用されることで、ドライバーは自動運転中に休憩することができ、
休憩をとりながら次の目的地へ移動できるため、輸送が効率化されるのです。
メリット⑤運転の安全性が確保される
大きくて重いトラックは、安全に運転しなければ大事故を引き起こしてしまいます。
ただドライバーは、長時間勤務や時間指定厳守など、
さまざまなストレスにさらされていることから、人為的ミスが発生する可能性が高いのです。
自動運転の実現により人為的ミスが減少し、運転の安全性が確保されます。
トラックが自動運転になるデメリット
続いて、デメリットについてみていきましょう。
デメリット①ドライバーの失業率が増加する
自動運転が採用され、安全無人化が実現されると、
ドライバーの仕事が失われることになります。
完全無人化が達成されたとしても、
人手がまったく必要ではないというわけではありませんが、
ドライバーのし失業率が増加することは必至でしょう。
デメリット②高速道路で専用レーンの敷設が必要
自動運転トラックが高速道路を走行する際は、専用レーンの敷設が必要になります。
自動運転ではないトラックや乗用車と混同しての走行は、
事故などのリスクが高いことから専用レーンが必要なのです。
デメリット③法整備に時間がかかる
自動運転が現実のものになった際、
自動運転中の事故や交通違反に関する法整備をしなければなりません。
法は人間の行動を規制するものとして存在していますが、
自動運転に適用するためには、さまざまなことを考えなければならないことから、
法整備までには時間を要するでしょう。
トラックの自動運転に向けての課題とは?
トラックの自動運転にはさまざまな課題を解決していかなければなりません。
では実際にどのような課題を抱えているかご紹介します。
課題①道路交通法の課題
前述のように、法は人間の行動を規制するために成立したものですが、
自動運転中に車両が交通違反行為をした場合に、
どのように対処するかを考えなければなりません。
自動運転が道路交通法を遵守しながら走行するためには、
人間のように柔軟なAIを搭載した自動運転の開発が求められるのです。
例として、自動運転が信号を認識する能力をもっていたとしても、
道路交通法第7条の「警察官なの手信号等」にあるように、
自動運転に手信号を認識させることは容易ではありません。
このように、適切な法改正ならびに、高度な技術発展を進めていく必要があるのです。
自動運転車の実技試験
自動運転車が道路交通法を遵守しながら走行するためには、
車両の実技試験を実施する必要があります。
機関的な問題がないことを確認することはもちろんのこと、
法律を守って走行できているかをチェックする必要があるのです。
いわば、人間が免許を取得する際の実技試験を
自動運転者に受けさせなければなりません。
他の車両と共存して走行するためには、
自動運転車が万全な体制でなければ実現が難しいでしょう。
トラックの自動運転はいつから?
大型トラックの自動運転について、2024年1月現在で、
自動運転レベル2まで実用化されています。
自動運転レベル2は、前述のように「ハンズオフ」が可能なレベルです。
2024年7月現在、トラックは自動運転レベル4の
実用化が進められている段階となっています。
自動運転レベル4は、限定された地域において、
システムがすべての動的な運転タスクを担い、
作動継続が困難な場合にも対応する「ブレインオフ」とよばれるレベルです。
自動運転レベル4は、2023年4月に改正された道路交通法により、
国内でも解禁されました。
2023年4月の改正では、自動運転で走行する自治体の
公安委員会の認可を受けた状態のみ、自動運転が許可されたのです。
ただ走行できる範囲は、人が少ない過疎地域や特定の施設内に限定されており、
一般道を自由に走行できる状態ではありません。
物流サービスにおいて、トラックの高速道路走行や、
限定地域においての無人自動配送サービスについては、
2025年以降の達成を目標としています。
自動運転が達成されれば、
トラックドライバーの負担軽減につながることは間違いありませんので、
早期実現が望まれています。
まとめ
トラックの自動運転、自動運転の課題やメリットについて、
ご理解深まりましたでしょうか。
トラックが自動運転化されることで、2024年問題の解決に一躍買うことになります。
トラックの自動運転については、メリット・デメリットがありましたが、
今後はデメリットを解決していくことが望まれます。
株式会社ジャパン・リリーフの「トラックを運転する時のコツとは?乗用車との違いや注意点も合わせて紹介」にもあるように、
トラックは人間が操作する際も、十分に気をつけなければなりません。
自動運転になった場合、死角が多いトラックを自動運転が操作する際は、
高いレベルの運転技術を搭載した自動運転が求められます。
本記事を参考に、トラックの自動運転について知っていただき、
今後のレベル向上に期待しましょう。