女性でもドライバーになれるのか?平均年収や月収、現役女性ドライバーの体験談も紹介!
- トラックドライバー
ドライバーの仕事=男性の仕事というイメージがもたれがちです。
しかし最近ではトラックやタクシーなど、
さまざまなところで女性ドライバーを目にするようになりました。
女性ドライバーとして働いている方の実態はどうなっているのでしょうか。
本記事では、女性ドライバーの平均年収や月収、
現役女性ドライバーの体験談について詳しく解説します。
女性でもドライバーになれるのか
冒頭でお伝えしたように、最近では女性ドライバーを多く見かけるようになりました。
トラックドライバーにおいては、
全日本トラック協会「日本のトラック輸送産業現状と課題2022」の調査結果をみると、
2021(令和3)年の道路貨物運送業の輸送・機械運転従事者数は84万人で、
そのうち女性の従事者数は3万人程度となっています。
つまり女性のトラックドライバ―は3.6%に留まっているのです。
女性ドライバーは年々増加傾向にある
前述で女性のトラックドライバ―の割合は3.6%に留まっているとお伝えしましたが、
実は女性のトラックドライバ―の割合は年々増加傾向にあります。
その背景には、後述のトラガールというプロジェクトが
行なわれていることが挙げられます。
トラガールプロジェクトについて、どのような効果が期待され、
どのような効果が表れているかは、後述をご覧ください。
女性に人気があるドライバー職とは
女性に人気があるドライバー職としては、
トラックドライバ―やタクシードライバーが代表例です。
以前は男性職というイメージがありましたが、
最近では女性専用の施設・設備が整えられたり、
育児休業制度や再雇用制度も充実したことが背景の一例として挙げられます。
その他、株式会社ジャパン・リリーフが掲載している以下の職種にも
注目度がありますので、あわせ合わせて参考になさってください。
・「回送ドライバーの仕事とは?主な勤務場所やメリット・デメリット・年収などを紹介- 株式会社ジャパン・リリーフ」
・「宅配ドライバーの収入はどのくらい?メリットやデメリットもあわせて紹介」
・「自走ドライバーとはどんな仕事?必要な資格やメリット・デメリットも紹介」
・「軽貨物ドライバーで稼げる人と稼げない人との違いとは?特徴やポイントも紹介- 株式会社ジャパン・リリーフ
」
女性ドライバーを促進!トラガール!
女性のトラックドライバ―について、
2014年に国土交通省は「トラガール促進プロジェクト」を開始しました。
「トラガール」は「女性(=girl)のトラックドライバー」という意味です。
最近ではトラックドライバ―職が女性にも拡大していることから、
トラガールの活躍をもっと応援しようという思いで立ち上げられました。
トラガールプロジェクトが立ち上げられた目的は、
女性トラックドライバ―が働きやすいと感じる環境を設けることが挙げられます。
トラガールを応援する企業が利用できる各種助成金などの情報も整理されてきています。
女性にとってドライバーの仕事はきついのか
女性にとってドライバーの仕事は、以下のようにきついと感じる面もあります。
力仕事がある
トラックドライバ―の場合、荷積み・荷下ろしは手作業で行なうのが基本ですので、
体力的に女性はきついと感じるでしょう。
家電や家具など、人の手で持ち上げることができないものについては
フォークリフトが使用されます。
職場は女性が少ない
大型トラックドライバ―は男性中心ですので、女性の仲間が少なく、
勤務先によっては女性がいない場合もあります。
男性ばかりの職場が苦手な場合はきついと感じるかもしれません。
女性ドライバーの平均年収・月収は?
公益社団法人・全日本トラック協会の
「2020年度版トラック運送事業の賃金・労働時間等の実態(概要版抜粋)」では、
女性トラックドライバ―の平均年収・月収は以下のようになっています。
月収 | 年収 | |
普通トラック | 227,300円 | 2,727,600円 |
準中型トラック | 254,200円 | 3,050,400円 |
中型トラック | 276,500円 | 3,318,000円 |
大型トラック | 318,000円 | 3,816,000円 |
けん引トラック | 321,800円 | 3,861,600円 |
1985(昭和60)年に施行された男女雇用機会均等法が制定されたことにより、
男女問わず同等の賃金が支給されるようになりました。
しかし実際は男性ドライバーのほうが年収・月収は高いのですが、
その背景としては、男性のほうが長距離を走っている割合が多かったり、
大きなトラックを運転していることが挙げられるでしょう。
実は女性ドライバーの事故率が男性よりも低い!
女性ドライバーは男性ドライバーより事故率が高いと思われがちですが、
実際は女性ドライバーのほうが事故率は低いことをご存知でしょうか。
財団法人交通事故総合分析センター「女性運転者による交通事故」をみると、
2004(平成16)年の男性ドライバーによる事故は、1,061,479件に対して、
女性ドライバーによる事故は496,016件となっており、
男性ドライバーのほうが女性ドライバーより、2倍以上も事故が発生しているのです。
ただ男性ドライバーのほうが事故件数が多いのは、
免許保有数が女性より男性のほうが多いということが考えられます。
一方で、免許保有者1万人当たりの事故件数を比較すると、
男性が90~150件、女性が60~80件ですので、
やはり男性ドライバーのほうが事故件数が多いのです。
自動車安全運転センター「運転者群別の運転の実態に関する 調査研究報告書」では、
ペーパードライバーの割合が、男性が3.2%、女性が17.8%となっており、
女性のほうがペーパードライバーの割合が高いものの、
やはり男性ドライバーの事故件数は多いといえるでしょう。
このようにいくつかの視点からみても、
女性ドライバーの事故率は男性ドライバーより低いことが理解できます。
現役女性ドライバーに聞く体験談3つ
最後に現役女性ドライバーの体験談を3つご紹介します。
Wさん・30代・勤務歴2年
Wさんは独身で、トラックドライバーの勤務を主として収入を得ています。
勤め先では、他にも女性トラックドライバーが在籍しているため、
社内で会ったときは話したりしています。
同性がいると話が合うところもあり、安心できるところもあります。
Iさん・40代・勤務歴5年
Iさんは運転好きで、トラックドライバーの仕事は天職です。
ただ長時間運転していると体力がどんどん消耗し、
運転好きであっても睡魔にも襲われます。
体力仕事で睡魔も襲ってきますが、自分なりにその場を乗り切っています。
Tさん・32歳・勤務歴4年
Aさんは稼ぐことができる大型トラックドライバ―に就職しました。
Aさんは小柄な体格ですが、大型トラックドライバ―の運転に体格は関係なく、
日々運転に励んでいます。
周りにも女性がいて、仲間たちとの交流を楽しみながら勤務しています。
まとめ
女性ドライバーの平均年収や月収、現役女性ドライバーの体験談について、
ご理解深まりましたでしょうか。
女性ドライバーは、2014年に国土交通省が開始した
「トラガール促進プロジェクト」もあり、年々増加傾向にあります。
ドライバー不足が深刻化する今、性別関係なくドライバーの雇用が増えてきます。
最近では運送業界で女性が働きやすい環境が整備されているのも事実です。
実際に女性ドライバーとして働いている人の体験談も載せておきますので、現場で働くイメージをわかせていただければと思います。
本記事を参考に、あなたも女性ドライバーとして活躍してみてはいかがでしょうか。