大型免許を無料で取得する方法はある?教習所に通った場合の費用と使える助成金
- トラックドライバー
「大型免許ってどういうもの?」
「大型免許を取得するためにかかる費用はどのくらいなの?」
「大型免許を無料で取得する方法はある?」
このように、大型免許の取得を検討している人の中には、無料で取得する方法が知りたいという人もいるのではないでしょうか。
本記事では、大型免許の取得方法や取得のためにかかる費用について解説しています。この記事を読むことで、大型免許を取得するためにどのくらいの費用がかかるのか把握することができるでしょう。
また、大型免許を無料で取得する方法についても解説するため、費用を抑えて取得したいと考えている人も参考にできます。
大型免許を無料で取得する方法について知りたい人は、ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。
大型免許とは
運送業界でドライバーとして働く場合、大型トラックやバスなどを運転するのであれば大型免許を取得する必要があります。大型免許とは正式名称を「大型自動車第一種免許」、「大型自動車第二種免許」と言い、大型の自動車を運転するための免許です。
たとえば、大型トラックやダンプカー、バス、ミキサー車、タンクローリーなどの大型自動車を公道で運転する場合、大型免許を取得する必要があります。また、大型免許を取得すれば、普通自動車や中型自動車などを運転することも可能になります。
出典:道路交通法|e-Gov法令検索
参照:https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=335AC0000000105
大型免許の取得方法
大型免許を取得する方法としては、自動車教習所に通うか、一発試験の2通りの方法があります。自動車教習所に通う場合は、学科教習と技能教習の講義を受講した後で卒業検定を受け、卒業検定合格後に適性検査の本試験を受験するという流れになります。
一方、一発試験の場合は適性検査と技能試験の2つの試験に合格することが必要です。ただし、一発試験の場合は教習所のような学科教習や技能教習は免除されるというメリットがあります。
大型免許の取得にかかる費用
大型免許の取得にかかる費用は、どのような流れで取得するのかによって大きく異なります。たとえば、自動車教習所に通う場合と一発試験で受験する場合を比較すると、教習所に通う場合の方が費用は高くなります。
ここでは、大型免許の取得にかかる費用を紹介していくため、参考にしてみてください。
教習所に通った場合の相場
自動車教習所に通う場合、普通自動車免許を保有している人であればおよそ35万円の費用がかかります。また、中型自動車免許を保有している人であれば、20〜25万円程度が費用の相場になるでしょう。
また、免許合宿に参加する場合は通常の自動車教習所で講義を受講する場合に比べて費用は抑えられますが、一発試験で合格する場合と比較するとそれなりの費用が必要になるでしょう。
一発試験を受ける場合
一発試験の場合、運転免許試験場で適性検査、学科試験、技能試験に合格し、取得時講習を受ければ大型免許を取得することができます。この場合、自動車教習所に通う費用が必要なくなるため、大型免許取得にかかる費用は4万円程度になるでしょう。
大型免許取得に使える補助金・助成金
大型免許を取得する場合、国の補助金や助成金制度を利用できるケースがあります。指定されている受給資格に該当する場合は、補助金や助成金制度を活用することで、大型免許取得のための費用負担を軽減することができるでしょう。
ここでは、大型免許取得に使える補助金や助成金について解説していきます。
教育訓練給付制度
大型免許取得に利用できる厚生労働省の教育訓練給付金制度とは、大型免許取得などをサポートする制度です。教育訓練給付金制度の特定一般教育訓練を利用すれば、かかった経費の40%(最大20万円)を支給してもらうことが可能です。
教育訓練給付金制度を利用するためには要件を満たす必要があるため、しっかりと確認しましょう。
出典:教育訓練給付制度|厚生労働省
参照:https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/jinzaikaihatsu/kyouiku.html
キャリア形成促進助成金
キャリア形成促進助成金とは、トラック運送事業者が社員に大型自動車免許を取得させる場合に利用できる助成金です。自動車教習所の教習費用と、教習期間中の賃金の一部(最大17万円)が助成されます。
なお、支給基準は中小企業とそれ以外でも異なっているため、実際にいくら助成金を受給できるのかは調べてみる必要があるでしょう。
出典:助成金活用の手引き|公益社団法人 全日本トラック協会
参照:https://jta.or.jp/wp-content/themes/jta_theme/pdf/rodo/jyosei_text201610fix.pdf
大型免許を無料で取得する方法は?
大型免許を無料で取得したいと考えている人もいるでしょう。このような場合は、厚生労働省が就職氷河期世代の正社員就職をサポートするためにスタートさせた「就職氷河期世代の方向けの短期資格等習得コース事業」を利用することができます。
ここでは最後に、大型免許を無料で取得する方法について解説していきます。
短期資格等習得コース事業ならほぼ無料
短期資格等習得コース事業の場合、運転免許と知識の習得、業界への就職支援を無料で受けることができます。なお、交通費やテキスト代などの一部費用は自己負担となるため、注意しましょう。
出典:就職氷河期世代の方向けの短期資格等習得コース事業|厚生労働省
参照:https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_12131.html
短期資格等習得コース事業の対象者
短期資格等習得コース事業の対象者は、基準日において就職氷河期世代となる35歳以上55歳未満の人です。
また、離職している、もしくは非正規雇用であり、安定した雇用を希望していること、公的職業訓練などの職業訓練や教育訓練を受講していないこと、などの条件に該当する必要があります。
出典:就職氷河期世代の方向けの短期資格等習得コース事業|厚生労働省
参照:https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_12131.html
大型免許を取得して仕事先を見つけよう
大型免許を取得することで大型自動車を運転できるようになるため、ドライバーとしてキャリアアップを目指すことも可能です。
ぜひ本記事で紹介した大型免許の取得にかかる費用や大型免許取得に使える補助金や助成金、大型免許を無料で取得する方法などを参考に、大型免許の取得を目指してみてはいかがでしょうか。