宅配ドライバーの仕事内容とは?きついってホント?開業方法についても紹介!
- トラックドライバー
ネットの普及により、宅配ドライバーの忙しさは増しています。
求人をみても宅配ドライバーの募集は絶えることはなく、人手不足が窺えます。
日常生活でもよくみかける宅配ドライバーはどのような働きをしているのでしょうか。
本記事では、宅配ドライバーの仕事内容や開業方法、
また仕事はきついのかについて詳しく解説します。
宅配ドライバーの仕事内容と一日の流れ
宅配ドライバーの仕事は車を運転して、荷物を届けることです。
ここでは宅配ドライバーの仕事内容と一日の流れについてみていきましょう。
求人Naviの「宅配業の仕事内容・収入について解説!メリットやデメリット・向いている人とは?」の記事でも
宅配業の仕事内容について紹介しておりますのでそちらも併せてご覧ください。
宅配ドライバーの仕事内容
宅配ドライバーは基本的に担当する地域が決まっており、
担当エリアの中で以下のような仕事を行なっています。
仕事内容①荷物の受け取り
宅配ドライバーが宅配する荷物は、物流センターから各営業所に届きます。
届いた荷物の状態を確認し、
宅配ドライバーは自分が担当する地域の荷物を車に積み込みます。
仕事内容②宅配する
荷物を車に積み込めば、宅配へと出発です。
効率よく宅配するために、あらかじめ回る順番を決めておき、
荷物も取り出しやすいように工夫して積み込んでいるドライバーがほとんどでしょう。
届け先に直接手渡しで届けることが基本ですが、
不在の場合は再配達する場合がありますし、
最近では置き配といって、
玄関先に荷物を置いておくことで宅配完了となる場合もあるのです。
仕事内容③集金
代引きや着払いの荷物の場合は、集金することもあります。
金額を間違わないよう代金を受け取ったり、領収書を発行する業務も担います。
仕事内容④集荷
お客様から宅配する荷物を預かりに行く場合もあります。
個人宅へ伺うだけでなく、コンビニでも集荷するお客様の荷物がありますので、
色々なところを回らなければなりません。
宅配ドライバーの一日の流れ
宅配ドライバーの仕事をしている方は、
どのような一日を過ごしているのかの一例をみていきましょう。
時間 | 内容 |
7:00 | 〇出勤・アルコールチェック
・出勤を会社に報告 ・酒気帯びや飲酒状態でないかを確認 |
7:30 | 〇荷物の積込
・物流センターから届いた荷物を自分の車に積み込み ・効率よく回れるよう、積む順番を考える必要あり |
8:30 | 〇宅配開始
・届け先へ荷物を宅配 ・不在の場合は不在票を発行 |
12:00 | 〇昼休憩
・宅配の荷物の様子をみながら自身のタイミングで休憩 ・事故防止のためにもしっかり休息する |
13:00 | 〇宅配開始
・昼休憩後、再び宅配開始 ・午後からの宅配が多い場合は営業所に荷物を取りに戻る場合もある |
19:00 | 〇営業所に戻る
・不在の荷物は午後出勤からのドライバーに引き継ぐ ・締め作業や業務報告をして勤務終了 |
上記のタイムテーブルはあくまで参考となります。
朝出勤の場合は夕方すぎに勤務が終了しますが、
午後出勤の場合は夜まで勤務する形態をとっている運送会社もあります。
宅配ドライバーの仕事はきついってホント?
宅配ドライバーの仕事はきついと言われるときがありますが、
どのような面がきついと感じられているのかみていきましょう。
荷積み・荷下ろしの手作業
宅配ドライバーは、物流センターから届いた荷物を下ろし、
自身が運転する車に積み込まなければなりません。
荷物の種類によっては重たいものもありますし、軽くても個数が多いと、
その分、動く量が多くなります。
宅配エリアが会社企業の多いエリアや、個人宅が多い地域であると、
肉体的疲労がたまるでしょう。
長時間勤務
前述で宅配ドライバーの一日についてご紹介したように、
宅配ドライバーの一日は長いです。
宅配中に交通渋滞や事故渋滞に巻き込まれると、勤務時間はより長くなります。
路上駐車ができないところでは、
車をコインパーキングに駐車しなければなりませんが、
コインパーキングが空いていない場合は、空くまで待つしかありません。
このように予期せぬ形で勤務時間が延びてしまうときもあることから、
体への負担は大きいといえるでしょう。
交通事故のリスク
宅配ドライバーは車で仕事をする以上、常に交通事故のリスクはつきものです。
万が一、事故が場合は、ドライバーへの事情聴取があったり、
事故の規模が大きい場合は任意同行や逮捕の可能性もあります。
また運送会社にも家宅捜索が入る可能性もあるでしょう。
宅配ドライバーは体力的にもきつい仕事ですが、
事故を起こさないために、常に安全運転を心がけるという点から、
精神的にもきつい仕事といえます。
宅配ドライバーが向いている人・向いていない人
宅配ドライバーはやりがいのある仕事ですが、
どのような人が向いているのか・向いていないのかをみていきましょう。
宅配ドライバーが向いている人
以下のような方は、宅配ドライバーに向いているといえます。
体力に自信がある
前述のように、宅配ドライバーは身体的にも精神的にも負担が大きい仕事です。
体力に自信がある方や体を動かすのが好きな方に向いている仕事といえるでしょう。
運転に自身がある方
宅配ドライバーは車を運転する仕事です。
車庫入れや縦列駐車など、的確に運転できる自信がある方に向いています。
時間管理能力が高い方
荷物を宅配する際、荷物によっては時間指定してきているものがあります。
時間指定されている荷物が複数件あった場合、宅配ルートや使用する道を考えながら宅配しなければなりません。
宅配ドライバーは、時間管理能力がなければ務まらない仕事といえるでしょう。
宅配ドライバーが向いていない人
次に、宅配ドライバーに向いていない方についてみていきます。
体調を崩しやすい方
宅配ドライバーは体力仕事である上に、長時間労働になることもしばしば。
宅配の仕事は屋外で行なわれますので、体調を崩しやすい方には向いていません。
短気な方
車を運転するときに、煽り運転をされるなどで攻撃的な運転をすると、
事故を起こす可能性が高まるだけでなく、お客様の荷物を損傷する可能性もあります。
また不在が続くとい苛立ちが出てきますが、
そこを自分でうまくコントロールできる人でないと仕事が長続きしないでしょう。
時間が守れない方
出退勤時間を守ることは当然ですが、
前述のように時間指定のある荷物を指定通り届けるのも当然です。
時間が守れない人は、宅配ドライバーの仕事に向いていません。
宅配ドライバーとして開業する方法と開業に必要なもの
宅配ドライバーの仕事は運送会社に就職することだけでなく、
自分で開業することも可能です。
ここでは開業するために必要なものや開業方法についてご紹介します。
開業するために必要なもの
宅配ドライバーを開業するためには、以下のものが必要です。
運転免許証 | 〇普通免許、中型免許など、車両の応じて免許が必要 |
車両 | 〇軽貨物自動車や商用車など、宅配に使用する車両が必要 |
営業所・車庫 | 〇営業活動と拠点となる場所と、併設した車庫が必要 |
自賠責保険
各種任意保険 |
〇自賠責保険は強制保険であるため加入が必須
〇車両保険や荷物保険などの保険にも必要に応じて加入 |
開業する方法
宅配ドライバーとして開業するためには、
地域を管轄する運輸局に申請しなければなりません。
車両に緑ナンバーを取り付ける「一般貨物自動車運送事業」を始める際は、
営業所の図面、運行管理者資格者証などを運輸局に提出し、許可を得る必要があります。
申請受付から許可が出るまでに3~5カ月ほど要しますので、
時間にゆとりをもって手続きを進めてください。
また車両に黒ナンバーを取り付ける「貨物軽自動車運送事業」を始める際は、
貨物軽自動車運送事業経営届書を運輸局に提出・許可を得なければなりません。
貨物軽自動車運送事業経営届書に登録した車両を登録し、
事業用自動車等連絡書を軽自動車検査協会に提出すれば手続き完了です。
申請受付から許可までの時間は最短即日受理・登録されます。
宅配ドライバーになるために必要な免許や資格
最後に、宅配ドライバーになるために必要な免許や資格をご紹介します。
普通免許 | 車を運転する上で必須の免許 |
中型免許 | 4t車を運転できる免許で、会社企業に宅配するときにあると便利 |
大型免許 | すべての車両が運転できる免許で、大型の荷物を宅配するときに便利 |
フォークリフト運転士 | 物流センターから営業所に荷物が届いた際に、規模の大きな営業所であればフォークリフトを使用して荷物を下ろす |
まとめ
宅配ドライバーの仕事内容や開業方法、仕事はきついのかについて、
ご理解深まりましたでしょうか。
宅配ドライバーは日常生活で目にしますが、
具体的に仕事内容をみると、きつい部分も感じ取れたかもしれません。
ただお客様は宅配ドライバーなくしては生活ができないほど、重要な仕事です。
本記事を参考に、宅配ドライバーへの就職を考えてみてはいかがでしょうか。