ドライバーの仕事は未経験でも始められる？仕事内容ややりがいについてご紹介！
- トラックドライバー
- その他ドライバー
「ドライバーって経験がなくても始められる仕事なの？」
「ドライバーになるとどんなメリットやデメリットがあるの？」
人や物を運ぶドライバー業に興味があっても、未経験であることが心配な人や、実際の仕事内容についてよく分からない人もいるでしょう。
本記事ではドライバーの仕事の内容や、仕事をする上でのメリット・デメリットなどについて紹介しています。
この記事を読むことで、ドライバーの仕事への理解が深まり、実際に仕事に就くかどうかを判断できるようになるでしょう。また、ドライバーに向いている人に関しても紹介しているため、自分がドライバーに向いているかどうかの判断材料になります。
ドライバーの仕事を検討しているけれど疑問や不安がある場合は、ぜひこちらの記事をチェックしてみてください。
ドライバーの種類
ドライバーは、「トラックドライバー」や「タクシードライバー」、「バスドライバー」や「送迎ドライバー」などの種類があります。
以下で、各ドライバーの仕事内容について具体的に紹介していくので、参考にしてみてください。
大型トラックドライバーの仕事内容
大型トラックドライバーは、個別の会社やコンビニ等のルート配送、宅配サービスの長距離輸送、引っ越しなどが主な業務です。
具体的な仕事内容として、荷物の集荷や梱包、荷積みや荷下ろし、配送や配達などが挙げられます。勤務先にもよりますが、大型トラックドライバーが配送時、配送先やその近隣へのセールスを行う場合もあるでしょう。
タクシードライバーの仕事内容
タクシードライバーの主な仕事は、タクシーに乗せたお客様を目的地まで安全に送ることです。また、乗車記録の記載やお客様の忘れ物の管理を行い、他には車内外の清掃や車両点検なども仕事内容に含まれます。
タクシードライバーとしてスムーズに仕事をするためには、周辺の地理や時間帯による道路の混み具合といった、知識と状況の把握が必要になるでしょう。
また、お客様が乗り降りする際に手助けしたり、運転中にお客様とコミュニケーションをとったりすることも、業務の1つとなっています。
バスドライバーの仕事内容
バスドライバーは、お客様を乗せたバスで、決まった道を時間通りに運転します。大体、早朝・日中・深夜の3つの出勤パターンがあり、約8～12時間勤務と定めている企業が多いでしょう。
種類としては、路線バスや高速バスの他に、観光バスや送迎バスのドライバーがあります。普通車と違って大型車のため、運転は難しいといえるでしょう。また、お客様も乗せているため、繊細な運転技術が求められます。
それぞれの仕事のやりがいと厳しさ
ドライバーの仕事は、どのような車を運転するかによって仕事内容が異なりますが、仕事のやりがいや苦労も、それぞれに違いがあるでしょう。
ここからは、各ドライバーの仕事のやりがいと厳しさについて紹介します。ドライバーの仕事に就くかどうか迷った際は、こちらを参考にしてみてください。
トラックドライバーのやりがいと厳しさ
人々の生活を支えていると自負しており、運転や車自体が好きであるために仕事にしている人は、トラックドライバーにやりがいを感じることがあるでしょう。
しかし、時間厳守のプレッシャーや長い業務時間、不規則な生活といった精神と肉体的な負担がかかるため、厳しさを感じる可能性もあります。
その一方で、1人作業の時間が長いことにより人間関係の煩わしさを考える必要が減り、資格やスキルがあれば収入アップする可能性が期待できるでしょう。
タクシードライバーのやりがいと厳しさ
タクシードライバーのやりがいは、さまざまな人と出会えることや地理に詳しくなれることです。加えて、自分のペースで仕事ができ、頑張ったら頑張っただけ給料という成果がもらえることもあるでしょう。
その一方で、長時間労働で生活が不規則になりやすく、対人でのトラブルが発生するという厳しさがあります。
タクシードライバーをすることで土地勘を得られ、普通に暮らしていては出会えないような有名人と出会う機会もあるでしょう。隔日勤務であれば休日が多く、勤務時間中もお客様のいない時間は自由に過ごせます。
しかし、さまざまな人と出会うことで、質の悪いお客様とトラブルになることや、事故・事件に巻き込まれるリスクがあるでしょう。
バスドライバーのやりがいと厳しさ
バスドライバーのやりがいは、人々の生活に役立っているという自負を得られることでしょう。反対に、交通事故のリスクやトイレへの行きにくさ、ドライブレコーダーによるプレッシャーといった厳しさも存在します。
バスは移動手段の1つとして多くの人から重宝されており、バスドライバーは人々の生活を支えているという、やりがいを得られやすい仕事です。
その一方で、バスドライバーは日々運転を仕事にしていることから交通事故にあうリスクがあり、運転の業務中にトイレに行きにくいといった厳しさがあります。
また、バスには事故やトラブルの証拠を残すためにドライブレコーダーが設置されていますが、ドライバー自身の言動も残されるため、プレッシャーに感じるドライバーもいるでしょう。
ドライバーになるメリット
ドライバーになることのメリットは、以下の4点が挙げられるでしょう。
・運転技術が向上する
・地理に詳しくなる
・高年齢まで働きやすい
・頑張れば頑張った分だけ給料に反映されやすい
ドライバーは車の運転が仕事になるため、仕事を続けるうちに自然に運転技術は向上していきます。例えば、近道や混みにくい道の知識、美味しいお店の情報といった、土地勘にも詳しくなれるでしょう。
ドライバーとして運転可能な基準を満たせているのであれば、高年齢でもドライバーとして働けます。歩合制の仕事が多く、働けば働いただけ給料として還元されることもメリットのひとつです。
ドライバーになるデメリット
ドライバーになることのデメリットとしては、以下の2点が挙げられます。特に高年齢になると、ドライバーの仕事がきついと感じることがあるでしょう。
・高齢でのドライバーは身体がきつい
・長時間労働になる場合がある
ただし、昔よりもトラックの快適性は上がっており、快適に過ごすためのグッズも充実しているため、負担を軽減できる可能性はあります。また、場合によってはドライバーを続けず、運行管理者としてステップアップできることもあるでしょう。
長距離輸送をするドライバーであると、長時間労働になってしまう場合がありますが、途中で休息時間を取るように義務付けられています。劣悪な環境でなければ、長時間労働を課される心配はないでしょう。
出典：自動車運送事業の運行管理者になるには｜国土交通省
参照：https://www.mlit.go.jp/about/file000064.html
出典：トラック運転者の労働時間等の改善基準のポイント｜厚生労働省
参照：https://www.mhlw.go.jp/content/001035021.pdf
ドライバーの仕事は未経験でも始めやすい！
ドライバー業は、未経験でも始めやすい仕事と言われています。ドライバー経験のない人でも、応募すれば採用してもらいやすいでしょう。
ここからは、なぜドライバーは未経験でも始めやすいと言われているかを、4つの理由で紹介します。
応募可能な年齢が幅広い
ドライバーは幅広い年齢の人を募集しているため、年齢で応募を諦めることはあまりないでしょう。
これは、トラックドライバーとして活躍している人の年代が、約20～50代と幅広くなっていることが理由です。活躍できる年齢の層が幅広いことから、約40～50代で未経験の人でも、始めやすい仕事でしょう。
もともと長距離ドライバーとして働いていた人が高齢になり、身体のきつさから他のドライバーに転職するというケースもあります。
出典：トラック運送業の現況について｜国土交通省
参照：https://www.mlit.go.jp/common/001225739.pdf
会社負担で資格が取れる
運転免許を取得していない人でも、会社負担で資格を取得させてくれる会社があるため、未経験の人も始めやすいでしょう。
未経験の人の中には、そもそも運転免許を持っていない人がいます。そういった未経験者でも、会社が設けた資格取得支援制度（免許取得支援制度）を利用して資格取得が可能です。
こちらの制度を利用すれば、資格・免許取得費用の一部、または全額を会社が負担してくれるでしょう。
業務への適応がしやすい
ドライバーの仕事は運転することと荷役作業（荷物の受け渡し）が主で業務内容が少ないため、すぐに業務に適応できるでしょう。
運転といっても、複雑な輸送は多くありません。未経験者の場合は、決まった店舗や事業所に荷物を配送するルート配送を選べば、毎回同じ道順を運転するため、業務への適応が早いでしょう。
また、運ぶ荷物によっては、ドライバーの業務が運転だけになる場合があります。例えば、畜産のように特殊な荷物を運ぶ場合です。食料や日用品などを運ぶ場合は、運転だけでなく荷物の積み下ろしといった荷役作業も発生するでしょう。
アルバイトから始められる求人が多い
最初から正社員のドライバーになるのではなく、まずはアルバイトで始め、ドライバーとしての経験を積むことができます。これは、ドライバーの雇用形態には正社員以外に業務委託、単発（スポット）やアルバイト・パートなどの種類があるためです。
ドライバーであればアルバイトや単発での仕事も多いため、気軽に始めやすいでしょう。雇用形態によって勤務時間や福利厚生などに差はありますが、試してみたい人や経験を積みたい人には、アルバイトから始めるのがおすすめです。
ドライバーに向いている人は？
ドライバーは運転免許があれば始められる仕事です。しかし、人によって向き・不向きがあるでしょう。
以下では、ドライバーに向いている人とはどのような人かを紹介します。ドライバーになることを検討している人は、こちらを参考にしてみてください。
長時間の運転が平気な人
ドライバーの主な仕事は運転であるため、元より運転が好きな人や、長時間の運転が苦にならない人が向いています。
特に長距離トラックドライバーの場合、片道約300kg以上の距離を運転するようなこともあるでしょう。
長時間運転しなければならないため、長時間の運転がきつい人や、運転自体を好まない人にはあまり向かないといえます。場合によっては、昼夜関係なく運転することもあるでしょう。
単純労働の働き方が苦にならない人
ドライバーの主な仕事は運転と荷役作業という単純な作業であるため、単純労働の繰り返しという働き方が苦にならない人が向いています。
同じような仕事を長く続けることが苦痛な人や、飽きやすい人には向いていません。飽きずに続けられる人、むしろ単調な作業が好きな人、丁寧な作業を続けられる人が向いているでしょう。
またドライバーとして働く際、車に乗るのは基本的に1人です。仕事の時間のほとんどを1人で過ごすことが苦にならない人、マイペースに仕事をしたい人にも向いているといえます。
自分の車を持っている人
自分の車を持っている人であれば、軽貨物ドライバーを始められるきっかけとなるでしょう。
軽貨物運送の仕事の依頼は、車両持ち込みが前提となっているケースが多いことが理由の1つです。レンタルで車を貸してくれる会社もありますが、そういったケースは少ないでしょう。自分の車がなければ、レンタルやリースで車を用意しなければなりません。
車があれば、軽貨物運送を始められるため、業務委託やフリーランスで受けられる仕事の選択肢が広がります。
まとめ
ドライバーは、主に車の運転と荷物の積み下ろしといった業務を行う仕事です。業務内容が少ないことから未経験者でも適応しやすく、ドライバーとして活躍している人の年齢層が幅広いことで、年齢を問わず始めやすい仕事でもあります。
また、運転免許のない人でも、資格取得を支援してくれる会社も中にはあるため、働きながら資格を取得することは可能です。
ドライバーになることを検討している人は、経験の有無や年齢を気にせず挑戦してみましょう。心配や不安なことがある場合は、アルバイトなど短時間の勤務から始めてみることをおすすめします。
