CLOSE

コラム記事を探す

Category カテゴリ検索

あなたの将来にちょっぴり役立つ情報を配信中

Owned Media For Recruit

経理に向いているのはどんな人?必要なスキルや不向きな特徴も解説

  • 事務職・コールセンター

「経理の仕事に向いている人ってあるの?」
「経理の仕事に必要なスキルってある?」
経理の仕事に興味があるけれど自分が向いているかどうか分からない人や、必要になるスキルや資格があるなら知りたいと考えている人は多いのではないでしょうか。

 

本記事では経理の仕事についての情報や経理に向いている人の特徴、逆に経理に向いていない人とはどのような人なのかその特徴の紹介や、経理で求められやすいスキルや知識などについて紹介しています。

 

この記事を読むことで、経理に向いている人や向いていない人がいることが分かるでしょう。求められるスキルや役立つ資格、未経験者が経理を目指す方法についても紹介しているため経理を目指しやすくなり、キャリアアップについても考えられるようになります。

 

経理の仕事に興味があって挑戦してみたい人、自分が経理に向いているかどうか不安な人はぜひこちらをチェックしてみてください。

経理事務と他の事務職との違い

事務職というと同じような仕事をしているようにイメージしがちですが、実際には経理事務や一般事務、総務事務や営業事務などそれぞれの事務職で違う仕事をしています。ここでは経理事務と他の事務職との違いを紹介します。

 

まず経理事務の仕事とは入出金管理や見積書を作成すること、伝票を起票したり帳簿の仕訳を行ったりする、お金に関する事務がメインです。一般事務や総務事務といった他の事務とはどのような点が違うのか、違いを見ていきましょう。

総務事務との違い

総務事務は他の部署なども含めて、企業全体で業務が円滑に進むようにサポートすることを業務としています。

 

総務事務は業務円滑化のために消耗品の管理や資料の印刷手配、お弁当が必要な場合はその手配といった幅広い業務を行いますが、経理事務は主にお金関係の事務を担当するため、業務内容はまったく違っています。

 

経理事務も総務事務も直接営業活動をする訳ではありません。しかし、企業が円滑に営業等の業務をしていくためには、この2つがしっかり機能している必要があります。

一般事務との違い

一般事務は電話応対や来客応対、パソコンを使った文書や資料の作成、データの入力などを業務として行っています。基本的な社会人としてのマナーや一般的なパソコンスキルが必要ではありますが、未経験者でも実践で学んでいくことができる事務職となっています。

 

一般事務と経理事務の違いは、一般事務の業務が一般的なオフィスワークであるのに対して、経理事務は経理という仕事に特化しており、お金に関する専門的な業務を一手に行っている事務職であることです。

 

未経験者でも挑戦しやすい一般事務と違い、経理事務には経験やスキル、知識が求められます。

営業事務との違い

営業事務というのは、企業の営業活動をサポートすることを業務としている事務職のことです。たとえば今後の経営戦略を練るためのデータ分析、営業に関係する電話応対や必要な書類作成などを主な業務として行っています。

 

営業事務がお客様への営業を目的とした業務が多いのに対して、経理事務は直接営業することはなく、企業のお金の流れに関することが業務であるという違いがあります。

経理の代表的な仕事内容

経理事務は他の事務職とは違い、企業のお金に関する業務全般を仕事としています。とはいっても、実際に経理がどのような仕事をしているのか分かりにくい人も多いのではないでしょうか。

 

そこでここからは、経理の代表的な仕事内容について紹介していきます。経理の仕事をしたいと考えている人、経理がどのような仕事をしているのか知りたいという人は、ぜひこちらを参考にしてみてください。

仕訳を入力する

仕訳の入力は、経理がほぼ日常的に行っている代表的な仕事です。日々発生したお金のやりとりを、会計システムに入力していきます。

 

どのような仕訳を行っているのか例を挙げると、たとえば消耗品としてペンを1,000円分現金で購入した場合は「借方に消耗品費1,000円、貸方に現金1,000円」という仕訳になります。

 

お金が動いた際にそれをどのように仕訳するのか、勘定科目に何を使うのかといった基本的な簿記の知識が必要になるでしょう。

伝票を記帳し整理する

伝票式会計が採用されている企業では、経理事務は取引に関する伝票を記帳すること、記帳した伝票を日付順や発生順に整理するといった業務を行っています。

 

伝票式会計には仕訳伝票1つのみを使う1伝票制、入金伝票・出金伝票・振替伝票の3つの伝票を使う3伝票制、入金伝票・出金伝票・振替伝票に加えて仕入伝票・売上伝票を使う5伝票制などの種類があります。

 

仕訳伝票1つであれば全ての取引を仕訳伝票に記帳しますが、3伝票制や5伝票制の場合は入金があった際は入金伝票を、出金があった際は出金伝票に記帳するといったように伝票の使い分けが必要です。

経費の処理をする

経費の処理というのは、経営のために必要になったお金の入出金状況を計算し、評価や記録することです。

 

たとえば社員が交通費や接待費などを立替えていた場合、提出された立替清算書を精査して社員に精算し、経費処理することになります。

 

経費処理では、経費として申請されたものが本当に経費にあたるものかそうではないものかを見極め、処理する必要があります。経費処理しても問題のない費用かどうか、判断するための知識が必要です。

現金や預金の管理を行う

経理は現金の管理や預金の管理も行っています。

 

現金管理の仕事の場合は現金の出入りがあれば現金出納帳に記載したり、残高がいくらあるのかを把握したりして帳簿の残高と実際の現金の有高をチェックします。現金の有高と現金出納帳の残高は合致しなければなりません。

 

預金の管理では普通預金口座や当座預金口座、定期預金口座の管理を行います。預金には利息がつきますので利息がついたら預金利息の処理をし、口座の残高が帳簿の残高と合致するかどうかのチェックもします。

決算に関する業務を行う

経理には決算という区切りがあり、決算時期には決算に関する業務を行います。

 

決算には1年ごとに行う年次決算と、月ごとに行う月次決算があります。月次決算はチェックするものが少なく簡易的に行われますが、年次決算では1年間の経営活動や現在の財政状況を総括しなければなりません。

 

年次決算では貸借対照表や損益計算書、キャッシュフロー計算書から事業報告書や各種税申告書まで作成する必要があります。そのため経理がもっとも忙しい時期は年次決算時期といえるでしょう。

税金に関する業務を行う

経理は企業が支払う税金に関する業務として税金を計算し、各種税務申告書や添付書類の作成などの仕事も行っています。

 

企業が支払わなければならない税金は法人税・法人住民税・法人事業税・消費税などがあります。またさらに、税に関する法律は年ごとに改正されることがあるため、申告する年に適用される法律についても知っておかなければなりません。

 

税金に関する知識はもちろん、税に関する法律の改正にも対応できるよう情報収集を怠らないことが必要な業務です。

給与に関する業務を行う

給与に関する業務は従業員に関係する業務であるため人事で行うものと勘違いしている人もいますが、給与の支払いに関する業務は経理の代表的な仕事の1つです。

 

従業員との雇用契約や会社の規定にもとづき、従業員の勤怠状況や残業代・手当などを調べて計算し、支給すべき給与の総支給額を出します。

 

給与から引く健康保険料や雇用保険料といった社会保険料を計算し、住民税や所得税などの税金も引いて従業員が受け取る手取り額を計算します。

 

給与額を計算して支給し、従業員の支払う社会保険料や税金などを給与から徴収して納付まで行う仕事です。

経理に向いている人の特徴とは?

経理の仕事内容は従業員の給与の計算から企業から支払うべき税金等の計算までさまざまなものがありますが、お金が関係する業務であることからいずれも間違いが許されないものばかりです。そのため経理の仕事には向き・不向きがあります。

 

ここでは経理に向いている人の特徴を紹介します。経理になりたいと考えている人は、ぜひこちらの特徴をチェックしてみてください。あてはまる特徴が多い場合、経理に向いている可能性が高いでしょう。

計画的に物事を進めることができる

経理の仕事には期限が決まっているものが多いため、計画的に物事を進めることができる人が向いています。

 

たとえば従業員への給与の支払いは1か月ごとと決まっています。1か月ごとの決められた期日までに給与の総支払い額を計算して、そこから社会保険料や所得税・住民税等を引いて従業員へ支給しなければなりません。

 

さらに徴収した社会保険料や所得税・住民税といった税金を期日までに納付する必要があるため、期日までにしっかり自分の仕事を終えられるよう、計画的に仕事ができる人が向いているでしょう。

人とコミュニケーションをとるのが好きである

意外にも、経理は仕事をする上で社内の他部署の人とも話をしたり社外の人と連絡をとったりすることもある仕事です。そのため経理の仕事には、人とコミュニケーションをとるのが好きな人が向いています。

 

たとえば従業員が立替をしていた際はその対応をする必要があり、また経理ではない他の部署の決算を担当する場合は、その部署の担当ともしっかりコミュニケーションをとる必要があります。

 

人とコミュニケーションをとるのが好きな人であれば、スムーズに仕事を進められるでしょう。

責任感が強い性格である

経理の仕事はお金に関する仕事でありミスが許されないため、ミスせず仕事をし、自分の仕事に最後まで責任をもつ性格の人が向いています。

 

たとえば経理の仕事にある現金管理や預金管理では、帳簿と実際の現金有高や預金残高が合致しなければなりません。もし少しでも違いがあるなら、原因を探し突き止める必要があります。責任感のない人では難しいでしょう。

 

自分の仕事が重要であることを理解し、細部まで責任をもって仕事ができる責任感の強い人が向いています。

周囲の人と協力できる

経理の仕事は自分1人で完結するものよりも部署内で分担して行う仕事が多いため、周囲の人と協力して進めていくことのできる人が向いています。

 

たとえば経理の大きな仕事である決算では、周囲の同じ経理部内の人と協力して進めていく必要があります。分担して作業していても、他の人が遅れていれば全体の進行に支障がでるためフォローする必要があり、周囲に連絡・相談しながら仕事を進めていかなければなりません。

 

周囲の人と協力できるだけの協調性のある人が向いています。

数字を扱うことが苦にならない

経理の仕事では数字を扱うことが基本であるため、数字を扱うことが苦にならない人や数字を扱うことが好きな人に向いているでしょう。

 

消耗品の支払いから給与の支払い、税金の徴収や納付まで、経理が担当する仕事には細かな数字がつきまといます。そのため数字を扱うことが苦手という人では仕事を続けるのが苦痛になってしまい、長く続けられないでしょう。

 

数字を入力したり数字を見たりすることが好きな人、苦にならない人に向いています。

正確かつ丁寧に作業ができる

経理の仕事では数字を扱い、お金に関する業務全般を請け負っています。お金を取り扱うこと、数字を扱う仕事であることから正確かつ丁寧に作業できる人が向いているでしょう。

 

経理の仕事で数字を入力する際に正確に入力できる人、入力したデータを丁寧にチェックしてミスがないか確認できる人であれば、向いています。また常にそうした姿勢で仕事をしていれば、月次決算や年次決算時にも不明な点が生まれにくいでしょう。

 

日々の細かな仕事でも正確に行える人、丁寧に仕事を仕上げられる人が向いています。

勉強することが好きである

経理の仕事をする上では、税金のように法律に関連する仕事をすることもあります。法律に関連することには法改正が行われることが多いため、常に勉強したり必要な情報を収集できたりする人が経理に向いているでしょう。

 

経理の仕事は、一度学んでしまえばおしまいという訳ではありません。法改正が行われたらすぐにそれに対応しなければならないのか確認し、仕事に活かしていく必要があるでしょう。勉強を怠らず、常に知識を新しくしていくことのできる人が向いています。

細かい部分に気を配ることができる

経理の仕事を正確にしていくためには、細かい部分にも気を配ることのできる人が向いています。

 

経理の仕事にはミスが許されないことから、細かい部分にまで気を配りミスを見つける必要があります。これは企業が税務調査を受けた際、細かな点でも指摘を受ける可能性があるため、どんなに細かいことでも気を配る必要があるためです。

 

とくに人件費や経費として処理した交際費などについては内容を詳しく聞かれる可能性があるため、経理側も細かい部分まで確認し納得した上で処理しておく必要があるでしょう。

地道な作業が苦にならない

経理の仕事は日々計算したり数字を入力したりといったように地道な作業が多いため、それらのコツコツと地道な作業が苦にならない人が向いています。

 

逆に、毎日数字をコツコツ入力したり計算したりすることが苦手だという人は向いていないでしょう。毎日とくに変わりがない地道な作業が続いても問題なく進められる人、長時間のデスクワークも苦にならず続けられる人が向いています。

データを集計し分析することが好きである

経理の仕事にはデータを集計して損益計算書や貸借対照表、キャッシュフロー計算書などの決算書類を作ることやそれらの書類から企業の経営状況を分析する仕事があるため、データの集計や分析が好きな人が向いています。

 

経理が集計したデータや分析した内容は、経営陣に向けたものになります。正確なデータを集計し、将来の収益についてや現在の企業の資金繰りだけでなく、分析した内容から予測できる企業の将来の資金繰りといった資金調達環境の予測などをすることもあるでしょう。

口が堅い

経理は企業のお金に関する業務を行っているため、どのようなことがあっても情報を漏らさない口の堅い人が向いています。

 

たとえば経理の仕事をしていく中で企業の売上の正確な数字や、他の従業員の給与額などについて知ることがあるでしょう。しかしそういった情報は、けっして外に漏らしてはならないものです。もし情報漏洩してしまったら、自分だけでなく経理全体の信用問題にも関わります。

 

仕事で知ったことを誰にも話さない、そんな口の堅さがある人が経理に向いています。

経理に向いていない人の特徴とは?

ここまでは経理に向いている人の特徴を紹介してきましたが、向いている人がいるように向いていない人も存在します。ここで紹介しているのは、経理に向いていない可能性が高い人の特徴です。

 

・数字が苦手な人
・おおざっぱな人
・スケジュール管理が苦手な人
・仕事であまり人と関わりたくない人

 

また経理の仕事は日々数字の入力や計算といった地道な内容でルーチンワークになりがちのため、仕事に創造性を求める人や刺激を求める人にもあまり向いていないでしょう。

経理の仕事に求められるスキルや知識

経理の仕事に就くには未経験では難しいと言われていますが、それは経理の仕事が専門的な内容が多いことや、雇用する企業側が未経験者ではなく即戦力になる人を求める場合が多いことが理由です。

 

しかし、経理に必要なスキルや知識を身につけていれば経理への道が開ける可能性はあります。ここからは、経理の仕事に求められるスキルや知識について紹介します。経理への転職を検討している人は、ぜひこちらを参考にしてみてください。

PCを扱う基本的なスキルや知識

昔は紙の伝票に起票していた経理ですが、現代ではPCを使っての作業が大半になっているため、PCを扱う基本的なスキルや知識が求められるでしょう。

 

PCを一般的に扱えるだけのスキルや知識だけでなく、Excelといった表計算ソフトや会計ソフトの基本的なスキルや知識があれば業務に活かせる可能性が高くなります。

 

経理は日々の仕事で会計ソフトをよく使っていることから、Excelのような表計算ソフトのスキルや知識があればデータの分析が行えるためです。

事務処理能力の高さ

経理の仕事にはミスなく仕事する正確性や丁寧さが必要であることから、事務処理能力の高さが求められているでしょう。これは長時間数字をPCに正確に入力していける集中力や、他部署の人から提出された書類を間違いのないように処理する能力が必要になるためです。

 

他の事務職でも事務処理能力は求められますが、経理はその仕事の性質上、他の事務職よりもより正確なデータ入力や計算力などの高い事務処理能力が必要でしょう。

簿記に関する基本的な知識

経理での仕事をしていく上で簿記が必要なため、経理には簿記に関する基本的な知識が求められます。

 

経理に簿記の知識が必要になるのは、経理で発生する多くの業務に簿記知識が関わってくるためです。入金処理や出金処理、決算処理から予算管理まで経理が行う業務のほとんどで簿記の知識が必要になります。

 

どの程度簿記の知識があればいいのかという点ですが、目安としては日商簿記2級程度の知識です。未経験から経理を目指す場合も、まずはこちらの取得を目指してみましょう。

経理の仕事のやりがいと魅力

経理の仕事は事務職の中でも専門性が高く、より間違いが許されない厳しいものですが、やりがいがあるとして人気があることも事実です。

 

以下では経理の仕事にはどのようなやりがいや魅力があるのか、紹介します。ここで紹介しているやりがいや魅力の中には他の事務職では得られないやりがいや魅力もあるため、参考にしてみてください。

経営に関する知識を身につけることができる

経理のやりがい・魅力の1つは経理が経営に近いところで働くことから、経営に関する知識を身につけることができるというものです。

 

経理が行う決算処理で作成した決算書類は、企業の経営陣や企業の利害関係者が企業の経営状況を知るためには欠かせない資料でしょう。データ集計や分析を行った結果を経営会議で提案することもあり、その提案が採用されるというケースもあります。

 

経理事務は他の事務職よりも経営陣により近く、経営に関わることができるという点がやりがいであり、魅力でしょう。

努力次第でステップアップしていくことができる

経理は努力次第で経営に携わる職へステップアップしたり、独立したりするなど、ステップアップしていくことができるということが魅力であり、やりがいでしょう。

 

経理の仕事は経営に近いことから、経営に関わる職もステップアップの対象となりやすいです。他のステップアップとしては経理から税理士や公認会計士などの資格を取得して独立することや、英語のスキルを得て外資系企業の経理へのステップアップなどがあります。

 

もし中小企業の経理として働いている場合は、より大企業の経理へ転職というステップアップもあるでしょう。

求人を探しやすい

経理の仕事をしていれば、転職する際にも求人を探しやすいという魅力もあります。

 

経理の仕事をしていた人が求人を探しやすいのは、そもそも経理の求人募集が多く探しやすいこと、経理のスキルをアピールしやすいこと、経理をしていた数字に強い人はさまざまな職場で求められることなどが理由でしょう。

 

経理の仕事で使っていた簿記やパソコンスキルといったスキルが、汎用性の高いものであることも理由の1つです。

業務を効率化していく楽しさがある

経理はある程度決まったことを日々繰り返す仕事であるため、業務を効率化していく楽しみがあることも魅力であり、やりがいになるでしょう。

 

経理の仕事には自分の仕事を以前よりも短い時間でできるようにするといった、個人での業務効率化に取り組みやすいという特徴があります。

 

企業全体で取り組むことには会計ソフトの導入やクラウド化、社内での現金精算をしないようにするなどの業務効率化の手段があり、いずれも実施することで経理の仕事が効率化されていくでしょう。

仕事とプライベートを両立させやすい

経理の仕事はワークライフバランスがいいことから、仕事とプライベートを両立させやすいと言われています。

 

経理の仕事のワークライフバランスがいいのは、経理の仕事には繁忙期が決まっているためあらかじめスケジュールを立てやすいこと、業務効率化で負担を軽減しやすいことなどが理由とされています。繁忙期はとても忙しいですが、繁忙期以外はそれほどでもありません。

 

また経理の仕事をしていたとなると求人を探しやすいことから、転職して環境を変えやすいことも理由の1つになっているでしょう。

未経験者が経理を目指すには?

経理は求人を探しやすいと紹介してきたように、求人自体はわりと見かけます。しかし即戦力としてスキルや資格、経理の実務経験を求められることが多く、未経験者よりも経験者が優先して採用される傾向が強くなっています。未経験者が経理を目指すのは厳しいでしょう。

 

未経験から経理を目指すには、経理として活躍できるスキルがあるとアピールすることが大切です。たとえば日商簿記2級程度の資格を取得し、履歴書に記載できれば未経験者でも採用される可能性があります。

 

関連記事:「経理に強い派遣会社を見つけるポイントは?登録から就業スタートまでの流れも解説」

30代~40代で経理へ転職するには?

30代~40代でも経理へ転職することはできるのでしょうか。結論から述べますと30代~40代でも経理へ転職することは可能ですが、年齢が転職に影響を与える可能性は高くなっています。

 

たとえば年齢を重ねていることから、これまでに経理事務の経験があるかどうかやマネジメント経験の有無、若い頃のように新しい会社に順応できるかといったポイントをチェックされる可能性があります。

 

30代~40代での経理への転職では、即戦力になれる経験やスキルがあることをアピールすることが大切でしょう。日商簿記2級程度やFASS、給与計算実技能力検定などの資格をもっておくことをおすすめします。

経理の仕事に役立つ資格

ここからは、経理の仕事に役立つ資格を紹介します。

 

未経験者から経理を目指す場合は、こういった資格を得ておくと転職で有利になる可能性があります。すでに経理として働いている人も、これらの資格を得ることで経理の仕事に活かし、ステップアップに役立てていくことができるでしょう。

日商簿記検定試験

まず代表的な資格として挙げられるのは、日本商工会議所が実施している「日商簿記検定試験」です。

 

日商簿記検定試験は1級~3級、簿記初級や原価計算初級などの種類があります。これらの中で経理として押さえておきたい資格は、日商簿記2級でしょう。3級までの基本的な簿記の内容とは異なり、商業簿記や工業簿記のスキル・知識も必要になります。

 

日商簿記1級は合格すれば税理士試験の受験資格を得られますが、その分難易度の高い試験となっています。

マイクロソフト オフィス スペシャリスト(MOS)

「マイクロソフト オフィス スペシャリスト(MOS)」はマイクロソフトが行っている資格であり、WordやExcel、PowerPointやAccessといったマイクロソフトオフィス関連を扱うスキルがあることを証明できる資格となっています。

 

経理の仕事ではパソコンを使うこと、その際Excel等のマイクロソフトオフィスのソフトもよく使うことから、あると仕事に役立てられるでしょう。

経理事務パスポート検定(PASS)

「経理事務パスポート検定(PASS)」は日本CFO協会が主催しPASONAが協力している資格です。経理事務パスポート検定(PASS)の資格を得ることで、経理事務スタッフに求められる知識を得ていることを客観的に証明できる資格となっています。

 

また未経験から経理を目指す場合に、経理事務パスポート検定(PASS)の勉強をすることで実際に必要とされる経理の知識を得られること、資格を転職に活かせるというメリットがあります。

BATIC(国際会計検定)

「BATIC(国際会計検定)」は商工会議所が主催する資格であり、簿記知識に加えて英語力も必要とされる資格となっています。

 

そのため外資系へのキャリアアップを目指している、現在経理の仕事をしている人に向いている資格でしょう。

 

未経験から経理を目指す場合には簿記に加えて英語のスキルも磨かなければなりません。またBATIC(国際会計検定)では、米国会計基準(USGAAP)によって出題されることに注意しましょう。

 

※BATIC(国際会計検定)は、2022年度の第44回試験をもって終了しています。

 

出典: BATIC(国際会計検定)|東京商工会議所検定サイト
参照:https://kentei.tokyo-cci.or.jp/batic/about/

ビジネス会計検定試験

「ビジネス会計検定試験」は大阪商工会議所が主催する資格であり、公開された財務諸表を理解し、分析する知識を証明する資格となっています。

 

ビジネス会計検定試験は財務諸表の見方や、理解するための資格であり財務諸表を作成するための資格ではないことに注意してください。つまり簿記に関する知識がなくても、ビジネス会計検定試験を受験することは可能です。

 

ビジネス会計検定試験資格を得ることでキャリアアップに役立てられる他、経理に関係のない人でも企業が公開する財務諸表を理解するために役立てることができます。

給与計算実務能力検定

「給与計算実務能力検定」は内閣府認可の職業技能振興会が認定している資格です。検定名の通り、給与計算に関する実務能力があることを証明できる資格となっています。

 

経理の仕事の中には従業員の給与計算があるため、資格を取得することで実務能力を向上させ役立てられるでしょう。給与計算実務能力検定は2級と1級だけです。まずは2級から挑戦してみましょう。

電子会計実務検定

「電子会計実務検定」は日本商工会議所が主催している資格であり、会計ソフトを使用して電子会計データを入力したり取り扱ったり、電子会計情報を活用できるかどうかを証明する資格となっています。

 

現代では会計分野でもデジタル化が進んでいるため、それに対応する能力があるかどうかを見極める検定です。資格を得るために勉強することでより会計ソフトに詳しくなり仕事に役立てられます。

 

資格を取得できれば、自分に電子会計のスキルがあることをアピールする手段にもなるでしょう。

経理に向いている人や不向きな人の特徴について知っておこう

経理の仕事は事務職の中でも専門性が高いとされています。そのため仕事に向き・不向きな人がいるのは事実です。しかし経理に不向きとされている人でも、どうして不向きなのかその理由を知って改善していけば、経理の仕事に就くことは可能でしょう。

 

経理を目指す場合は経理に向いている人はどのような人なのか把握し、そういう人物像に近づけるよう努力することが大切です。ぜひこの記事を参考に役立つ資格を得て、経理を目指してみましょう。