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トラック運転手の腰痛対策方法とは?原因や労災認定についても解説

  • トラックドライバー

「トラック運転手の職業病である腰痛の原因って何?」
「トラック運転手ができる腰痛対策の方法を知りたい」
このように、トラック運転手がかかりやすい腰痛に対しての疑問や、腰痛対策に関する興味を持っている人もいるのではないでしょうか。

 

本記事では、トラック運転手の腰痛の原因などの基礎的な知識を紹介するとともに、労災認定されるのかどうか、おすすめの腰痛対策方法を解説しています。

 

この記事を読むことで、トラック運転手が抱えやすい腰痛の原因について把握することが可能です。その知識をもとに、どのようにすれば腰痛を解消できるのか、長時間運転をする人にもおすすめの腰痛対策が実践しやすいでしょう。

 

トラック運転手を目指している人やトラック運転で腰痛に悩んでいる人は、ぜひこの記事をチェックしてみて下さい。

トラック運転手が腰痛になる原因

物流業界に欠かせない存在であるトラック運転手は、職業病として腰痛に悩まされる人が多い傾向にあります。このためトラック運転手として活躍する人の中には、腰痛を予防したいと考えている人も少なくないでしょう。

 

ただ腰痛を予防改善するためには、まずは腰痛になる原因について把握しておかなければいけません。ここからは、トラック運転手が腰痛になる原因について解説します。

長時間同じ姿勢でいることが多いため

腰痛になる原因のひとつとして挙げられているのが、長時間同じ姿勢でいることが多いことです。

 

トラック運転手は荷物を運搬するために長距離または中距離の移動をしなければならず、結果として長時間同じ姿勢でトラックを運転しなければいけないケースが多く見受けられます。

 

長時間同じ姿勢を続けていると腰の筋肉が緊張してしまうため、血流が悪くなって腰痛を発症しやすくなります。

 

出典:腰の痛み|医療法人良花会 整形外科とくはらクリニック
参照:https://tokuhara-clinic.com/lowerback/

血流が悪くなっているため

トラック運転手の腰痛の原因として主に挙げられやすいのが、血流が悪くなるためです。トラック運転手は長時間の運転で同じ姿勢が続きやすく、人によっては座り方が途中で崩れてしまうこともあります。

 

そうすると上半身の体重を腰で支えなければならなくなり、どんどん血流が悪化してしまいます。

 

出典:腰痛とは(原因別に治療法を解説)|医療法人メディカルフロンティア
参照:https://mdf.or.jp/lpain/

座り方・姿勢が悪いため

ほかにもトラック運転手の腰痛は、座り方や姿勢が悪いために引き起こされることもあります。

 

長時間運転をしていると背骨が曲がりやすくなり、猫背になったり座る姿勢が悪くなってしまったりすることが少なくありません。そうすると重力の影響を受けて腰に大きな負荷がかかってしまい、筋肉も緊張しやすくなることから腰痛につながってしまいます。

 

出典:vol.35姿勢による腰の負担 ~椎間板内圧の変化~|タカハラ整形外科クリニック
参照:https://takahara-clinic.com/column/201802.html

トラック運転手の腰痛は労災認定される?

トラック運転手の腰痛に関しては、仕事が原因で引き起こされるものであれば労働災害として労災認定が下りるようになっています。ただ全てが労災認定されるというわけではなく、以下の認定要件のいずれかに当てはまるかどうかがポイントです。

 

・災害性の原因による腰痛
・災害性の原因によらない腰痛

 

災害性の原因による腰痛とは、重いものを搬入している際に何らかの理由で急激な力の作用が発生したなど、仕事中に突発的に起きたものを指します。

 

それに対して災害性の原因によらない腰痛は、重量物を取り扱う仕事をしていて作業の仕方や従事する時間が原因で起きたものを指します。ちなみにこちらは、就業してから3ヶ月以上経過していることも条件です。

 

これらの認定基準のいずれかに当てはまったうえで、医師から療養の必要があると判断されれば労災認定を受けられます。

 

出典:腰痛の労災認定|厚生労働省
参照:https://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/roudou/gyousei/rousai/111222-01.html

トラック運転手の腰痛対策方法

トラック運転手は仕事や作業の都合上、腰痛になってしまうリスクを抱えています。ただ何らかの対策をすることで腰痛のリスクを軽減することができるため、出来る限り各自で腰痛対策を実践していくことが大切です。

 

ここからは、トラック運転手におすすめの腰痛対策方法を6つ解説します。

正しい姿勢で座る

姿勢が悪い状態だと腰痛を発症または悪化させてしまうため、まずは正しい姿勢で座るように心がけます。正しい姿勢で座る際のポイントは、シートの奥に腰を掛けて背骨が真っ直ぐになるようにすることと、座面の高さを腰よりも少し低くなるように調整することです。

 

ほかにも顎を引いてお腹に力を入れるようにする、膝を伸ばしすぎないようにシートの位置を調節する、ハンドルの持ち方に注意するなど、様々なポイントを意識しましょう。

自分の体に合うようにシートを調節する

シートの位置を調節するのはもちろん、自分の体に合うようにシートそのものを調節することも腰痛対策として重要な方法です。自分の体に合っていないシートに長時間座り続けていると腰痛になりやすいだけではなく、余計な疲労を溜めてしまいます。

 

ただ高さなどを調節してもどうしても自分の体に合わない場合があるため、そのような時にはタオルやクッションを活用して自分の体に合わせるのもおすすめです。

腰痛対策グッズを使用する

腰痛対策グッズと呼ばれる腰痛予防のグッズを使うことで、事前に腰痛を予防することができます。

 

一般的な腰痛対策グッズとして挙げられるのがコルセットですが、長時間同じ姿勢が続くトラック運転手におすすめの腰痛対策グッズとして挙げられているのがランバーサポートです。これは、背もたれに設置するタイプの姿勢矯正グッズとなっています。

 

設置するだけで骨盤や背骨を正しい位置に矯正してくれ手軽で使いやすいため、車両に設置してある場合は上手く活用しましょう。

アフターケアをしっかり行う

長時間の運転をした後、心身の疲労をそのままにして、蓄積させていると腰痛が発症もしくは痛みが悪化してしまう可能性があります。そのためアフターケアをしっかり行うことで蓄積した疲労を解消して、腰への負担を軽減させることが可能です。

 

アフターケアとしてはストレッチや睡眠などが挙げられますが、特におすすめなのがお風呂に浸かることです。お風呂に浸かることで全身の血行を改善し、固まってしまった筋肉を柔らかくする効果が期待できます。

 

さらに体が温まって良質な睡眠につなげることができるため、40度前後のお湯にゆっくり浸かってアフターケアをすることが大切です。

休憩と水分補給はこまめに行う

腰痛対策として意外と重要なのが、休憩と水分補給です。前述したように、腰痛は心身の疲労が蓄積した結果で起きやすいため、こまめに休憩を取って体を休ませてあげる必要があります。また休憩時にストレッチをして血行を良くしてあげることも大切です。

 

そして体は水分が不足してしまうと血行不良に陥ってしまうだけではなく、血液をドロドロにしてうっ血しやすい状態を作り出してしまいます。このため、休憩の際に温かい飲み物で水分補給をしっかり行うことも必要です。

 

出典:血流を良く|医療法人社団慈京会 五十子クリニック
参照:https://www.irakoclinic.com/archives/14365

足元のスペースを広めに取る

足元が狭いと身動きが取りにくくなることから、姿勢を崩しにくくなる、一度姿勢が悪くなっても戻しにくいなどのデメリットが生まれやすいです。

 

そのため、足元はある程度自由に動かせるようにスペースを広めに取っておきましょう。そのうえでつま先立ちを定期的に行うなど足を動かすようにして、血行不良にならないようにすることも大切な腰痛対策と言えます。

トラック運転手の腰痛対策方法を知っておこう

トラック運転手は長時間の運転をしなければいけない都合上、どうしても腰痛になってしまうリスクを抱えやすいです。ただ腰痛になる原因を理解したうえできちんと対策方法を知っておけば、腰痛を予防できるほか、発症しても痛みを軽減することができます。

 

そのためトラック運転手として活躍している人は、今後も快適に仕事を続けていくために、腰痛対策方法を把握したうえでできる対策を実践していきましょう。