派遣社員への面接は禁止!面談の代わりの顔合わせって?質問内容やNG質問についても紹介!
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派遣社員として働く場合、
派遣元企業や派遣先企業で面接があるのか
お知りになりたい方がいらっしゃるのではないでしょうか。
派遣における面接について知っておけば、事前に様々な準備ができるはずです。
本記事では、派遣社員の面接は禁止なのか、顔合わせの質問内容やNG質問について、
詳しく解説します。
派遣社員への面接は原則禁止!
労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律第26条第6項では、
派遣先企業が派遣社員を面接することを禁止しています。
よって、派遣社員が派遣先企業で面接を受けることはありません。
しかし、ほとんどの派遣先企業では「顔合わせ」「面談」「職場見学」といった名称で、
面接のようなことを実施しているため、
派遣先企業が決まったからといって何もなく働き始めるということはないのです。
言い換えると、派遣先企業は派遣社員を受け入れた限り、
派遣社員の人材を選ぶことができないというリスクを負っていますが、
派遣社員はよほどのことがない限り面談後に落ちることはありません。
派遣社員は面談の代わりに「顔合わせ」がある!
上記のように、派遣先企業は面接はできませんが、
働きにくる派遣社員が長く働いてくれるのか、
働くためのスキルをもっているのかを確認することはできます。
その確認を行なうのが「顔合わせ」です。
いくら面接がないとはいえ、あまりにもミスマッチな人材が派遣されていては、
派遣先企業も受け入れる意味がなく、採用を見送ることがあります。
また顔合わせは、派遣社員が派遣先企業の仕事を受け入れるのを
判断する場でもあるのです。
職場環境が合わなかったり、
派遣元企業から提示された労働条件と異なる場合は、仕事を断ることができます。
派遣社員の「顔合わせ」の内容
では実際に、派遣社員の顔合わせは
どのような流れ・内容で行なわれるのかみていきましょう。
派遣元企業の担当者と待ち合わせ
顔合わせは、勤務が始まる前に、
派遣先企業の近くのカフェなどで行なわれることが一般的です。
初めから派遣先企業に出向くことは少ないですので、
予め聞きたいことを用意し、担当者に質問することができます。
待ち合わせの時間は面談の30~1時間前に設定されるのが一般的です。
遅刻すると印象が悪くなりますので、時間厳守で、
時間にゆとりをもって待ち合わせ場所に行きましょう。
派遣先企業へ訪問・顔合わせ
派遣元企業の担当者から当日の流れの説明を受けた後は、
派遣先企業に一緒に向かい、受付、顔合わせまでの流れなどは、基本的に担当者が行ないます。
担当者が予め用意したスキルシートを派遣先企業に提出し、
求めるスキルが備わっているか確認してもらうのが目的です。
顔合わせの最後には質疑応答の時間が設定されますので、
疑問に思うことや聞きたいことがあれば、派遣先企業に直接質問しましょう。
反対に、派遣先企業から質問される場合がありますので、
1つずつ質問に答えてください。
顔合わせ前に職場見学もできる
派遣先企業によっては、顔合わせの前後に職場見学をさせてくれるところもあります。
具体的にどのような仕事をしているのかを確認できるのです。
どのような社員が働いているのか、
職場の雰囲気はどうなのかを知ることもできるでしょう。
もし自分に合わないと判断した場合は、早めに辞退を申し出るのも1つです。
派遣社員の「顔合わせ」でよく聞かれる質問内容
顔合わせでよく聞かれる質問は以下の通りですので、参考になさってください。
自己紹介
派遣元企業が提出するスキルシートには、
派遣社員の個人情報が記載されているわけではありません。
その理由としては、派遣先企業は派遣社員の顔合わせ時に
個人を特定してはならないことが法律で規定されているからです。
しかし、顔合わせのときに名前を名乗らないのはマナーに反しますので、
顔合わせの初めにはフルネームを伝えるといいでしょう。
話すときは明るく、はっきりと話すことで好印象を与えることができます。
職歴
自己紹介で自身の名前を伝えた後は、職歴について伝えます。
派遣社員は即戦力が期待されていますので、
これまで自身がどのような仕事に携わってきたのかを伝え、
自身のスキルをアピールしましょう。
もし職歴の件数が多い場合は、今回の派遣先に関係する職歴に絞って話してください。
単に職歴を伝えるだけでなく、
その経験が派遣先企業の中でどのように活かせるのかを伝えると、
より強くアピールできることになります。
資格・スキル
自身が持っている資格やスキルについてき聞かれる場合があります。
資格やスキルを伝えることは、自身を強くアピールすることができる一方、
派遣先企業が求めるスキルを持っているかのマッチングを行なう目的も含まれます。
複数の資格・スキルを持っている場合は、
派遣先企業に関係する資格・スキルを深掘りして話すといいでしょう。
派遣社員の「顔合わせ」で答えなくてもいい質問もある!
顔合わせで、派遣先企業からの質問にすべて答える必要はありません。
例えば、業務に関係のないプライベートな内容の質問、
個人情報に関わる質問については答えなくていいのです。
具体的には、本籍、家族、宗教、支持政党に関することなど、
業務に関係がないと思われる質問については、回答を拒否することができます。
派遣の「顔合わせ」の時にしてはいけない質問
前述で、派遣社員から派遣先企業に質問できることをお伝えしました。
ただ、内容によっては質問してはいけない質問があるのです。
例えば、給料や労働条件に関することは、
基本的に派遣元企業と派遣先企業で打ち合わせをしますので、
派遣社員が派遣先企業に質問してはいけません。
また、派遣先企業で働いている社員のことや、人間関係のことを質問するのもNGです。
顔合わせのときに必ず質問しなくてはならないというわけではありませんし、
質問していいのか迷ったときは、質問を控えるべきでしょう。
もし派遣先企業のことについて疑問があれば、
派遣元企業の担当者に確認するといいです。
派遣で「顔合わせ」した後に断ってもOK!
顔合わせをした後に「やっぱりこの仕事は断ろう…、でも断れるのかな?」と
疑問を抱いている方、顔合わせ後でも仕事を断っても構いません。
「派遣元企業の担当者や派遣先企業に時間をとってもらったのに…」
といったことを考える必要はないのです。
むしろ顔合わせの結果、自分に合わないと思ったのであれば、
無理にその仕事をする必要はありません。
無理をすると自身に負担がかかりますし、
場合によっては派遣先企業に迷惑をかけることもあります。
まとめ
派遣社員の面接は禁止なのか、顔合わせの質問内容やNG質問について、
ご理解深まりましたでしょうか。
派遣社員の面接は法律で禁止されていますが、名目として顔合わせが行なわれます。
顔合わせの内容や、質問内容・流れについて記載しましたので、
顔合わせに出向く前は、ぜひ参考にしましょう。
派遣会社の選び方については、株式会社ジャパン・リリーフの
「事務におすすめの派遣会社3選!派遣会社の選び方のコツや注意点、よくある質問も紹介!」に記載していますので、
合わせて参考になさってください。
本記事を参考に、事前準備をして顔合わせに出向きましょう。