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トラックの部位の名称は?形状による分類や各部の特徴をあわせて解説

  • トラックドライバー

「運送業界で働いてみたいけど、未経験だし難しそう」
「トラックドライバーの仕事が気になるけど、知識もないしちょっと不安」
このように、運送業界で働いた経験がない場合、基礎知識がないことに不安に感じて仕事選びに悩むこともあるでしょう。

 

この記事では、運送業界で働くことを検討している方に向けて、最初に知っておきたいトラックの種類と特徴を紹介します。知っておくと便利な基礎的なトラックの部品についても、その名称と役割をまとめています。

 

この記事を読むことで、一般的なトラックの種類や荷台について学べるでしょう。運送業界ではトラック用語がよく使われますが、ここで紹介している名称もその業界用語の一部です。

 

運送業の仕事を探している方は、この記事を参考に業界知識に触れ、働き始める際に感じる不安を解消していきましょう。

トラックボディの形状による分類と特徴

はじめに、トラックボディの名称と特徴を紹介します。トラックボディとは、トラックの荷台を指します。トラックボディの種類ごとに、メリットとデメリットをみていきましょう。

平ボディ

平ボディのトラックは、荷台に屋根がないフラットな形が特徴です。荷物の大きさや形状を選ばず、容易に積み下ろし作業ができます。荷台にクレーンなどの重機を装備することも可能です。

 

平ボディは屋根がないことが最大のメリットであり、デメリットでもあります。屋根がないことで荷物が雨風で汚れたり、積み荷が荷台から落下してしまうリスクもあります。

 

このようなリスクは、専用のシートを荷台につけて防止することが可能です。平ボディのトラックは、比較的低価格で入手しやすいのも魅力の1つです。

ウイングボディ

ウイングボディは、荷物の積み下ろしがしやすいように、箱型の荷台が両側に開閉できるトラックです。荷台を開けたときに鳥の翼を広げたような形になるため、ウイングボディという名前がつきました。

 

ウイングボディを使う最大のメリットは、効率的な荷物の積み下ろしが可能なことです。左右の扉を開くことで、フォークリフトを使った積み下ろしもスムーズに行えます。アルミ製で箱型の荷台は、荷崩れに強く、荷物を雨風から守ることもできます。

バンボデイ

一般的とされているバンボディトラックは、荷台がアルミ製の箱型トラックです。ウイングボディと同様、荷崩れに強いことや荷物を雨風から守れることがメリットとしてあげられます。

 

バンボディのデメリットは、温度管理ができない点です。バンボディの内側はベニア板で作られていることも多く、気候によって荷室内の温度変化が激しくなります。

 

このため、生鮮食品などの輸送にはあまり適していません。しかし、温度変化に強い荷物であれば、幅広く対応できる汎用性の高いトラックです。

保冷車

保冷車とは、荷台に断熱加工がされていて、外気の影響を受けにくいようになっているトラックのことです。荷室内を一定の温度に保つことはできますが、温度を管理する装置は搭載されていません。

 

保冷車は温度管理があまり厳しくない荷物のほか、配達に時間のかからない給食やお弁当などの食品を運ぶためにも使われています。

冷凍冷蔵車

冷凍冷蔵車は、冷凍食品や生鮮食品を新鮮なまま運ぶことができるトラックです。冷凍冷蔵車の荷台には、冷凍・冷蔵装置が搭載されており、荷室内を冷凍庫や冷蔵庫のように使用できます。

 

冷凍車には中温車と低温車の2種類があり、それぞれ保管できる温度が異なります。中温車は、鮮魚や精肉などの運送に最適です。低温車は冷凍食品やアイスクリーム、マグロなどの傷みやすい鮮魚の運送に使われます。冷蔵車は青果物や乳製品、薬用植物などの輸送に便利です。

幌車

幌車とは、荷台を幌で覆ったウイング車です。幌車の構造は、荷台の上部に可動する金属の骨組みを設置し、幌シートを被せるというシンプルなものです。

 

アルミ製のウイング車に比べて軽量で、荷物をたくさん積み込めるというメリットがあります。しかし、幌車はデメリットも多く、耐久性が低いことや手動での開閉に労力がかかること、雨風を完全に防げないことなどが挙げられます。

ダンプ車

ダンプ車は荷台を傾けることによって、土や砂利などを簡単に降ろせるトラックです。ダンプ車にはサイズがあり、積載量や使用場所によって最適なものを使います。

 

大型ダンプ車は、多くの土砂を一度に運ぶことができます。しかし、使用できるのは、大型車でも侵入が可能な広い土地の埋め立てや造成工事などに限定されます。

 

中型ダンプ車と小型ダンプ車は、一度に運べる量は少量ですが、大型車の車体が入らない現場でも使用が可能です。市街地の工事や夜間工事などに使われています。

タンクローリー

タンクローリーは、一般のトラックで運ぶことのできない液体や気体などを運ぶトラックです。液体を積むと車体が不安定になるため、重心が低くなるように荷台が楕円形をしています。

 

危険物、毒物、高圧ガスなどの、一般に取り扱いの難しい積み荷を運ぶことができるのも特徴です。これらを輸送する際は、それぞれ特別な資格が必要になります。

ダブルキャブ

ダブルキャブは運転席の後ろにもう一列座席を作り、乗車定員数を増やしたトラックです。運転席の空間が後ろに長くなることで、荷台が狭くなるため積載量が少なくなります。それと引き換えに5~6人の乗車が可能になり、配送現場により多くの人を運ぶことができます。

トラックの部位の名称【外装部】

運送業界で働き始めると、会話の中に聞き慣れない業界用語がでてきます。用語の意味を知らないと、わざわざ相手に聞き直さなければなりません。基本的な用語は、少しずつ頭に入れておきましょう。ここでは、トラック外装の基本的な部位の名称とその役割を紹介します。

キャブ

トラックの運転席がある箱型の空間を、キャブ(キャビン)といいます。大型トラックのキャブには、長距離を走るドライバーが休息できるように、運転席の後ろに仮眠用のベッドが設置されているものもあります。

 

シートの角度や座面の形状なども、長時間運転しても疲れないように、人間工学に基づいて研究されたものが使われています。

 

トラックドライバーは、走行中の安全を確保しつつ、荷物の到着期日を厳守するように求められることがほとんどです。食事や休憩時間をキャブで過ごすドライバーも多いため、快適に過ごせるようさまざまな工夫がされています。

アオリ

アオリとは、荷台の後方と両側面についている囲いのことです。荷物の落下を防止する目的でつけられています。

 

荷物の積み下ろしがスムーズに行えるように、アオリは開閉が可能です。また、ロープをかけるフックがついているため、積み荷を固定でき、より安全に荷物を運送できます。

 

アオリの高さは積載量に影響し、アオリが高いほど積載量は多く、低ければ積載量もその分少なくなります。アオリの高さ変更には、構造変更手続きの提出が必要です。

サイドガード

サイドガードは、歩行者の巻き込み事故などを防止するための保護装置です。左右側面のタイヤとタイヤの間に装着します。サイドガードにはパイプや板状のものがあり、サイドバンパーとも呼ばれています。

 

大型のトラックになるほど内輪差が大きくなり、死角も増えるため、安全対策は欠かせません。

エアデフレクター

キャブの上部についているエアロパーツのことを、エアデフレクターといいます。もともとエアロパーツには、空気抵抗を軽減して燃費を向上させたり、デザイン性を高めるなどの目的があります。エアデフレクターも、これと同様です。

 

四角い形状をしているトラックの車体には、空気の大きな抵抗がかかります。バンパーやミラーなども空気抵抗をやわらげる工夫がされていますが、エアデフレクターはその中心的な役割を担っています。

根太

根太とは荷台の床材を支えるために、床下に置かれる角材のことを指します。読み方は「ねだ」で、床材を直接支える「横根太」とその横根太をさらに支える「縦根太」があります。

 

根太に使用される木材は、アピトンという南洋材が主流です。雨や腐食に強く、耐久性もありますが、経年劣化した場合は交換が必要になります。

トラックの部位の名称【内装部】

キャブの内装部は、多くのドライバーが仕事をしやすいように手を加えています。このため、トラック内装の装備はトラックごとに異なります。ここでは、どのトラックにもある基本的な内装部位を2つ紹介します。

ステップ・グリップ

ステップとグリップは、トラックを乗り降りする際に使う部位の名称です。トラックは運転席の位置が高いところにあるため、安全に乗り降りできる工夫がされています。

 

使用する際はステップを足場にし、グリップを両手で掴み運転席まで体を運ぶようにします。ステップは雪や泥などで足元が滑ることを考慮し、すのこ状に設計されています。

インストルメントパネル

インストルメントパネルとは、運転席のメーター類が設置されているパネル全体を指します。インパネと略したり、ダッシュボードとも呼ばれる部位です。

 

トラックのインパネは普通車と異なり、ワンタッチで取り外すことができます。これは、ドライバーの希望に合わせ、スイッチなどの配置を換えやすくするためです。

 

また、長距離トラックはヒューズが摩耗することも多いため、ヒューズボックスが分かりやすいようインパネに配置されています。

トラックの部位の名称【動力部】

つぎに、トラックの動力となる部位を紹介します。動力部の故障は、最終的に走行不能になってしまったり、大きな事故に繋がったりする可能性もあります。どのような役割をもっているのか、頭に入れておきましょう。

トランスミッション

トランスミッションとは、エンジンの回転を切り換える変速装置のことです。選んだシフトに応じて歯車が切り換えられ、トラックが走行するために必要な力を最適な形で車輪に伝えます。

 

大きく分けるとトラックのトランスミッションは、MT、ATとAMTの3種類です。この中でも、近年ではAMT(セミオートマ)を導入する企業が増えています。AMT車は、AT限定免許で運転が可能なうえ、クラッチ操作が不要でドライバーの負担が大きく軽減されます。

ラジエータ・クーラント

ラジエータはトラックのエンジンを冷却する装置の一部で、オーバーヒートを防ぐために重要なパーツです。ラジエータには、クーラント液と呼ばれる冷却液を冷やす役割があります。

 

トラックのエンジンの熱を奪って高温になったクーラント液は、適切な温度まで冷やさなければなりません。ラジエータは走行中に起こる自然通風を利用して、このクーラント液の冷却を行います。

 

クーラント液は残量の確認はもちろんのこと、使い続けることで劣化するため、定期的に交換することも大切です。

平ボディトラックの部位の名称

平ボディトラックの特徴は、天井のない上部開放型の荷台です。トラックの特徴を活かすために、どのような装備がされているのでしょうか。平ボディトラックについている部位の名称と役割を紹介します。

フロントフェンダ

フロントフェンダとは、トラックの前輪についている泥除けのことです。使われている素材は、ゴム製、EVA樹脂やステンレス製などです。ステンレス製のものは後続車両のライトを反射して光るため、反射板としての役割も果たします。

 

走行中には、路面の小石が飛び跳ねて車体を傷つけることもあります。サビの原因にもなる走行時の傷を防ぐのも、フロントフェンダの役割です。

ロードレスト

ロードレストは、平ボディトラックの荷台とキャブ(運転席)の間に設置されています。荷台の積み荷が崩れたときに、運転席に転がり落ちるのを防止するのが目的です。

 

神社の鳥居に形が似ていることから、鳥居という名称でも呼ばれます。現在は鳥居の形状もさまざまで、荷物を載せられるものや荷締め用のベルトが掛けられるものなどもあります。

床面

床面とは、トラック荷台の床を指します。床面の高さには、低床タイプと高床タイプがあります。低床タイプは荷物の積み込みがしやすく、積み荷を高く積めることがメリットです。しかし、走行時の振動が積み荷へ伝わりやすいというデメリットがあります。

 

高床タイプのメリットは、荷台の安定性が高まるため、より安全に荷物を運べることです。その分、荷物の積み下ろし作業に負担がかかることがデメリットになります。

タイヤキャリア

スペアタイヤ取り付け用のパーツのことを、タイヤキャリアといいます。車両のサイズにもよりますが、トラックのタイヤは重量があるものです。人力で収納するのは困難なため、チェーンで巻き上げて車体後方の下部に取り付けを行います。

 

スペアタイヤは使用頻度が少ないため、タイヤキャリアやスペアタイヤが錆びてしまう場合もあります。スペアタイヤの脱落は大きな事故に繋がる恐れもあるので、定期的に点検することが重要です。

ブリム

ブリムとは、トラックの荷台を囲っているアオリの上縁部位を指します。ブリムは積み下ろす荷物と擦れあい、傷がつきやすい部位です。とくに、泥や砂利などの積み荷は水分を含んでいるため、放置するとサビの原因になります。

 

目立つ汚れは洗い流し、しっかりと水分を拭き取るようにしましょう。防錆スプレーを使うのも効果的です。ブリムを保護するゴム製のブリムカバーなども販売されています。

バンボディトラックの荷台の名称

バンボディトラックは、普段からよく走っているトラックです。名称を覚えて、実際に近所を走るトラックを観察してみましょう。バンボディトラックの荷台について、各部位の名称と役割を紹介します。

サイドパネル

荷台側面に取り付けられている板のことを、サイドパネルといいます。サイドパネルはアルミ製や強度の高いFRPパネル製です。

 

保冷機能を高めるために断熱材を挟むなど、トラックの用途に応じた構造上の工夫がされています。

サイドドア

荷台側面に取り付けられた扉を、サイドドアといいます。サイドドアのあるバンボディは、後方の扉を開くスペースがない場所でも、荷物の出し入れが可能です。

 

少量の荷物を取り出すことも容易で、配達業務などにも利便性があります。サイドドア周辺に配達先の荷物を置くことで、配達時間の短縮にも繋がるでしょう。

床板

床板とは、荷台に張られている板を指します。根太と同様、床板に使用される木材はアピトンが主流です。

 

しかし、アピトンは伐採による環境への影響が問題となり、環境に負担が少ない床材として「竹」が使われることも増えてきています。

 

竹は経年劣化が少なく、アピトンと同等の強度を持っています。また、アピトンに比べ重量が軽いため、トラックの軽量化にも最適の床材です。

ジョロダーレール

ジョロダーレールとは、荷台の床板につけられた荷物の積み込みに使われるレールのことです。レールの上にパレットを置いて、ジョロダーを設置し、起こし棒を使って荷物を荷室の奥まで移動させます。

 

テコの原理を使うことで、重い荷物をわずかな力で積み込むことが可能です。なお、ジョロダーはもともとメーカーの名前で、パレットローダーやパレットローラーが正式な名称として使われています。

床下張り

合板や鉄板などを床板に張ることを、床下張りといいます。床下張りを行うメリットは、床板の耐久性を高め、荷台を強化できることです。

 

もともと荷台の床板は、積み荷の保護や滑りを防止する目的で、木材が多く使われています。木材の床板は荷物の摩擦などで劣化するため、鉄板を張ることで床板を長持ちさせられるでしょう。

リヤドア

リヤドアは、荷台後方に設けられたドアの名称です。観音開きのドアが一般的で、このドアから荷台に置かれた荷物の積み下ろし作業(荷役作業)などを行います。

 

荷役作業には、手積みかフォークリフトなどの機器が使用されます。手積みの荷役作業は、体力勝負と思われがちですが、実際には技術や経験が必要な作業です。

 

荷崩れしないよう隙間なく積み込んだり、荷物が潰れないよう重い荷物を下にしたりと、荷役作業にはさまざまな工夫がされています。

リヤバンパ

リヤバンパ(リヤバンパー)とは、追突事故の被害を最小限に抑えるための装置です。リヤには「うしろ」という意味があり、リヤバンパは車両の後方につけられています。

 

万が一、乗用車がトラックに追突した際に、乗用車がトラックの下に潜り込むのを防止するのが目的です。

リヤドアフレーム

リヤドアフレームは、リヤドアの枠部位であり、荷台の強度を上げる骨組みの役割も果たしています。リヤドアフレームには、荷台へ昇降するときに使うグリップを装備することができます。

 

荷台へ上がる場合はグリップを持ち、リヤバンパやステップに足をかけて上がります。降りるときも同様に、グリップを持ったままリヤバンパに足をかけて降りると安全です。荷台の昇降時は、転落の危険があることを意識して、丁寧に行うことが大切です。

ウイングボディトラックの荷台の名称と解説

ウイングボディトラックは、屋外イベントやお祭りで実際に見たことがある方もいるでしょう。荷物の積み下ろし作業がしやすいため、運搬業のほかにも、宅配業、引越専門業などで幅広く利用されています。ウイングボディの各部名称を解説します。

フロントパネル

一般的にフロントパネルとは、車体の前面に装着されたパネルのことを指します。フロントガラスやフロントグリルなどの取りつけを行う部位です。

 

ウイングボディトラックでは、これ以外に、荷台前方についているパネルのこともフロントパネルと呼びます。車体の前面と荷台の前方部位に、同じ名称の部位があることを覚えておきましょう。

ウイングサイドパネル

ウイングサイドパネルはウイングボディ側面のパネルのことで、左右に大きく開閉する部位の名称です。パネルの開閉には、電動モーターや油圧装置を使用します。

 

このため、バンボディよりも車両重量が重くなり、積載量が少なくなります。また、パネルが大きく開くため、広い作業スペースが必要です。その分、積み下ろし作業が容易に行えることが最大のメリットとなります。

トラックについている装備の名称

トラックに搭載されている、便利な装備を紹介します。実際に働くときの参考となるよう、注意点についても触れています。トラックドライバーが普段よく使っている機器ですので、覚えておくと安心でしょう。

バックカメラ

バックカメラとは、車両の後方を映すカメラのことです。後方の映像は、運転席付近のモニターに映し出されます。

 

トラック後方の視界は、荷台や積み荷で遮られてしまうことがほとんどです。後方を確認する手段の1つとして、バックカメラは重要な役割を果たします。

 

しかし、バックカメラの映像と実際の距離感には、感覚的に違いがあるものです。サイドミラーを使用したり、窓を開けて目視で確認したりしましょう。一番確実な方法は、実際に降りて目視で確認をすることです。

パワーリフト

パワーリフトとは、車両後方に装着して使う昇降機(エレベーター)のことです。荷物の積み込み作業の負担を軽減することができます。

 

一般的には、テールゲートリフターやテールゲート昇降装置という名称で呼ばれます。

 

パワーリフトの格納方法には、荷台の下に格納する「格納式」や、後部ドアに張り付くように格納する「跳ね上げ式」などがあります。

タレゴム

タレゴムとは、車体を泥や雨水から守る泥除けのことです。泥や雨水はサビの原因にもなるため、車体を保護する目的でつけられています。

 

タレゴムの素材には、ゴム製、ステンレス製、EVA製などがあります。ゴム製は安価なうえ、風に煽られにくく、後続車への泥跳ねが少ないことがメリットです。

 

ステンレス製のものは、夜間にヘッドライトの光が反射して後続車に認識されやすいというメリットがあります。ただ、キラキラしすぎると、後続車の運転手が眩しく感じてしまうこともあるので注意が必要です。

車両突入防止装置

車両突入防止装置とは、トラック車両の前方と後方に設置されている横棒状の装置のことです。前方に設置された装置の名称をFUPD(Front Under-run Protection Device)、後方をRUPD(Rear Under-run Protection Device)といいます。

 

万が一、トラックと乗用車が事故を起こした場合、トラックの下に乗用車が潜り込んでしまうことを避けるためのものです。また、装置の両端にはカバーがついており、歩行者が怪我をしないよう配慮されています。

トラックの各部位の名称を確認しよう

トラックを構成する部位の名称やその役割を紹介しました。あまり聞き慣れない名称ありますが、各部位の名称や役割を覚えることもトラックドライバーの大切な仕事の1つです。

 

トラックドライバーは、基本的に単独での行動が多くなります。トラックにトラブルが起きた際、どこの部位に何が起きたのか説明できるように、さまざまな部位の名称を確認しておきましょう。