運転代行のバイトの仕事内容とメリット|必要な免許や給料と採用されるコツも解説
- その他ドライバー
「運転代行のバイト募集をよく見かけるけど、どんな仕事をしているの?」
「運転代行の仕事をすることにメリットはある?」
「運転代行のバイトをするために必要な免許とかあるの?」
このように運転代行のバイトやパート、日雇いなどの募集を見て興味を持っている、という人もいるのではないでしょうか。
本記事では、運転代行の仕事内容やバイトをする際に必要になる免許について、運転代行のバイトをするメリットなどを紹介します。この記事を読むことで、運転代行のバイトをするために必要になる免許があることや、仕事をする上でのメリットが分かるでしょう。
また、運転代行のバイトのきつい点や、デメリットについても紹介しています。メリットとデメリットの両方の情報を得ることで、運転代行のバイトをするか総合的に判断できるようになるでしょう。
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運転代行とは
「運転代行」とは、体調不良や飲酒などの理由により運転が困難になった人に代わり、その人の車を運転して自宅等の目的地まで送るという仕事のことです。
また、運転代行の仕事は随伴車も必要なため、基本的に利用客の車を運転するドライバーと、随伴車のドライバーの2人1組での仕事になります。
車を所有している人でも、飲酒した後は車を運転することはできません。自分1人であればタクシーに乗って帰ったり、電車やバスといった公共交通機関を利用して帰ったりすることもできますが、車はその場に置き去りになります。
そのため、運転代行の仕事は、車を所有している人には一定の需要があります。
出典:自動車運転代行業の業務の適正化に関する法律|e-Gov法令検索サイト
参照:https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=413AC0000000057
運転代行バイトの仕事内容
運転代行とは、何らかの理由で、自分で運転することが困難になった利用客の代わりに利用客の車(客車)を運転し目的地まで送ること、2人1組で行う仕事だと説明しました。では、運転代行バイトの仕事内容はどうなっているのでしょうか。
ここでは、運転代行のバイトの仕事内容について紹介します。運転代行バイトをしようかどうか迷っている場合は、実際にどのような仕事をするのか把握しておきましょう。
酔客などを乗せて代わりに車を運転
バイトとそれ以外の働き方で仕事内容が変わることがありますが、運転代行の場合は、バイトであってもパートや正社員であっても、仕事内容にそう変わりはありません。
運転代行バイトの仕事は、運転代行として酔客や体調不良などの理由で運転できない利用客の代わりに、車を運転して目的地まで送り届けることです。
ただ、利用客を乗せる客車(代行運転自動車)を運転する場合は、「普通自動車第二種運転免許」が必要であるため、免許を所持していないバイトは担当できません。
出典:道路交通法 第八十六条|e-Gov法令検索サイト
参照:https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=335AC0000000105
随伴する会社の車を運転
酔客等を乗せて利用客に代わって運転する仕事の他に、その代行運転自動車に随伴する代行運転会社の車を運転する仕事もあります。
随伴車の運転をする場合は、普通自動車第二種運転免許は必要ありませんが「普通自動車第一種運転免許」が必要となります。
年齢や免許取得後の経過年数などの理由で、普通自動車第二種運転免許が取得できない場合でも、普通自動車第一種運転免許があれば随伴車のドライバーとしてバイトすることは可能です。
出典:道路交通法 | e-Gov法令検索
参照:https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=335AC0000000105
車の点検
運転代行のバイトの仕事に1つには、仕事で使う代行運転会社の車の点検も含まれます。
運転代行の仕事をする日に出勤し、ミーティングでその日の客車(代行運転自動車)を担当するドライバーと随伴車のドライバーが決められた後、自分が担当する車が問題なく走行できるかどうか、ガソリンが満タンになっているか等を点検します。
電話受けや配車作業
運転代行のバイトとして、利用客からの電話を受けたり配車作業をしたりすることもあります。利用客から電話を受けたり、付近で待機しているドライバーの誰を向かわせるのかを決めて連絡を入れたりすることが仕事です。時には利用客のクレームを受けることもあるでしょう。
ただ単独で運転代行の事務としてバイトする場合もあれば、随伴車のドライバーと兼務という形でそういった仕事を担当することもあるでしょう。
運転代行のアルバイトに必要な免許
運転代行のバイトをする場合は、最低でも普通自動車第一種運転免許が必要になります。利用客からの電話受けや、配車作業などを担当する場合も随伴車ドライバーとの兼務になることがあるため、普通自動車の運転免許証がないと仕事ができないでしょう。
また、随伴車のドライバーは、普通自動車第一種運転免許だけでよいのですが、客車(代行運転自動車)のドライバーは利用客を運送する目的での運転となるため、普通自動車第二種運転免許が必要です。どちらのドライバーになるかで必要になる運転免許が違うため、注意してください。
出典:道路交通法 第八十六条|e-Gov法令検索サイト
参照:https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=335AC0000000105
運転代行のバイトのメリット
運転代行のバイトを検討している人の中には、バイトをすることでどのようなメリットがあるのか、気になるという人もいるのではないでしょうか。運転代行のバイトには、多くのメリットがあります。
ここでは、運転代行のメリットとして代表的なものを4つ紹介しますので、参考にしてみてください。
- 随伴運転は慣れやすく自由度が高い
- 客車運転は色々な車の運転を楽しめる
- 夜の時間帯の副業に活用しやすい
- 二種免許があれば優遇される
随伴運転は慣れやすく自由度が高い
運転代行の仕事は、客車(代行運転自動車)のドライバーと、随伴車のドライバーの2人1組で行います。随伴車のドライバーとしてバイトする場合、使う車は代行運転会社の車と決まっているため、車に慣れやすく自由度の高い環境で仕事ができるでしょう。
利用客の代わりに運転する場合は、毎回のように運転する車が変わりますが、随伴車はずっと同じであるためです。また、利用客と同乗することもないため、随伴車の運転中に好きな音楽をかけることもできます。随伴さえしっかりしていれば、仕事をする際の自由度は高いでしょう。
客車運転は色々な車の運転を楽しめる
客車(代行運転自動車)を担当することになった場合は、利用客の代わりに利用客の車を運転することになります。そのため、客車運転として色々な種類の車の運転を楽しむことができるでしょう。
たとえば、自分で購入することはできないような高級車や、左ハンドルの車といった珍しい車を運転する機会もあります。色々な種類の車を運転することができますので、車そのものが好きだという人や色々な車を運転してみたい人にとっては大きなメリットになるでしょう。
夜の時間帯の副業に活用しやすい
運転代行の仕事の利用客は、基本的に酔客です。歓楽街がにぎわう夜の時間帯が主な仕事時間となるため、副業に活用しやすいという特徴があるでしょう。
昼間は本業の仕事があるという人でも、運転代行の仕事は基本的に夜間であるため仕事時間がかぶることはありません。昼間は本業で働き、夜の時間帯は運転代行で副業としてバイトする、という働き方もしやすいのです。
また、運転代行の仕事には、週3日から可能という募集や、1日3~4時間といった短時間の募集もあります。副業として活用しやすいでしょう。
二種免許があれば優遇される
運転代行のバイトは、普通自動車第一種運転免許があるだけでも始めることができます。
しかし、より取得難易度が高い普通自動車第二種運転免許を持っていると、給与が高くなったり、利用客からお礼としてチップをもらったりと優遇されやすいでしょう。
普通自動車第二種運転免許は、21歳以上で普通自動車第一種運転免許を取得してから3年以上経過していることが取得条件になっていましたが、令和4年5月13日以降は緩和され、19歳以上で普通自動車第一種運転免許を取得後1年以上であれば取得可能になっています。
普通自動車第二種運転免許を取得するには条件があることから、取得していれば優遇してくれる代行運転会社もあるのです。
出典:受験資格|警視庁
参照:https://www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp/menkyo/menkyo/annai/other/tekisei02.html
運転代行バイトのきつい点やデメリット
ここまでは、運転代行のバイトのメリットについて紹介してきました。しかし、どんな仕事でもメリットがあれば、デメリットも存在しているものです。ここからは、運転代行のバイトのきつい点やデメリットについて紹介します。
運転代行のバイトをするかどうか検討する際には、メリットだけでなくデメリットについてもしっかり理解した上で検討してみましょう。
- 酔っ払った客からクレームを受ける
- 眠気を感じることがある
- 夜間で交通事故のリスクが高まる
- ブラック企業があることも
酔っ払った客からクレームを受ける
運転代行では、基本的に酔客が利用客となります。メインとなるのが酔客であるため、酔っ払った客からクレームを受けたり、言いがかりをつけられたり、からまれたりするようなことがあるでしょう。
とくに客車(代行運転自動車)のドライバーの場合、酔っ払った客と同乗して目的地まで送り届けなければなりません。話の分かる酔っ払いばかりとは限らないため、コミュニケーションがとれず困ってしまうこともあるでしょう。
酔っ払い相手にも辛抱強く話を聞いたり、穏やかに接したりする必要があることがきつく、デメリットになります。
眠気を感じることがある
運転代行の仕事時間は主に夜です。19時頃に仕事を開始し翌日の2時~5時頃まで仕事をするため、仕事の最中に眠くなってしまい、なかなか起きていられないということがあるでしょう。
とくに昼間は別に本業をしているという人の場合は、満足に睡眠時間がとれず睡眠不足になってしまっている可能性があります。
睡眠不足の人はそうでない人よりも、追突事故や自損事故の頻度が高いという結果があるため、その状況では交通事故を起こす可能性が高まってしまうでしょう。
睡眠不足で仕事中に起きているのが辛くなる可能性があることや、交通事故の可能性が高まることがデメリットになります。
出典:睡眠不足に起因する事故の防止と健康起因事故の防止について|国土交通省
参照:https://www.mlit.go.jp/jidosha/anzen/03safety/resourse/data/seminar009.pdf
夜間で交通事故のリスクが高まる
運転代行は主に夜間、深夜に仕事をするため、たとえ睡眠不足といった要素がなかったとしても、昼間に運転するよりも夜間運転で交通事故のリスクが高くなります。
これは、夜間は昼間に比べて周囲が暗く、視界が狭くなってしまうことが理由です。昼間と同じくらいのスピードで運転していても、視界が狭いため歩行者や自転車、対向車の発見が遅れて交通事故にいたる可能性が高いでしょう。
夜間は、車の通行量が昼間より減ることもあり、視界の狭さから速いスピードにもなりやすいため、交通事故には充分に気をつけて運転しなければなりません。
ブラック企業があることも
代行運転会社の中には、いわゆるブラック企業も存在しています。たとえば、収入から引かれる経費がやたらと多く受け取れる給与が少なかったり、そもそも給与自体が支払われなかったりする場合は、ブラック企業である可能性が高いでしょう。
実際に働いて給与をもらうまで、フラック企業だと気づけない場合もあるため、あらかじめ代行運転会社の口コミや、評判を確認してから求人に応募するようにしましょう。
アルバイトの給料は時給・日給で日払いが多い
運転代行の給与形態は日給制や時給制、月給制や歩合制などがあります。バイトの場合は、日給制や時給制が多く、時給は1,000円~1,500円程度、日給は大都市で8,000円~10,000円程度になるでしょう。
普通自動車第二種運転免許があれば、さらに時給や日給がアップする可能性があります。運転代行では、仕事中に待機時間が生じるのですが、一般的に日給制や時給制の場合は、その待機時間中も給与が発生します。
運転代行の求人に採用されるコツ
運転代行のバイトをしたいけれど、採用されるかどうか自信がないということもあるでしょう。ここでは、運転代行に求人に採用されるコツを紹介します。
運転代行は、基本的に夜間の仕事になることや、2人のドライバーが1組となって仕事をすることから、採用される際に重視されているポイントがあります。どのようなポイントに気をつければいいのか、コツを知っておきましょう。
- 二種免許を取得しておく
- 健康で積極的に働けることを強調する
- 車好きで運転経験が豊富なことをアピールする
- 未経験でも安全運転の意識が高く意欲があることを示す
二種免許を取得しておく
運転代行は客車(代行運転自動車)を運転するドライバーと随伴車のドライバーの2人1組で行いますが、利用客を運送するため客車の運転には普通自動車第二種運転免許が必要です。そのため、普通自動車第二種運転免許を取得していれば、採用されやすくなるでしょう。
車を運転するために普通自動車第一種運転免許を取得している人は多くても、普通自動車第二種運転免許取得には条件があり、取得している人はそう多くないためです。
出典:道路交通法 第八十六条|e-Gov法令検索サイト
参照:https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=335AC0000000105
健康で積極的に働けることを強調する
雇う側からしてみれば、しっかり働いてくれる人を雇いたいものです。運転代行は利用客を乗せて、あるいは随伴して車の運転が仕事になるため、健康に問題がなく積極的に働ける人が採用されやすいでしょう。
とくに客車(代行運転自動車)を担当するドライバーは、自分自身だけでなく利用客の安全も守らなければなりません。できるだけ健康で、交通事故を起こす心配の少ない人に任せたいと考えている代行運転会社が多いでしょう。
車好きで運転経験が豊富なことをアピールする
運転代行の仕事は運転が主となるため、車が好きで運転経験が豊富であることをアピールするとよいでしょう。
とくに客車(代行運転自動車)のドライバーは、これまで運転したことがないような車を運転する機会があります。
運転することが好き、という人もまた好印象を持ってもらいやすいです。
未経験でも安全運転の意識が高く意欲があることを示す
運転代行が未経験であっても安全運転の意識が高く事故をしたことがないということや、その証明としてゴールド免許があればアピール材料になります。
運転代行も事故をすることがありますが、お客様の車で事故を起こしてしまっては大変です。運転が好きでも無謀な運転をする可能性のある人よりは、安全運転への意識が高い人、安全運転してきたと推察できる人が採用されやすいでしょう。
運転代行のバイトに年齢制限はない
運転代行として働いている人には、学生から社会人まで色々な人がいます。20代や30代で運転代行の仕事をしている人が多く見られますが、別にその年代でなければ仕事できないということはありません。
運転代行のバイトには基本的に年齢制限がないため、年齢を気にすることなく応募して働くことができます。ただ、副業として働く場合、普通に運転代行のバイトをするよりも、体力やしっかりした睡眠時間の確保が必要なため、そのことには注意しましょう。
運転代行のバイトをしてみよう
運転代行のバイトは、基本的には夜間に酔客等の代わりに利用客の車を運転して目的地まで送り届けることが仕事です。
そのため、最低でも普通自動車第一種運転免許が、できれば普通自動車第二種運転免許が必要になります。逆に言えば、そういった免許があれば未経験でも挑戦できるということです。
運転代行のバイトには年齢制限もなく、未経験でも優遇される場合があり、時給や日給制となっていることが多いため挑戦しやすい仕事でしょう。迷っているようであれば、一度バイトしてみることをおすすめします。
出典:道路交通法 第八十六条|e-Gov法令検索サイト
参照:https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=335AC0000000105